化け物で戦闘なおすすめアニメランキング 20

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76.7 1 化け物で戦闘なアニメランキング1位
空の境界 第一章 俯瞰風景[フカンフウケイ](アニメ映画)

2007年12月1日
★★★★★ 4.1 (1106)
6359人が棚に入れました
落下する少女の夢、俯瞰を断つ直死の眼 連続する少女たちの飛び降り自殺。現場はすべて、かつては街のシンボルタワー、今では廃墟と化した巫条ビル。屋上には浮遊する「霧絵」がいた…。\nそして事件が5件を数えた頃、万物の生の綻びと死線を視る能力「直死の魔眼」を持つ両儀式が謎に挑む。

声優・キャラクター
坂本真綾、鈴村健一、本田貴子、藤村歩、田中理恵
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

空の境界の序章 空の境界の作風を実感! 俯瞰の視界、浮遊と飛行とは・・・

「空の境界」は奈須きのこによる、同人誌に掲載された長編伝奇小説である。全7章で構成され、本作は第一章「俯瞰風景」が映像化された。「そらのきょうかい」でも「くうのきょうかい」でもなく、「からのきょうかい」なのでお間違えの無い様に。略称は「らっきょ」。

「空の境界」は奈須きのこの小説だが、奈須きのこと武内崇の所属する同人サークル(現在は有限会社Noteのブランド)「TYPE MOON」の作品に「月姫」、「Fateシリーズ」などがあり、「空の境界」と世界観を共有している。奈須氏によると「微妙にズレた平行世界」とのこと。

劇場版「空の境界」は圧倒的な映像美、迫力満点の戦闘シーンと、難解且つ素晴らしい世界観を、原作小説を忠実に再現し映像化したufotableの力作である。
本作のメインテーマは「境界」である。相反する二つのものに関するメッセージが緻密に組み込まれている。
その各々に対する矛盾もまたテーマの一つだ。
奈須氏の命の重さ、禁忌を主題とした本作の完成度には脱帽するばかりである。
「生」と「死」、「殺人」と「殺戮」などについて考察するわけだが、テーマがこれであるから必然的にグロテスクな描写がある(しかも美しかったり)。
また、難解な言葉(辞書的意味では用いない)や、時系列のシャッフルにより、物語の理解はやや困難である。
しかし、この時系列シャッフルこそが「ミステリ」における叙述トッリクとして作用しているのである。
決して時系列の通りに見てはいけない(2度目からはご自由に)他にも、原作にはなかった「色分け」が行われている点も魅力的だ。式の服の色や、月の色なども見てみると楽しい。
全7章に渡って展開される両義式と黒桐幹也の関係も素晴らしい。
設定はここで説明するとつまらないので、作品を視聴することをお勧めしたい(丸投げであるが(笑))
副題のThe Garden of sinnersは直訳すると「罪人の庭」と言う意味。sinには(宗教・道徳上の)罪という意味があり、guiltの(法律上の)罪とは区別される。
Theの次のGardenが大文字であることから、これはギリシアの人生の目的を心の平静(アタラクシア)に見出した精神快楽主義のエピクロス学派を意味する。よってThe Garden of sinnersは快楽主義に溺れた道徳的罪人という意訳が適切ではないか。



第一章の本作は「空の境界」の時系列で、全7章のうち4番目にあたる作品だ。本作の視聴だけでは、物語の全体像はおろか基本設定すら見えてこない。なぜならこの第一章は、奈須作品を視聴する視聴者の「ふるい」としての機能を有しているからである。その為、独特の世界観・台詞回し・時間軸を十二分に表現した作品に仕上がっている。よって一章を視聴して視聴を断念する方もいることだろう。しかし、私は五章の矛盾螺旋が一番好きなので、一章で断念されるのは残念。
副題のThanatosについて、Thanatoは精神医学用語で死亡恐怖症という意味。

考察←観る前に見ない様に。
{netabare}

時系列:4/8
1998年9月
両儀式:18歳 職業:高校生(サボりがち)
黒桐幹也:18歳 職業:大学中退 伽藍の堂に勤務

原作との相違:中(原作の補填による尺の増量が主)
原作との尺の比 73P:50min=1:1(1分当たり1.46P)
(一番原作との尺の長さの比が合致していると判断される2章の比を基準:1とする)
(原作の頁数は講談社文庫を用いる)

・「俯瞰」について
私達の認識出来る世界は肌で感じ取れる程度のものでしかなく、人間は自身の周りにあるものでしか安心出来ない。地図で自分の位置を知っていても、それは単なる知識に過ぎない。
高所から世界を俯瞰したとき、自身は狭い世界しか認識できないが、実際は狭い世界は、俯瞰の視界から展望出来る広い世界の一部である。
この時に、認識の内に、世界の隔たりが出来、ズレが生じて、「遠い」という衝動(突然襲い掛かる暴力のような認識)を得る。
自分が体感できる狭い世界より、自分が見ている広い世界のほうを「住んでいる世界」と認識することが出来ず、知識としての理性と経験としての実感が摩擦し、意識の混乱が起こる。しかしそれは一時的なもので、まともな認識のプロテクト(理性や知識)があれば、無意識下で制御出来て、地上に戻れば正常に戻る。だが不安定な状態にあるとき、意識の混乱から逃げ出したいという気持ち(或いは世界の同一性を実感する為に落ちてみたいという気持ち)へ向かってしまうのだ。(谷に行って底を覗きたくなる感じにも共通する意識かもしれない)

橙子「視界とは眼球が捉える映像でなく、脳が理解する映像だ。私達の視界は私達の常識によって守られているから・・・」
という台詞は、カントの認識論を彷彿させた。
認識は感性(受動的な知覚を担う)と悟性(感性と共同して認識を行う。概念把握)のア・プリオリ(経験的認識に先立つ先天的、自明的な認識や概念)により成り立つ、という哲学である。
眼球が捉えた映像は、私達の脳内で、常識に合致した「モノ」として認識される(常識に合致しないモノは、お化けや幽霊などの怪奇現象として処理されたりする)。

「俯瞰」については情報化社会のメタファーと認識すると分かり易い。
私は震度6強の地震を経験し、被災者として日々を送ったことがある。自身の周りも被災し、認識出来る世界で災害が起こった。しかし、2011年の東日本大震災での津波の映像を見たとき、私はそれが現実に起こっているんだと知識ではわかっているものの、それを実感することは不可能であった。
「遠い」東北の地で起こったことを自分の住む世界と同じ世界であると認識することは困難だ。そこで無意識下で自身の住む世界と被災地を別の世界と認識してしまうのだ。

・「浮遊と飛行」について
自身と世界、理想と現実のズレを認識した人間は、その乖離に苦悩し、生きる目的を失ったときに、それから逃れようとする。これが「逃走」だ。
浮遊と飛行は「逃走」するための手段である。
目的のない逃走を浮遊、目的のある逃走を飛行と呼ぶ。
「浮遊」(例え:羽ばたかない蝶)は、自己の現在置かれた不遇の状態を甘んじて受け入れ、受動的であることである。
今回の霧絵の場合は、理想と現実の乖離に耐え、生きる目的も無いままに、受動的に死を受け入れることである(詰まるところ、自然死、病死)。
此れには、生きる目的が無いにも関わらず、死ぬまで生きるという無意味さを受け入れる勇気、死ぬまでの毎日を生き抜き、刻一刻と迫る死を待つ勇気が必要だ。
「飛行」(例え:羽ばたく蝶)は、自己の現在置かれた不遇の状態を打破する、或いは暫定的に打ち消す(紛らわせる)、或いは解放される為に、”能動的”であることである。
今回の霧絵の場合は、その乖離に耐えず、生きる目的が無いから、能動的に死を受け入れる。(詰まるところ、自殺(しかも他人に自己の死を強調))
人間は、無意識下で、日々のストレスから逃れる為に、夢を介して、この飛行を行っている場合があるらしい(夢とは欲求の捌け口である為)。

「飛行」による自殺について、幹也曰く「極論だけど甘えなんだと思う。当事者にはどうしようもなく逃げたい時もあるだろう。それは否定できないし、反論もできない。だって僕も弱い人間だから」。


・なぜ彼女ら8人の自殺が「事故」と表現出来るのかについて
巫条霧絵は手に入れた霊体で、自分と同じように逃避行動をしている仲間を見つけて、友達になろうとした。「生きる目的」や「生の実感」がきちんと有るものの、夢の中で「飛行」(前項参照)をしていた少女は、霊体の巫条霧絵に介入され、夢の中の無意識下の飛行を、霧絵の能力である強い「暗示」に依って意識するに至った。
彼女達は夢の中だからこそ、飛行出来て、尚且つ、無意識下の為、自身が飛行出来たことには気付かない。しかし、一端意識してしまうと、理性が利かなくなるほどの強い衝動を得てしまうのだ。自分は現実に飛行出来たのだから、当然次も飛行出来る筈だと。
ここでの飛行には、逃避行動に於ける「飛行」と、俯瞰の視界から展望する世界を自己の居住する世界と同一視する為の飛行という二つの意味が含まれているのではないか。
そして、彼女達は、霧絵と同質の存在(つまり霊体)となった。
巫条ビルは時空が捻れており、本来死んでいない少女の幽霊も確認出来た。これは巫条ビルの上空は、巫条霧絵の現出した俯瞰風景の内部だからだろう。少女達は霧絵の暗示により精神に異常を来たし(具体的には、現実に人間単体での飛行(=能動的な現実逃避)が可能であるという脅迫のような逃れられない衝動)少女達は自己の意思とは表現出来ない自殺をすることになった。
よって、彼女達は夢の下での「飛行」中に精神に干渉され、「ボディジャック」状態で自殺したことになる。よってこれは彼女達の意志による故意の自殺に該当しない。より事故と表現出来る。


・黒桐幹也が寝ていた理由について
幹也は独自に一連の自殺を調査しており、結果として霧絵にたどり着いた。しかし、霧絵の幹也を死ぬまでの付き添いとしたい、「浮遊」から逃れる手段として、彼が欲しいという強い想い(暗示)から、昏睡状態に陥ってしまう。式が固定電話に録音された幹也のメッセージを恋しがっていたことや、ふいに巫条ビルに赴き、落下してきた少女に「幹也!」と叫んだのも、幹也が霧絵に魅入られた少女の様に「飛行」、つまり霧絵の下で自殺したものと勘違いした為である。橙子の延命努力により数週間昏睡していながら、リハビリもせずに復活した。


・式が巫条ビルに駆けて行って自殺した少女に「黒桐」と叫んだ理由について
前項での説明通り、幹也は霧絵による昏睡状態に陥っていた。自殺した少女は霧絵の暗示によって意識下での飛行が可能であるとの強迫観念より跳んでおり、また、これは霧絵の人恋しさによるものである為、黒桐も同様に跳ぶ可能性があった。式は電話で幹也の声を聴き、胸騒ぎがして巫条ビルに赴いた為、少女を黒桐と勘違いした。


・式の義手について
式の義手については第三章痛覚残留で明らかになり、何故式が巫条ビルの幽霊に操られた義手を止められたのかは、第四章伽藍の洞で分かる。式がビルからの跳躍の後に、片手で着地出来たのもこの義手のお陰であり、式の義手は霊体を掴むことが出来るので、巫条ビルの幽霊の首を掴むことが出来た。


・巫条霧絵の俯瞰風景について
巫条霧絵は{netabare}荒耶宗蓮によって{/netabare}、病院の外が見晴らせる階の窓のある病室で、家族も居らず、一人で何年間も、不治の病によって不自由な生活を強いられていた。彼女は病室から展望出来る外の世界をずっと憎んでいた。自分は不自由なのと対照的に外の世界の住人は自由だからだ。彼女は外をずっと眺めている内に、外界への憎悪と羨望による呪詛から、病室周辺の風景を脳内に取り込み、同時に盲いることに依って、強力な能力を得た。
彼女の視界は空中にあり、彼女の精神・肉体が存在する器とは別に、彼女の視界の存在する場所に、荒耶宗蓮によって二つ目の器・巫条ビルの幽霊を与えられた。

空を飛ぶという行為は、空の果てを目指す行為である。空の果てには、自分が逃避しなくて住むような世界(=生の実感や生きる目的のある世界、或いは死への恐怖が無い世界)があるのかもしれない。霧絵は黒桐の首尾一貫とした揺るぎ無い人間性に憧れ、また、「生の実感」を他者に供給する人物として、空の果てに自分を導いてくれることを望んだ。
(この空自体も隠喩と解釈することも十二分に可能だ)

霧絵「わたしは生に執着していて、生きたまま飛びたかったの。彼とならそれが出来たはずだから」

霧絵「あの人、子供なのよ。いつでも空をみてる。いつでもまっすぐにしている。だからその気になれば、どこへだって飛んでいけるんだわ。そう――わたしは、彼に連れて行ってほしかった」

巫条ビルの幽霊は、巫条霧絵の二つ目の身体だったので、彼女は一度死を経験しながらも、生きながらえるに至った。病室の霧絵を見限って出来た、巫条ビルの幽霊と病室の巫条霧絵との間の境界は空(ソラ)の境界とも呼べるかもしれない。


・巫条霧絵について
{netabare}巫条霧絵の起源は「虚無」。荒耶宗蓮は両儀式と相反する能力者をつくる為、彼女に長年の夢と悪夢を同時に与え続け、「死に依存して浮遊する二重身体者」にさせたのだ。
前述の通り、式の入院していた病院に霧絵も入院していたのだが、式が橙子に会う前、橙子の前任医師は荒耶宗蓮だった。霧絵の病室の病室代や管理費は荒耶が払っており、身寄りの無くなった彼女をずっと保護していた。{/netabare}
巫条家は混血の大敵である四家系「浅神」「巫浄」「両儀」「七夜」の一つである「巫浄」の傍系であり、盲いることにより特別な力(呪詛)を手にいれる。巫浄家の人間は強力な暗示能力も持っており、暗示によって相手を支配することが出来る。式の右手が勝手に動いたのも、「堕ちろ」という暗示も、これで説明出来る。
{netabare}彼女は、両儀式、浅上藤乃と同様に起源に「虚無」を持ち、特別な家系故に、特別な力を発現した。
「陰陽太極図」で式が一つの肉体に二つの人格を持つ二重存在者なのに対し、彼女は二つの肉体に一つの人格を持つ二重身体者である。
彼女も浅上藤乃と同様に荒耶宗蓮の「根源の渦」である「 」への到達という最終目標の為に両儀式と接触する駒となった。{/netabare}
幹也(そして、僕はさっきまでの夢を思い出した。蝶は最後には墜落してしまった。彼女は、僕についてこようとしなければ、もっと優雅に飛べたのではないか。そう、浮遊するようにはばたくのなら、もっと長く飛べていたはずだ。けれど飛ぶという事をしっていた蝶は、浮遊する自身の軽さに耐えられなかった。だから飛んだ。浮くのをやめて)

黒桐が霧絵に眠らされている間に見た「ゆっくりと浮遊する蝶が一羽あり、そこに蜻蛉が現れ、蝶は蜻蛉に追いつく為に羽ばたいたが、遂には堕ちた」という夢は、身体中に腫瘍があり、余命幾ばくも無い霧絵(=蝶)が「浮遊」している所に、生きる望みである幹也(=蜻蛉)が現れて、霧絵は幹也に「気付いて欲しい」と、後を追うも、結局気付いてもらえず、「飛行」してしまったという隠喩であろう。
{netabare}尚、四章伽藍の洞で両儀式が入院していた病院に巫条霧絵も入院しており、霧絵は、式の元に何年も通い詰めていた幹也を目撃していた。{/netabare}彼女は恋人という生きる目的、死ぬまで付き添ってくれる人が居ないことを悔やみ、同時に幹也を、自分を救ってくれる人物として望むようになる。式に「落ちろ」と暗示として連呼したのは、彼女が幹也という依り所を持っていて、羨望していたからだろう。彼女は式に殺された時に感じた「生の実感」を、もう一度味わう為に、「飛行」という逃避行動を一度採ってしまったことによる開放感をもう一度味わう為に、自分が死に至らしめてしまった少女達への自責の念から逃れる為に、巫条ビルからの転落死を選択した。


・「oblivious」について
obliviousは英語で「~を忘れて」「(没頭して)~に気付かないで」という意味の形容詞。名詞はoblivionで忘却という意味。巫条霧絵をイメージして奈須きのこ監修の下、梶浦由記によって作詞・作曲された。4章を視聴すると分かるが{netabare}巫条霧絵は両儀式の入院する病院に入院していた経験があり、そこに小まめに見舞いに来ていた黒桐幹也と出会うのである。{/netabare}「本当は空を飛べると知っていたから 羽ばたくときが怖くて風を忘れた」という歌詞も、本作を視聴すれば意味がわかるだろう。巫条霧絵の静かな恋について上手く纏められている。


・「俯瞰風景」という作品について
巫条霧絵は祈祷(本性は呪詛)を生業とした古い家系の末裔で、重い病気に掛かり何年も病室から地上を俯瞰し、空を見上げていた。彼女は意識が途絶えるくらいまで外を見つめ、外を憎み、恐れた。彼女は継続して世界を「俯瞰」することにより、周辺の風景を脳内に取り込み、二つ目の器である巫条ビルの幽霊を手に入れた。{netabare}与えたのは荒耶宗蓮。{/netabare}巫条ビルの幽霊、巫条霧絵の意識体は、夢の中で「飛行」を行っていた少女達に近づき、「飛行」が可能なことを意識させた。そして彼女達は飛び、当然の如く落ちたのだ。巫条霧絵は、黒桐幹也を拠り所とし、生きたまま「飛行」することを望んだ。しかし、黒桐幹也を拠り所として必要としていた両義式により巫条ビルの幽霊は殺されてしまう。彼女は、罪の無い少女達を殺してしまった自責の念と、幽霊である自身(二つ目の器)の心臓を貫かれた時に感じた圧倒的なまでの死への奔流と生への鼓動をもう一度味わう為に、
あらんかぎりの死をぶつけて生の喜びを感じる為に、巫条ビルの俯瞰から転落死するのだった。
巫条霧絵は「浮遊」することが出来ていたのだが、黒桐幹也に追いつこうとすることで「飛行」という手段を選んでしまったのだ。しかし飛行を選んだ彼女は死んだ後も雲の上を目指し空に落ちるように飛行するはめになる。


・名言(原作より抜粋)

橙子「君の俯瞰風景がどちらであるかは、君自身が決めることだ。だがもし君が罪の意識でどちらかを選ぶのなら、それは間違いだぞ。我々は背負った罪によって道を選ぶのではなく、選んだ道で罪を背負うべきだからだ」

幹也(いくら正しくて立派でも、死を選ぶのは愚かなんだ。僕らは、たぶん、どんなに無様で間違っていても、その過ちを正す為に生き抜かないといけない。生き抜いて自分の行いの結末を受け入れなくてはいけない。)

式「幹也、今日は泊まれ」

橙子「自殺に理由はない。たんに、今日は飛べなかったんだろう」
{/netabare}

感想

最後の式の「幹也、今日は泊まれ」は良かった。式のクーデレっぷりが最高である。また、私も昔、高いところから高速で落下する夢をよく見た。あれは無意識下の飛行だったのだろうか・・・



この一章は、視聴者に世界観を何と無く掴ませながら、しっかり今後の伏線を十分に張って終わっている。原作の長々とした文を簡潔に短く纏め、視聴者に分かり易く(全部観た後二回目観ると分かる)展開している。

本作は考察のし甲斐があり、非常に面白い。また現代人への処方箋のような役割を果たし、私達にカタルシスを与える。

私は全章視聴後原作を購読したが、読み応えがあって大変面白い。アニメを観た人は補足の為にも、お勧めしたい。
未視聴の方は、是非挑戦していただきたい作品である。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 55
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

圧倒的なクオリティの映像と音楽で描くポエム

原作未読。
全8章からなる物語の1章目。約50分。

まずは「空の境界(からのきょうかい)」シリーズに共通することを紹介します。

圧倒的な映像美と、ダイナミックな動き。
映画的なカメラワークが使われ、画面全体に立体感が溢れています。

その中に隠れる、独特な色使い。
蒼に対する橙、赤に対する緑。
色で言うと正反対、補色関係にある光の使い方が特徴。

この表現は「相反する二つのもの」というメッセージを表しています。
これに加えて「生と死」「殺人」という非日常なテーマを扱っている作品です。

そして、バトルシーンもありますが、どれも圧巻。
作画・演出を担当しているのは、Fate/Zeroを作ったufotable。
その会社が、映画用に力の入ったクオリティで描いています。

また、梶浦由記が作曲し、Kalafinaが歌うエンディングテーマはどれも素晴らしく、内容にも深くリンクしています。
まったくハズレがないと言ってもいいほどです。

キャラクターたちも魅力的です。
メインキャラクターは以下。

・両儀式(りょうぎしき)
・黒桐幹也(こくとうみきや)
・黒桐鮮花(こくとうあざか)
・蒼崎橙子(あおざきとうこ)

この名前にも実は意味があるのですが、それは内容を追っていくと分かってきます。


なお、「空の境界」は、時系列が特殊です。

正しい時系列では、
2章→4章→3章→1章→5章→6章→7章→8章

詳しくは、
{netabare}
2章(1995年9月)
4章(1998年6月)
3章(1998年7月)
1章(1998年9月)
5章(1998年11月)
6章(1999年1月)
7章(1999年2月)
8章(1999年3月)
{/netabare}

そのため、1章だけを観ても状況が掴めません。
それに加えて、難解で抽象的なストーリーや台詞。
同じ言葉をさまざまな別の言葉で言い換えていたり、辞書に載っている意味とは違う意味で用いたりしています。
一つ一つ紐解いていく必要がある、「言葉のあやとり」のような会話です。

また、その映像美がある意味「壁」を作っています。
「死」や「殺人」を扱っているため、死体や血しぶきの表現がリアルで、グロテスクです。
苦手な人には辛いかもしれません。

この1章が、このシリーズ全体を観られるかどうかの「境界線」になっていると思います。
その境界線をまたぐことができたなら、終章まで楽しめると思います。


ここからは考察です。

俯瞰風景 → ココ
殺人考察(前) → http://www.anikore.jp/review/450923/
痛覚残留 → http://www.anikore.jp/review/452086/
伽藍の洞 → http://www.anikore.jp/review/452849/
矛盾螺旋 → http://www.anikore.jp/review/456943/
忘却録音 → http://www.anikore.jp/review/466298/
殺人考察(後) → http://www.anikore.jp/review/491929/
空の境界 → http://www.anikore.jp/review/491992/


【1章「俯瞰風景」の考察】
{netabare}
1998年9月の話。

EDテーマは「oblivious」
「~に気付かないで」という意味。


「狭い空間」とは「現実」を表しており、「広い空間」とは「理想」を表しています。

「俯瞰」、つまり、客観的な視点で見たときに、理想と現実の間の距離を感じてしまう。
それが「遠い」という感情を呼び起こし、「逃げ出したい」という気持ちに繋がっていきます。

ビルから投身自殺した少女たち。
橙子「彼女たちは、本当は死ぬつもりはなかった」
「逃走」していた彼女たち。
「浮遊」していたが、暗示をかけられ「境界」を乗り越えて、「飛行」という手段を選んでしまった。

では、「逃走」「浮遊」「飛行」とは何か?

式「地に足が付いていない。飛んでいるのか?浮いているのか?」
橙子「逃走には2種類ある」
幹也「トンボを追いかける蝶々の夢を見た」

この3つのセリフにヒントが隠されています。
「逃走」は2つに分けられます。

1つは「浮遊」
・目的のない逃走
・永久に続けなければいけない勇気

浮遊するように羽ばたく蝶々に例えられています。
目の前の辛い現実から目を背けず、現状に耐え続けること。


もう1つは「飛行」
・目的のある逃走
・一時の勇気

トンボを一生懸命に追いかける蝶々に例えられています。
自分の弱さに耐えきれなくなったとき、人は「飛行」を選ぶ。
つまり「死」という、幹也に言わせれば「極論だけど甘え。けれど、否定できないし、反論もできない」選択肢です。
トンボを追いかけた蝶々がやがて力尽き、地上に墜落してしまうように。

これには、
トンボ=黒桐幹也
蝶々=巫条霧絵
という現実の関係を表す、もう1つの意味も含まれています。

橙子「我々は、背負った罪によって道を選ぶのではなく、選んだ道によって罪を背負うべきだ」
橙子はそう言いましたが、巫条霧絵は、自らの罪に耐えきれず、また、1度経験した「死」に魅了されたこともあり、ビルからの飛び降り自殺という「飛行」を選びました。

空(そら)に浮かぶ、空(そら)を飛ぶ、その2つの境界線。
それを上から眺めた俯瞰風景を知ってしまったがゆえの行動。

「飛行」という方法に気付かなければ、選ばなかったはずなのに……。


なぜこのようなことになったのかは、後の章で分かってきます。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 56

. さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ひたぎさんより怖い女、”両儀 式” あんた怖すぎだよ・・・。

(内容について)
本作品は面白い作品ですが、人を選ぶかも知れませんね。

第一章 俯瞰風景
第二章 殺人考察(前)
第三章痛覚残留
第四章 伽藍の洞
第五章 矛盾螺旋
第六章 忘却録音
第七章 殺人考察(後)
「空の境界」は全7作品で構成されます。BD-BOXだと、他に「終章」(後述)と「Remix -Gate of seventh heaven-」、「全七章の軌跡」が収録されています。
本レビューでは、全七作品についてまとめてコメントさせていただきますね。


本作は死をテーマにした作品です。殺人という行為を通して生・死についての意味を表現しているのかな。
作品中、殺人シーンや戦闘シーンでは血しぶきドピュドピュ、手や足があっちゃこっちゃ状態で、そういうのが弱い人は余り見ない方が良いカモです(でもR指定は無いので、一応規制範囲内の描写みたいですね)。


原作は長編小説で、原作をご存じ無い方だと本作品は少しとっつきづらく感じてしまうかも知れません。理由は作品を一章から見ても設定や背景について説明されない為、人によっては置いてきぼり感を感じてしまう可能性があります。でも二章、三章・・・と観つづけていくと、時系列こそ前後してしまう時はありますが、ちゃんと設定・背景について説明があります。なのでそこまで見続けるモチベーションを維持出来るのであれば、この作品の物語としての完成度にきっと驚いてしまう事と思いますよ。


キャラクタの作画についてですが、ちょっと賛否両論あるかも知れません。メインヒロインの両儀 式さんですが、設定上中性的な顔立ちとされている為、好みによっては男性からも女性からも好かれない可能性があります。正直私的にもあんまり好きな顔では無いです。


さて両儀 式さん。ちまたでは化物語主人公の”ひたぎ”さんが危ない女としてあげられていますが、両儀 式さんの危なさはそれ以上!ともかくヤバイ、マズイ、怖ひ・・・。
まぁでもこのお方、とっても強いんです。剣術も達人級ですし、体術も相当なもの。この方が怒ると、目がピカーって光って襲い来る敵をバッタバッタとなぎ倒す。う~んカッコよす。
そんな訳で、本作品の見所はなんと言っても派手な戦闘シーンでしょう。戦闘が始まると、タイミングドンピシャ(あ、当たり前ですね)でメチャクチャカッコ良い音楽が掛かって場を盛り上げます。特にカッコ良いのが四章の病室でのシーン、それと五章の最終決戦シーン。これはも~鳥肌ものですよ、本当に! ここだけでも良いから(オイ)絶対観てね!


前述しました通り、最初は物語の設定や背景が解らずに戸惑うかも知れません。また難解な定義説明シーンがちょっと多いかな。でもそれで観るのを止めてしまうのはもったいない作品ですので、先ずは最初の1回は純粋に戦闘シーンのカッコ良さを満喫して下さい。次にもう1回観れる機会があるなら、今度はじっくりと物語の構成を楽しんで下さい。とても良く出来たお話で有るという事を解っていただけると思います。(作品冒頭からちゃんと伏線が張られている事などに気がつくと、きっと関心しちゃいますよ)


あ、そうそうBD-BOXに収録されている「終章」ですが、全編対話シーンだけで構成されます。観ると物語の終わりを締めくくるに相応しい内容が語られますが、観なければ観ないで支障の無い内容です。なのでストリーミング配信等の手段で観られる方は、無理をしてまで観る内容では無いかと思います。


(BD-BOXの事を少しだけ)
Blu-ray Disc Box版にて鑑賞しました。どうでも良いことですが、これ箱がでかすぎ。本棚に収まらない・・・。あんまり萌えるキャラでは無いので、”ビジュアルブックとかはいらないから小さくしてね”と個人的には思いました。画質は相当綺麗ですね、細かい点まで描写されていて文句なし。サウンドも5.1chサラウンド対応していますので大きな音で聴けば迫力満点です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

72.2 2 化け物で戦闘なアニメランキング2位
地獄楽(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (273)
913人が棚に入れました
時は江戸時代末期。 抜け忍として囚われ死罪人となった元・石隠れ最強の忍“画眉丸”は、極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば無罪放免となれることを告げられる。 画眉丸は最愛の妻と再会するため、打ち首執行人“山田浅ェ門佐切”とともに仙薬があるという島へ向かうことに。 島に上陸した画眉丸と佐切に立ち塞がったのは、同じく仙薬を求める死罪人たち。そして、島に潜む未知の生物、人工的で不気味な石像、島を統べる仙人たち...... 謎多き島で、果たして画眉丸は仙薬を見つけ出し、生きて帰ることが出来るのか——!?
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

自由や人間性と表裏一体の怪物性

“神仙郷”の“不老不死の仙薬”を巡る“執行人”と“死罪人”のペアたちと
島の化け物たちとの戦い等を描いた同名コミック(未読)の連続アニメ化作品の1期目(全13話)


【物語 4.5点】
バトルシーンが続くアニメにストーリー性などない。
この論評、私は必ずしもそうではないと思っていまして。

テーマに根ざしたキャラが、その性をぶつけ合うバトルには、
時にセリフ以上に物語を拡張する効果があると私は思っています。

本作などは物語性があるバトルアニメの最たるもの。


『地獄楽』の作品タイトル、「弱さと強さ」など二項併記する各話タイトルからして、
相反する物を飲み込む度量を感じる本作。

近年、私は、特に欧米から流入してくる自由で多様なら手放して全て良しとするかのような風潮に、無思慮を危惧して警戒してしまいます。

本作の場合も、例えば武士には武士、女には女の生き方がある。
分をわきまえさせる封建社会の息苦しさも描く。
が、一方で、全てがボーダレスな神仙郷の世界観。
動物と植物、男と女、その他様々な宗教観が無秩序に混ざり合い、とっ散らかる異様も描く。

人は何にでもなれるが、何にでもなれちゃう人間って実は怖いよね。
イエ制度で縛って安定させる封建社会にも一理あるかも?
いやそれでも怪物の如き人間の自由意志こそ最高のディナーでしょ?{netabare} 最高の丹(たん)の素材でしょ?{/netabare}

グロで思索のリミッターを外され、キャラやバトルを通じて、
忌憚なく反証を繰り返す心地よさに酔いしれる。

このバトルアニメには哲学があります。
と、同時に、これからは中道や中庸を知る東洋思想の出番だと強く思います。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・MAPPA

極彩色を多様した背景美術で構築された神仙郷のないまぜな生態系。
地獄か?桃源郷か?判然としないまま、
花を咲かせた人間が笑って死ぬ狂気を伝えるのに十二分。

表裏一体のテーマについても、OPアニメーションにて、
雌雄で絡まり合う天仙様の輪郭が歪むカットなどが、気色悪いくらい体現。
相変わらず同スタジオは、キメラじみた門神や竈神(そうしん)、天仙の植物形態?といったグロテスクな物体を躍動させるのが上手いですw

バトルアニメーションについても、特に初回の画眉丸と佐切のファーストコンタクト。
人物配置と、画眉丸の目線の動きの一致から、
やはり、CGによる空間構築と管理においては、信頼できる所だと安心。


ただ、捨てキャラなし、意志のないバトルや背景は許されない、というハードルを乗り越え続けるのは骨が折れたのか、
作画カロリーは初回をピークに徐々に消耗。

心臓破りの8話で息が上がりかけた所で、放送休止を挟んで、
何とか1クール終了のチェックポイントまで辿り着いた感。

初回のクオリティで完走できれば満点まで突き抜けたのですが、高望みでしょうか。


EDで毎回笑ってしまうのが、クレジットの“MAPPA”の字の小ささ。
15年程前にゲームがハイデフ化した頃、テキストが豆粒化し、
32インチ高解像度以上じゃないとプレイが困難になったトラウマを思い出しましたw

これスマホの低解像度モードとかじゃ絶対読めませんよねw
配信で様々な環境、デバイスで視聴するトレンドに反発するかのようなMAPPAの主張?
なるべく大きなモニターで受け止めて差し上げましょう。


【キャラ 4.5点】
氣(タオ)を体得した天仙様が治める神仙郷。
打ち首を家業にしてきた執行人の剣術。凶行を重ねてきた死罪人の技の数々。
盲目の剣士が到達した心で見るという境地は、氣(タオ)の流れをも捉える。

挑戦者は、各々違う道の極め方で、氣(タオ)を扱えるだけの資質を体得済み。
人知を越えると思われた天仙に肉薄する人間の脅威。
この構図もまたキャラ設定を活用したテーマの深化。

制作決定した2期以降では五行説設定も明示されるようなのでそちらも楽しみです。


主人公の忍・画眉丸は“妻帯者”。
“伽藍の画眉丸”と恐れられる程、冷酷無慈悲な強さを極めた男が、
妻に再会するためという目的を持つことで、優しさを知る。
それを画眉丸は弱さだと悩むが、担当執行人の佐切は弱さを知ることも強さだと励ます。

ここまでならノワール物でもよくある暗殺者の葛藤。
ですが本作はさらに、弱さと強さの併存を、
陰陽説を取り込んだ氣(タオ)の理論に結びつける所が非凡。

悟った気になった所で、{netabare} 画眉丸の妻は里長の幻術では?{/netabare} との疑惑。
主人公も作品もまだまだ底を見せず。考察をサボらせてはくれません。


息をするように殺す画眉丸と、打ち首の生業に悩む佐切。
などカップリングによる両論併記も、題材に関する議論を深める好材料に。

サブに至るまで回想劇による掘り下げも深く、基本的にどうでもいいモブキャラはいません。
私は士遠(しおん)と典坐(てんざ)の師弟関係のエピソードが印象的でした。


ただキャラ名は、特に執行人が全員、山田浅ェ門・〇〇なので覚えるのが大変でしたw


【声優 4.0点】
画眉丸役の小林 千晃さんと、山田浅ェ門・佐切役の花守 ゆみりさん。
メイン2人は生真面目な固めのボイス。

そこへ剣豪・巌鉄斎役の稲田 徹さんの大口。
くのいち・杠(ゆずりは)役の高橋 李依さんの奔放な軽口。
ボイスも硬軟織り交ぜて珍道中のバランスを取る感じ。

りえりーの色仕掛けボイスに惑わされて杠の胸の谷間ばかりよそ見してしまう私は、
神仙郷では花を咲かせる間もなく即死でしょうねw


天仙たちは甲斐田 裕子さんと諏訪部 順一さんのダブルキャストで雌雄同体の驚異を表現。
陰陽を司る雌雄がまぐわうことで氣(タオ)を高めてみたり、
両ボイスを合成して怪異感を高めてみたりと素材として重宝。

怪物だらけの島で純朴なロリボイスを提供するのが、
ピンク髪の謎の少女・メイ役の小原 好美さん。
しかしこんな幼気な声色の娘を、
{netabare} 道士が雌雄で氣(タオ)を高める訓練相手{/netabare} にしようと企むなんて。
天仙様は全員打ち首ですな~wまぁ、首切っても死なんけどw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は出羽 良彰氏。
謎の島のサバイバル感を演出する太鼓も交えた怪しげな戦闘曲もあり、
心情を美しく彩る綺麗なピアノとストリングスもあり。
清濁併せ呑む覚悟をBGMも後押し。

OP主題歌はmillennium parade×椎名林檎のコラボ曲「W●RK」
蠱毒(こどく)のような世界観に並のアーティストじゃ呑まれてしまう?と懸念しましたが、
初回にこれを聴いて大丈夫だとホッとしましたw
因みに「わーく」と読むが「WORK」ではない。
私みたいに「WORK」と検索して、何で配信されてないの?と右往左往することなどないようw

ED主題歌はUru「紙一重」
惨劇が繰り広げられた末に、ようやく一息付けるラブバラード。
もっともEDアニメは大量出血してますがw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1期まではなかなか面白いです。駄作か秀作かは2期で決まりそう。

 生死を表裏から見ているような陰陽とか男女の性とかは面白いテーマだと思います。宗教や仙人思想などとを取り入れた島の設定、画眉丸と佐切というキャラの配置が男女だし公儀と罪人、生きたいという意識と殺していいのかという悩みなどの対比も良かったです。
もちろん地獄と極楽の対比もいいですね。生死観とか正義と悪みたいな組み合わせを象徴しています。花の描き方も不気味さが雰囲気を作っています。

 何より話は前に進んでいます。一応ですけど。

 テンセン様ですか。彼ら?が出てきてやっと物語が進みますが、前半の殺し合いが何だったの?とちょっと思ってしまいます。エンタメですから、キャラの強さとか背景の説明にある程度のバトルを積み重ねるのはいいと思うのですが、ちょっと冗長だった気がします。
 死んだキャラ達が物語に活きているか、と言えばあまりそういう感じもないので。

 で、テーマというか設定です。性的なまぐわいとかが出てくると、愛染明王とかカーマ的な感じです。日本→中国→インドみたいな宗教の源流をさかのぼるような感じになるんでしょうか。あるいは立川流みたいなものも連想します。
 物語全体では、画眉丸の妻との関係や妊娠、メイの設定などとの関係など何か言いたい感じはあります。
 

 そこが真剣に深掘りしてテーマ的に納得感があればいいんですけどね。なんとなく「タオ」設定がいかがわしすぎます。
 タオかあ。丹田とか気功などの感じですが、それが不死の秘密?なんか設定を設定で説明されるような、いかがわしさが急に出てきました。

 とはいえ、一応仙人といえば八仙で、テンセンが7人でメイを加えると8人だし、蓬莱と言う設定などなど考えると初めから一貫した設定に沿っているのかな、という気もします。

 ここまでの部分だとどうとっていいかわからない感じです。宗教や仙術について深掘りしているか、と言われると設定止まりな気がします。陰陽の部分だけ男女の愛情と性、出産と不死みたいなものを描いている感じはありますが。

 話は面白いと思います。話も進んでいるし。ただ、タオという設定だけで不死という設定を説明してしまうのはいただけません。
 そしてちょっと冗長かなあという気もします。もうちょっとペースを上げて欲しい気もします。なんか終わりに近づくにつれて佐切の影がどんどん薄くなって意味が希薄になっていますし。

 ということで、今後でしょうね。この先の展開しだいで駄作にも秀作にもなる感じです。そろそろ、テーマとか展開、設定をまとめに入って欲しいかなあ。余計なエピソードとかキャラはラスボスに関わるもの以外は増やさないで欲しいです。
 せっかくここまで作ったのだから、うまく2期でまとめてくれることを切に願います。

 評価のオール4は結論が見えておらず何とも言えないので、暫定の意味です。ただ、暫定とはいえ1期だけなら評価としては4を切る水準ではないと思います。



以下 8話時点の中間の感想です。

8話 かなり面白い。最大の興味は「妻」です。

{netabare} 死を商売にする2名が、罪人・公儀の表裏で自分の生き方を見直す話のようです。ダブル主人公といっていいかもしれません。

 画眉丸は妻の言葉、佐切は人を殺すことへの拒絶から迷いがある点が対比です。忍者と武家・剣術家という裏にある環境の対比もありました。また、佐切には女としての生き方の問題も含んでいるようです。また、男女のペアの物語が幾つかあるので、生死と愛情の問題にも注目でしょう。

 そして丹、つまり丹薬ですね。これはどうも人間の生命を苗床に育つ植物からできているような印象です。忍者の親玉の不老不死との対比でどんなところに重なってくるのかは楽しみな要素です。

 で、道教思想の架空の島、蓬莱島がモチーフというか神仙島は蓬莱島の別名です。秦の始皇帝で有名なアレですね。徳川将軍の生に対する執着と殺し合いを楽しむところは恐らく始皇帝からでしょう。

 木の化け物と娘のいる場所は、陰陽道的なモチーフもあるし中華的でした。

 島に出てくるクリーチャーが宗教的な要素を含んでいるのは、逆説的な恐怖のためなのかもしれませんし、人間の心に潜む死への恐怖が生み出した存在としての宗教を何か表現しているのかもしれませんが、この辺は今のところ保留です。

 結果として仙人=あの2人の男女が不老不死というだけでは面白くないですね。忍者の頭領とどうかかわってくるのか。
 そして一番気になるのは結局画眉丸の妻がどうなっているか、ですね。生きていても意識がないとか、見るに堪えない姿にされている。子供を産むだけの機械のような表現もあったので、子供を作らされている。そして殺されている。どうなるんでしょうか。

 若干、あの大男がなぜ必要だったかが首を傾げるところですが、佐切覚醒と深掘りするのに必要だったから?

 まあ、まだ話は半分です。かなり面白い部類に入るのではないでしょうか。生死と愛情つまりエロスとタナトスが根底にはあります。
 人生観・生死観などをテーマとして更に深めていってもいいし、エンタメとして舞台の種明かしの意外性やも期待できるし、ヒューマンドラマとして佐切の生き方や妻がどうなってその結果画眉丸がどうなるか見どころが多い作品です。 {/netabare}




 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

色々な要素が混ざり合って一つの味に

賀来ゆうじによる原作漫画は、『少年ジャンプ+』(集英社)で連載終了(原作未読)。アニメは全13話(2023年)、制作は、『呪術廻戦』、『とんでもスキルで異世界放浪メシ』などのMAPPA。2期の制作が決定。
(2023.3.11、評価修正)

あらすじは、時は江戸時代後期、血も涙もない「がらんどう」の最強忍者として恐れられた画眉丸(CV.小林千晃)は、幕府に囚われ処刑が執行されるものの、人間離れした強靭な肉体を持つため、ことごとく処刑が失敗する。そんな中、打ち首執行人・山田浅ェ門一門の佐切(CV.花守ゆみり)に極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば無罪放免になるといわれ、画眉丸は「愛する妻にもう一度会うため」、仙薬探しを決意する。もっとも、島での探索は、他の死罪人とそれに監視役として同行する山田一門との競争であり、島には謎の化け物や生物が徘徊するなど危険に満ちていた…

ざっくりとしたイメージは、島という閉鎖空間で謎の巨大生物に怯えるという点で、『進撃の巨人』、グロテスクなダークファンタジーという点で、『ベルセルク』に近い。それらを足して和風にアレンジした感じ。

もっとも、全員ではないが個々のキャラクターの背景描写があって、犯罪者や、打ち首執行人という世間では忌避される役職に就いた様々な事情の一端が垣間見ることができ、人情ものの時代劇要素もある。

また、『キングダム』でお馴染み秦の始皇帝が徐福に探させた「蓬莱」や「不老不死の仙薬」がでてくる。本作が途中までなのでそれらの謎の全ては明かされないが、これらに関する謎解き要素も十分に魅力的。

あと、忍術や本作特有の設定である氣(タオ)を用いた戦闘シーンは、安心のMAPPAクオリティ。

こんな感じで、本作の魅力は、色々な要素が混ざり合って『地獄楽』という一つの味になっているところでしょうか(ラーメン屋にありそう…)。


【「中道」について】
混ざるといえば、本作のタイトルは、「地獄」と「極楽」が混ざっている。

他にも、本作では、氣の設定の「強い」と「弱い」や、強さの境地としての「感情」と「理性」といった「対立または矛盾する両極端の立場を離れ、両極端のどれにも偏らない中正な立場を貫く」(「日本大百科全書」)という意味の仏教用語である「中道」が1つのテーマとなっている。

例えば、怒りなどの「感情」に任せて戦えば、通常発揮できないような力を出すことができるかもしれないが、冷静に相手の弱点を狙ったりはできない。逆に「理性」によって冷静に対処しようとすれば、力を理性によってコントロールしようとするので通常以上の力は発揮できない。

そこで、頭の中だけで考えるのであれば、感情を爆発させた時のような力を発揮しながら、冷静でいられるのが「最強」ということになる(イメージ的には、「スーパーサイヤ人」が近いか…。)。

実際にできるかどうかは置いておくとして(笑)、そういう状態になるには、自分を常に切り替えて流転させると解釈できないこともない。
具体的なイメージとしては、作中にも出てきた陰陽を表す太極図(※道教でよく用いられる。わかりやすいのは韓国の国旗の真ん中にある、赤と青の丸いのを思い出してもらえれば。)。あれは、対立するものが、どっちも同時に存在して全部ということを表しています。

スポーツでも試合中だとワンプレイに一喜一憂せず集中を切らさず切り替えをはやくしろっていわれますよね。

本作に出てくる島も、地獄と極楽が同時に存在していることを表しているのかもしれませんね。


【人のために強くなる覚悟】
本作では、人がどんどん死んでいくし、残虐表現も多い。
それがもたらすグロテスクさは、死を身近に感じさせる。

もっとも、感情をもつ人であれば、人を殺すことに躊躇するのが普通であって、そこに躊躇がない者は「殺人鬼」とか「サイコパス」といわれる。

{netabare}画眉丸は、血も涙もない「がらんどう」といわれ、これまで人をただ命じられるまま無感情に殺してきた。したがって、情を持つことは人を殺めることに不要だと思ってきたが、妻のところに何としても帰ろうとする感情は自らの強さに繋がることに気づく。

一方、佐切は、女であるがゆえに武家の跡取りとして周囲から認められず、反骨心から打ち首執行人になったものの人を斬る覚悟が持てず役目を完全に受け入れられない自分もいた。そのためらいが剣を鈍らせていた。

人を殺める躊躇いを消すため無感情になるのではなく、感情は持ったまま人を殺める覚悟を決めた者の方がより強くなれる。

本作の魅力は、人のために強くなる覚悟を決めた二人の内面の成長物語にもあると思ってます。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

60.4 3 化け物で戦闘なアニメランキング3位
冰剣の魔術師が世界を統べる(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (184)
508人が棚に入れました
―――世界最強と謳われる“冰剣(ひょうけん)の魔術師”――― その称号を受け継いだ少年・レイ=ホワイトは強大すぎる自身の力に苦悩し、極東戦役を収めたのを最後に、深い心の傷と共に戦場から姿を消した……。 時は流れ、3年後。 世界中からエリート魔術師が集まるアーノルド魔術学院に入学したレイ。学院始まって以来、初めての一般家庭出身(オーディナリー)である彼を待っていたのは、貴族出身の魔術師からの侮辱と軽蔑の眼差し。そして、学院で出会ったかけがのない仲間をも巻き込む数々の陰謀だった。 今、最強魔術師の友情と波乱に満ちた学園生活が幕を開ける。

声優・キャラクター
レイ=ホワイト:榎木淳弥
アメリア=ローズ:佐伯伊織
エリサ=グリフィス:春村奈々
レベッカ=ブラッドリィ:和氣あず未
クラリス=クリーヴランド:本渡楓
アリアーヌ=オルグレン:関根明良
リディア=エインズワース:種﨑敦美
アビー=ガーネット:森なな子
キャロル=キャロライン:内田真礼
エヴィ=アームストロング:梅原裕一郎
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

序盤は面白かった。

{netabare}
ネタ的に結構盛り上がってた作品。
作画崩壊や演出の安っぽさ、滑ってるセリフなど一周回って面白い要素は多く、序盤は面白いクソアニメとして楽しめる作品だったと思う。
ただ、後半になると話が真面目寄りになってしまって、求めてる物と違うものを見せられている気分になった。
先生がアクティベートとか言いながら頭に注射器をぶっ刺した回がネタ的にはピークで、あの回の後の主人公の過去回以降はネタ要素が減少して、ごく平凡な面白くもつまらなくもない程度の石鹸枠になり下がってたように思う。

作画が悪いとはいえ、中盤までは話も普通にこれ系にしては良かった。
結構重めの過去回で主人公の境遇に共感できたし、主人公に関する伏線が随所に貼られていたり、話としても上手く纏まっていたと思う。
自由のない孤独な過去と現在の対比も良かった。
他のなろうじゃ殺されるのが関の山なアリウムくんもちゃんと反省して仲良くなるというオチだったので好きだったかな。
ただ、話の方も終盤になると1つの話を長々とやりすぎていてちょっとなぁという感じだった。

世間的には最後まで盛り上がってたけど、自分的には6話ぐらいまでは面白かったアニメ。
単にぶっ飛んだノリに適合してしまっただけかもしれない。

私的評価:45点
私的ベスト回:5話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆2
開幕から作画安っぽすぎて草。石鹸枠時代にやってそう。
OP最後以外いい。転生じゃないのか。
マジで作画安っぽすぎて草しか生えない。
親の顔より見た展開。ハハハハハハの音声がシュールすぎる。
どうせ主人公はコードいじらなくても使えるんだろ。服脱ぐなww
等速直線運動。唐突なサンシャイン池崎草。面白いのは確か。

2話 ☆2
ムキムキで草。2話で何やっとるねん。テコ入れ回。部活巡り。
百合に挟まるクズ主人公。農民関連より農業してる。筋肉推し。
この青髪はよやられろ。なんだよこの服w 田舎の森最強。
田舎の森の虫は大きいのに。誰w 真面目な話入れるな。
敵魔獣キモすぎて草。

3話 。☆3
今の回想誰だよ。顔色変わりすぎだろw 笑顔をほぐすってなんだよ。
進次郎構文やめろ。何この文調の喋り方w あっ…

4話 ☆3
出筋肉やめろw ウサギかじゃねーよww 話長いな。
もっとちゃんとした場所で闘え。青は? こいつ死にそうw
野球してて草。こいつかよw 初めての予想外の展開。
かっけえええ 魔法科高校で見た。ざっこw 顔芸。

5話 ☆10
何を言ってんだコイツはw OPで倒すな。マモレナカッタ…。
この世で言う科学がこの世界での魔術なのねw ピンク髪の子可愛い。
師匠めっちゃ軍服似合ってるな。世界大戦かな?
助けて貰った立場だし力もあるならな。過去重くて草。
こんな話何かで見た気がするけど思い出せない。
暴走防止の魔術で使えんのか。伏線ちゃんとしてるって言うw
クソアニメを求めてたのに、急にいい話になってて温度差で風邪引く。
アリウム姿変わりすぎだろw てかこいつ死ぬかと思ったわ。
良い奴になったら顔も良くなるの草。
こういういかにもな噛ませがちゃんと反省する展開いいな。
老けすぎやろ。

6話 ☆8
解説乙。落第騎士でこの話見たぞ。アリウムまだ出番あるのいいな。
クソアニメ度が足りない。うたわれるもの難民救済。
主人公がこういう鬼教官やる展開あまりない。青髪声変わりしてて草。
ストーカーかな? 女装かよw クソ展開やめろww

7話 ☆7
声戻すな。白髪の子多くて嬉しいから顔崩壊させないで。
ちゃんと友人関係なのがいいな。久々の筋肉推し。
てかアリウム君は大丈夫なの?w まあ健闘はした。このためのED。
分かってるわこのアニメ。曲名回収草。

8話 ☆6
あの筋肉そんなに凄かったんか。真面目展開やめろ。
急にめっちゃ病んでて草。どこに出とるんやw

9話 ☆7
無駄に熱い戦いで草。魔術どこいった。良い最終回だった。
ジミナセイネンかよ。保志で草。メイドの概念あるんかよw
平民と見下されてたのに、冰剣と知れ渡ったらクラスでの立場も上がったか。

10話 ☆5
ミスターアリウムイケメンになってて草。何回言うねんそれw
最初男だったのに人類までスケールアップしてて草。経血か?
マリアの方が可愛い。なんか真面目だな。

11話 ☆6
さすがに最近真面目になりすぎなんだよな。
なんで当たり前のように女装してんだよ。
ミスターアリウムがここにいるのいいな。黒井津さん。

12話 ☆5
誰。アクティベート! 虚構の魔術師。タイトル回収。
進次郎構文 うーーーん

曲評価(好み)
OP「Dystopia」☆7.5 ED「ラウドヘイラー」☆6.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

世界最強と謳われる"冰剣の魔術師"

この作品の原作は未読です。
事前情報も無く、数話みて継続するかを判断しようと思い…結局完走していた作品です。
いざ、始まってみると佐伯さん、和氣さんや本渡さんが出演されており、俄然視聴に気合が入りましたよ。

アニメーション制作は「クラウドハーツ」さん。
恥ずかしながら初めて目にした会社だったのでググってみると、「Lapis Re:LiGHTs」や「天才王子の赤字国家再生術」を制作した「横浜アニメーションラボ」さんから2021年に分社化して設立された会社だそうです。
そして、この作品が元請としての第1作目になるとの事でした。


世界最強と謳われる"冰剣の魔術師"

その称号を受け継いだ少年・レイ=ホワイトは強大すぎる自身の力に苦悩し、
極東戦役を収めたのを最後に、深い心の傷と共に戦場から姿を消した……。

時は流れ、3年後。
世界中からエリート魔術師が集まるアーノルド魔術学院に入学したレイ。

学院始まって以来、初めての一般家庭(オーディナりー)出身である彼を待っていたのは、
貴族出身の魔術師からの侮辱と軽蔑の眼差し。

そして、学院で出会ったかけがえのない仲間をも巻き込む数々の陰謀だった。

今、最強魔術師の友情と波乱に満ちた
学園生活が幕を開ける。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

まず、視聴していて違和感を感じたのは世界中からエリート魔術師が集められた学院であるにも関わらず、一般家庭から生徒を受け入れるのがレイが初めてと言うこと…

魔力って、そもそも貴族だけが持つものではありません。
それじゃなければ、極東戦役そのものが成立しなくなるからです。

一方、この魔術学院にはこれまで貴族しか居なかった。
ということは、魔力を持った一般家庭に生まれた人は、これまでどうしていたのでしょう。
中には稀有な才能を持つ人だっていたと思うんです。

実際、学院の生徒の魔力についても雲泥の差があり、確かに凄い魔力を持った方もいれば、全然たいしたことない生徒がいたのも事実です。

貴族とそれ以外で入学可否を決めていたのであれば、ちょっと寂しいなと…^^;
まぁ、きっとそんなことは無いと思いたいですけどね。

主人公のレイ=ホワイトは、れっきとした「すけこまし」といって間違いないでしょう。
どうして、あのような歯の浮くセリフがポンポン出てくるのか…
もう称賛に値するレベルだと思います。

ですが、その言葉を受け止めるヒロインの皆さんに不平不満は無かったので、きっと結果オーライなのでしょうね。

そのヒロインですが、今のところ学院内に4名ほど…
佐伯さん演じる「アメリア=ローズ」
春村さん演じる「エリサ=グリフィス」
和氣さん演じる「レベッカ=ブラッドリィ」
本渡さん演じる「クラリス=クリーヴランド」

アメリアとレベッカに纏わる物語なので、この二人はレイとの接点が多めに描かれていました。
4人に共通して言えるのは、どのヒロインも嫌みが無い点だと思っています。

個人的にはアメリア推しかなぁ…
4人の中で一番一生懸命な姿を見たからでしょうけれど。

キャラデザは普通…
ですが、キャラクター原案は、「銃皇無尽のファフニール」などを手掛けた梱枝りこ先生です。
公式サイトのトップページに原作紹介のバナーが貼ってありましたが、そちらののクオリティは文句なしでした。
まぁ、このクオリティをぬるぬる動かそうと思ったら、それはそれで大変なんでしょうけれど…

でも、「銃皇無尽のファフニール」はキャラデザに違和感はありませんでした。
こちらの制作は、「転生王女と天才令嬢の魔法革命」や「聖女の魔力は万能です」などを手掛けた「ディオメディア」さん。
実績がクオリティに関係するかは不明ですけどね…^^;
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Sizuk、歌 - AYAME(from AliA)さんによるDystopia」
エンディングテーマは、まややんによる「ラウドヘイラー」
まややんの楽曲を久しぶりに聴く気がするのは私だけでしょうか…^^;?

1クール全12話の物語でした。
総じて面白かったと思える作品だったと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

作画は論外。内容は変なノリも楽しく悪くないのに、どうしてこんな作画に… ただある意味面白い

1話感想 3.0 作画は論外。内容は変なノリも楽しく悪くないのに、どうしてこんな作画に…

まあ、最初に気になるのは作画ですね。
これは酷い。
専門学校っぽいというか、普通にプロの水準に無いように感じます。
もうちょっとこう色調を整えてカラーバランスをですね…とか、そんなレベルの話をするレベルではないのかな。

で、こりゃ酷いと見始めたのですが…
あれ、内容は全然悪くなくないですか? むしろ良い。

魔術体系がちゃんと考えられていたり、こういうのは好きです。
主人公はやや突飛な性格もしていますが、同級生にはタメ口、上級生や教師には敬語と礼儀もちゃんとしていて好感が持てました。
いきなりマッチョを披露するとか変なセンスも楽しく…。
いやヒロインも普通に優しく好感が持てたり、次々登場するヒロインもちゃんと魅力を披露できていたり。
主人公は魔力を失ったかつての最強と。なるほどチート設定でもそういうのはちょっと切なさもあり応援したくなりますね。
と、作画さえまともなら、もっと良くなったのでは?

どうしてこんな作画で良しとしちゃったんですかね?
もっと酷い内容なのに全然作画が良い作品もあるのに…。

ただ、この珍妙なノリは作画、演出の酷さも相まって醸し出しているのかも?
とも思いました。
ちょっとこの滑稽な作画と良質な内容というアンバランス、もう少し楽しんでみたい気もします。

視聴優先順位はやや高めに。

全話感想
面白さには普通の面白さと、ある意味の面白さというのもあると思います。
ひどい内容なのだけれどコメント付きで見たら面白いとか、突っ込んで笑って見たら面白いとか… 同じ意味か。まあ後者だとしても楽しめればそれで良いのでは。
作品なんてものはどのような形でも楽しみを見つけられればそれで良いのですよ。
そういう点では良作だった… とは言いたくないですがもしかしてそういう点もなきにしもあらず。
なんか癖になって最後まで見てしまい、ある意味楽しめました。

まあ本作、本当に絵が酷いのですが、何か作り手はそう思って無さそうで、本気でこれで面白いと思って作っていそうな所が実に珍妙で、そこが面白かったですね。
作り手も投げちゃって変にふざけたり茶化したり、そうすると萎えるんですよ。
作り手はあくまで本気で作っていて欲しい。
本作は、こんな滑稽でへんてこなのに、どう見ても作り手は本気で作っていそうで、そこが本当に変でおかしかったです。

主人公のキャラも面白かったですね。ヒロインに対してつらつらと美しいと褒め称えて照れさせたり、なかなかこういう主人公は居なくて面白かった。

それにしてもへんてこな展開の数々…。基本ツッコミどころしかない。
なのに真面目にやっている所が笑えて仕方がない。
真面目にやっていても、笑どころしか無い作画…。演出も珍妙でおかしく…。

いやもう、本当に怪作で、本当にある意味面白かったです。
二度と見たくない気がしますが、微妙にまた味わいたくなるような… 癖になりそうな珍味ですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

64.5 4 化け物で戦闘なアニメランキング4位
BLOOD-C(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (895)
4423人が棚に入れました
古くから湖への信仰が残る風光明美な町にある浮島神社。そんな浮島神社の巫女 更衣小夜(きさらぎ さや)は、神主である父親 更衣唯芳(きさらぎ ただよし)と二人暮らしをしている。小夜は 私立・三荊(さんばら)学園に通う高校2年生で普段はクラスメイト達との学園生活をめいいっぱい楽しんでいるのだが、一方で、父の命を受け ある「務め」を果たしていた。それは、『古きもの』と呼ばれる、人を遥かに凌ぐ力を持ち、人を喰らうモノを狩ること--。『古きもの』を唯一倒すことができる小夜は、人を『古きもの』から守るため、大好きな父親のため、浮島神社に伝わるという御神刀を手に独り、戦う。果たして小夜に待ち受ける運命とは!?

声優・キャラクター
水樹奈々、藤原啓治、野島健児、浅野真澄、福圓美里、阿部敦、鈴木達央、宮川美保
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

例えるなら、私の作ったスィーツがマズいかマズくないかではなく、食べられるか否か、ぐらいの評価レベル

(補足説明にカッコ書きを多用していることをご容赦ください)

グロいです^^

とても見ていられませんでした
(でもしっかり見たんですが^^)

主人公の「きさらぎさや」ちゃんが
なんか
理由がよく分からないのですが
襲ってくる
化け物を
刀で切っていくお話
(とても説明を簡潔にしています)

血しぶきがぱないです^^

グロいシーンは
かなり効果的に"ぼかし"みたいな映像効果が入っていましたが
それでも
直視するのは
結構キツいです
(でもかなり凝視したのですが)

ストーリーがものすごいですね

さやちゃんが
自分の住む町を守るため{netabare}(と勝手に思い込んでいる){/netabare}
学校を守るため{netabare}(と刷り込まれている){/netabare}
友達を守るため{netabare}(と騙されている){/netabare}

「古きもの」とよばれる怪物たちと
夜な夜な死闘を繰り広げます

その理由が最後まで
全くわからない
(最後まで観たけどやっぱりわからない)

しかし
そのうちに
「古きもの」はお昼にも現れるようになり
町の人たちが襲われ
学校のお友達も襲われてしまいます

そして
最後は

あっ!!
というか

えぇ~!?
というか

ガシャン!!いてて!
って椅子から転げ落ちるくらい
(実際椅子に座ってお菓子を食べながらまったり観てました)

驚いてしまう終わり方なのですが
ネタバレの危険があるため
それは観ていただくとして
(どこがどうネタバレするかよくわらないんです)

それよりも
驚愕したのが
さやちゃんのキャラです

古きものと戦うときの
鋭い目つき

躊躇なく
古きのもを
切って
切って
切りまくって

返り血を浴びながら
たまに"ドヤ顔"になりながら
平然と
仕事(古きものの退治)をこなしているのに

普段はおかしいくらいの天然でドジっ娘

ブリっ子するのもたいがいにしてぇ!
何人ものイケメンを誘惑すんじゃねぇ!
(男の子はなにげにイケメン揃い)

って
思わす怒ってしまいました
(普通に年増女のひがみです)


真相の分からない
ストーリーと
さやちゃんの似非天然キャラに
毎回
呆然とするばかりでした

最終回は
{netabare}えっ
さやちゃんってマジ天然だったの?
そこまで種明かしされてるのにまだボケるかい!
って疑いたくなるシーンもありました{/netabare}
(もうどっちでもいいや)


まあ
最後まで
よく分からない内容で
違う意味で
目が離せませんでした^^

これ
劇場版も観ようっと^^


余談で

(長いです。作品の内容とあまり関係ないのでスルーしてもらっても問題ありません)

{netabare}最近
アニメ作品の中で興味が沸くテーマやアイテムなどがあると
すぐ実行に移してしまう私

この作品でも気になるアイテムがあり
実際に"手に入れたり""作ったり"してみました^^


ひとつめは
作中に出てくる
カフェ「ギモーブ」店長の
「ふみと」くんの謎のお部屋にあった
「ガリレオ温度計」

最初
これがなんなのか全く分からず
興味本位だけが
むくむくと膨らんでいたのですが
ある日偶然
とある理由でいただいた
某シャ○ィのカタログギフトでそれを見つけてしまい
迷いなく
注文してしまいました

ブツは
ガラスで出来た円筒の中に液体が入っていて
その中に浮いている"球"が温度によって
浮いたり沈んだりすることで温度が分かるというものです

最初見たときは

おっしゃれ~^^

って喜んでいたのですが
ガラス製なので
置く場所が限られるわ
温度が18度~26度の間でないと意味ないわで
結局
キッチンの隅っこに放置されっぱに・・・

真冬の間はほとんど"球"が上がったまま
逆に
真夏は下がったままであまり使い物になりませんでした


もうひとつは
「ギモーブ」というお菓子
なんだか
マシュマロのような
ゼリーのような
不思議な食感のお菓子だそうで

作中で
ふみとくんがさやちゃんに度々ふるまっていたお菓子で
(まあ結構問題ありのレシピだったのですが^^!)
前述のカフェ「ギモーブ」の名前もそのお菓子の名前から
付けたということです

というわけで

実際に
「ギモーブ」を作ってみました~^^

題して
シ○コの3分・・・へたすりゃ3秒ハッキング~^^
(よく考えたらかなり問題ありそうなタイトル)

♪タラランタ・・・・・・・・♪(^^!
(3分クッキングのテーマ曲は表記が難しいので省略)

材料:(2人分)
牛乳・・・・・・1/2カップ(少なめのほうが弾力が強くなります)
マンゴー・・・・40グラム(今回はバナナで代用)
卵白・・・・・・1個分 (※1)
砂糖・・・・・・小さじ2
粉ゼラチン・・・5グラム
水・・・・・・・大さじ1.5
フレッシュミント(適当に)
愛情・・・・・・必要以上に(これ重要)
(レシピは"ミルクギモーブ"のものです)
(※他サイトより引用しました)

これらの材料を適当に混ぜ合わせて・・・
以下省略!(詳しくはネットで検索してね)

3センチ角程度の大きさに切り分けて

いきなり完成~!

早速
実食っ!!

まいう~!

我ながら会心の出来です
(っていいながら1回失敗しました~)

まったりとして
口に入れた途端じゅわ~って溶けて
舌に絡みつくような食感(適当に言ってますよ)

なんか"おとうふ"っぽいかな (※2)

そうか
これが
ふみとくんが言ってた
"人間の内臓"の感触なのか・・・?

うえぇぇぇ!・・・ゲホッゲホッ・・・

いらんこと思い出した~


上手に作るコツは(私が言うのもなんですが)

卵白(メレンゲ)はしっかり泡立てる

材料は人肌くらいに暖めて混ぜる
(冷めているとゼラチンがダマになりやすい)

そしてなにより
"愛情"です^^

自分で食べるモノでも
自分自身に愛情を込めて作ると
きっとおいしくできますよ(ちょ~悲し~T_T)

「ギモーブ」
みなさんもお試しあれ^^

※1あまった卵黄はあとで納豆に混ぜておいしくいただきました^^
※2実際思ってたよりちょっと柔らかめになってしまいました^^{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

やっちまった(50点)

全12話。
CLAMPが手掛けるアニメオリジナル作品。

個人的満足点:50点
アニメ系統:異能バトル(グロ注意)

主人公小夜が「古きもの」という化け物と戦う話。
序盤は妙に日常パートが多く、この日常にも違和感があり
少々退屈で意味が分からないのだが、
後半に入ればぐっとシリアス調になってきて
序盤の日常パートにも意味が出てくる。

後半の展開はなかなか良かった。
バトルにも力が入っていたし、スピード感もあった。
ただ、グロがかなり目立ってくるので
グロ耐性が無い方は気をつけたほうがいいであろう。

そして、クライマックスでやっちまった。
続きは映画かよ。
何も解決しないまま、映画にもちこしやがった。
こういうやり方は好きじゃない。
話的にはかなり面白くなっていただけに残念で仕方ない。

曲はED曲がいい。
安心の水樹奈々さんが歌う「純潔パラドックス」。

作画はバトルシーンがよく動いていてよかった。
キャラデザは個人的にはあまり好きではないので評価は低め。

点数を50点とさせていただいたが、
ポテンシャルは75点ぐらいあるんじゃないかと思っている。
ただ、結末がまったく見えていないので点数のつけようがないのが本音。
あえてアニメだけで評価するとやはり映画にもちこした分をマイナスして50点としておく。


と、まあ色々書いてきたが
つなり、何が言いたいかというと

映画来年6月・・・・・・・だ・・・と・・・・。
待てるか!
それまでに忘れちまうわ。

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以下、毎話後の感想。
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
正直まだよく分からない。
主人公小夜が「古きもの」という化け物?と戦う話か?
学園生活と戦いの時の小夜のギャップがなかなかいい。
そして戦闘も結構動いていたように思う。

EDが安心の水樹奈々さんだった。
小夜の声も担当している。
この辺りは安定しているかと思う。

しかし、いかんせんストーリーがよく分からない。
シリアス系のようには思うが、どんな展開になるのだろう。
まだまだ様子見といったところ。

ただ面白くなりそうな雰囲気だけはある。


2話視聴。
なんだか、よく分からない。
バトルと日常のギャップがどうにもなぞ。
小夜のギャップもすごいがw
あまりにもかけ離れているように感じる。
これがどうからんでくるのか。
来週には少し見えてくるのだろうか。


3話視聴。
相変わらず、話が見えない。
日常パートの後に、化け物「古きもの」と戦う。
今のところ面白みがほとんどない感じ。
一応継続はする。


4話視聴。
今日もいい天気毎回歌ってるなw
それは置いておいて、未だによくわからない。
「古きもの」が一般的にいう化け物ではなさそうだが。
約定とはなんだろう?
どんな話になっていくのだろうか?
一応継続。


5話視聴。
少し物語りが動き出した感じ。
意味不明の日常パートも減ってきて
ここから少しずつ面白くなってくるのかな。
来週からは少し期待できそうなか。
小夜の体の変化は?
約定とは?
色々興味がでてきた。

6話視聴。
何か盛り上がってきたんだが。
どんどんシリアス鬱展開が強くなってきた。
まだほとんど伏線回収されてないが
ここから回収が徐々にはじまるのか。
これは続きが気になってきた。

7話視聴。
6話から徐々に盛り上がってきた。
シリアス展開に伏線がより明確になってきた。
今後の展開がかなり楽しみになってきた。
父親は何かを隠しているようだが
それが真相につながるのだろうか?
あのイヌは何者なのか?
今後に期待。

8話視聴。
かなり面白くなってきた。
しかし、グロシーンも増えてきた。
ほとんど、真っ白でよく分からないがw
グロ苦手の人は一応注意。
サヤの過去も何かありそう。
来週も楽しみ。

9話視聴。
結構面白くなってきたよ。
やべえ。
グロ多発。
グロ苦手な人にはこれはきついなあ。
そして、大量死。
ここまで爽快に人が死んでいくのは
「ふはははは、見ろ、人がゴミのようだ」って感じw
まだまだ謎だらけなんだが、少しずつ真相に近づいてきた。
残り3話どんな展開を見せるのか。

10話11話視聴。
ちょちょちょ。
なんだなんだ。
超展開。
物語の世界を完全にぶっ壊した。
なんというシナリオ。
来週最終回。
どんな閉めになるのか楽しみ。

12話視聴。
あちゃあ、やっちまった。
尺が足りない気はしてたんだよね。
続きは映画でパターン。
正直この時点でこのアニメ評価するのは厳しい。
結局のところ何も解決してない。
これから核心にせまるところで終わりとか
映画まで待たないといけないのかよ。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

期待値は高かったが、ハリウッドの「C」級スプラッター映画を観ている気分⬇

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
グロ注意です。

良いか悪いかと問われれば、「分からない」。得意か不得意かと問われれば、「不得意」。好きか嫌いかと問われれば「嫌い」。そんな作品でした。

多分、評価が割れる作品だと思います。好きな方は好きなんでしょう。むしろ、たまらない作品かもしれません。それだけ突き抜けた作品ではあります。

ただ、「BLOOD+」をイメージすると、大分イメージが違う作品だとは思います。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、良かった点としては、小夜の調子っぱずれの歌が可愛らしかったこと。BDやDVDの宣伝ソングは、妙に心に残ります。あと、序盤の平和な日常回は悪くなかったかな。悲劇の前の平和な風景は基本だしね。

正直、そこぐらいしか(汗)

まず、「BLOOD+」を念頭に置くから批判されるという意見もあるけど、別に比べなくったって、批判はされると思います。

感じたことのひとつは、CLAMPさんの絵と虐殺劇の噛み合わせの悪さ。ギャップを狙ったのかもしれませんが、ギャップが強すぎて、ついていけない(汗)。普通に「こばと。」や「ちょびっツ」のような、平和な、あるいは不思議な作品が似合うと思います。

次に思うのは、とにかく、「無意味な死」が多すぎること。しかも、死に方も悪趣味。

私はいくつかのレビューで書いていますが、とにかく「無意味な死」を嫌います。アニメという作り物の世界においても、人の命は尊いと思うからです。別に、登場人物を絶対に殺すなとは言いません。その作品内において、その死がストーリー上、不可欠であったり、大切に扱われる、「価値ある死」なら許容できます。しかし、単に悲劇やグロさを演出したいがために、人をバッタバタ殺していくのは、不快でしかありません。

最後に、とにかく脚本が悪いです。登場人物の心理描写がほとんどないままに人が殺されていくので、後味の悪さしか残りません。冒頭のムダなナレーション(声)のお陰で、黒幕もバレバレ。ミステリー要素もなくなりました。11話の「種明かし」も、二重の意味で、茶番劇(作中の茶番劇を明かした結果、作品自体が茶番劇になるという皮肉なオチ)でした。

そこは一応、制作陣的には狙いがあるようで、Wiki情報ですが(長いからたたみます){netabare}「作劇的には、主人公の周囲にアニメの約束事に沿った人物を配置しつつも、敢えて序盤から登場人物同士の人間味や感情の交流を描かないようにすることで視聴者の感情移入を妨げ、物語全体に「薄っぺらくて気持ち悪い」印象を漂わせる手法で描かれている。また、終盤において役割を捨てて本性を現す際には多くの人物が憎まれ役として描写され、視聴者に「殺されて当然」という感情を抱かせることが意図された。脚本を担当した大川によれば、こうした作劇によって「皆を守る」ために戦う主人公の動機に説得力を持たせないようにし、主人公の空虚さや孤独を描くと共に、視聴者に対して退屈でテンプレート化した日常が事件によって破壊される高揚感を抱かせたり、物語のラストシーンでようやく戦う動機を得て不愉快な舞台を後にする主人公に対して共感を持ってもらったりすることが意図されていたとされる。」{/netabare}とあり、要は「主人公は薄っぺらい存在であり」「その日常も偽物で空虚」「主人公以外もみんなクズだから、虐殺されてもOK」ということらしいです。

まあ、そういう意図(Wiki前半)ならば、一応の成功はしているかもしれません。でも(Wiki後半にある)、「そんな空虚な日常の破壊に高陽感を覚えてほしい」「主人公に対して共感を抱いてほしい」って、マジですか? サイコパスですか? 私は、それが無関係な人間であれクズであれ、人がバタバタ虐殺される様子に高揚感を感じることはありませんし、共感もできません。イスラ○国かって話です。むしろ、虚無感と嫌悪感しかありませんでした。

自分的に、様々なアニメの中でも、かなり嫌いで苦手なアニメです。最後まで観るのは本当に苦行でした。でも、☆1をつけて強く批判する時は、それなりの根拠と覚悟と責任感をもってするべきだと思っているので、最後まで頑張って観ました(作ってくれた人、好きな人もいるわけだから)。まあ、あまり良いアニメの見方ではありませんね。

総括で述べたように、好みが分かれる作品です。「アニメは所詮、嗜好品」。良し悪しではなく、好き嫌いで語るべきだと思います。ですから、この作品が好きな方がいても、全然OKだと思いますよ。


〔まとめ〕
○小夜の調子っぱずれの歌
×絵柄と作風のミスマッチ
×登場人物の、無意味で悪趣味な死
×狙いからして狂ってるダメ脚本
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

60.8 5 化け物で戦闘なアニメランキング5位
銃皇無尽のファフニール(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (576)
4140人が棚に入れました
突如現れたドラゴンと総称される怪物たちにより、世界は一変。やがて人間の中に、ドラゴンの力を持った“D”と呼ばれる異能の少女たちが生まれる。存在を秘匿された唯一の男の“D”である少年・物部悠は、“D”の少女たちが集まる学園・ミッドガルに強制的に放り込まれ、さらに生き別れの妹・深月と再会した悠は、この学園に入学することになり……


声優・キャラクター
松岡禎丞、日高里菜、沼倉愛美、金元寿子、花澤香菜、徳井青空、内村史子、佐倉綾音、井上麻里奈、早見沙織、山口立花子、檜山修之
ネタバレ

超しじみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

(9話まで視聴)サービスシーンはただのサービスシーンではない!?

序盤の話から感じていましたが、6話で確信しました。サービスシーンは、ただのサービスシーンじゃないです!
{netabare}2{/netabare}話のシーンも、{netabare}4{/netabare}話のシーンも、{netabare}5{/netabare}話のシーンもそうです! 必ず、何かしらの意図がある気がします!(それぞれの回を伏せ文字にする意味があるかどうかは不明・・・w)


7話視聴時点で追記:この作品、今期のダークホースなんじゃないですか!?ありとあらゆる場面に伏線が仕込まれています!
物語が進むにつれて、それまで気付かなかった伏線が次々と露わになります!もう隅から隅まで見逃せないです!!


感想は、それぞれの回ごとに書いていきます!

1話
{netabare} 最初の回ということで、この作品の設定を話すシーンが度々出てきます。でも、堅苦しく語ってこないで、物語の中に自然に組み込まれているので違和感を感じないです! そして設定以外にも、主要キャラのイリスとクラスメイトの関係が何となく分かる気がします。
 この回の後半で、後々にも関わってくるミッドガルの新しい役割を知ることになります。その役割は、Dに接近してくるドラゴンを迎え撃つための「迎撃要塞」であるということです。イリスの戦闘能力を見る限り、ドラゴンを迎え撃つための戦力にすらならないというのは容易に想像できますw 流石にそんな状態では、Dに対して優しい施設だからといっても、“対ドラゴン戦に向けた特別カリキュラムが組まれたブリュンヒルデ教室”では呆れられますよねw
 そんな彼女に、悠は深く関わっていきます。そして、ここで描かれているイリスとのやり取りをするシーンは、物語が進む上で大事なシーンがたくさんあると思います。イリスに触れるときや、イリスの過去の話と決意などなど、見逃せない場所が盛りだくさんです!
 最初の回ということで、お色気やアクション、次回への引きなども上手く詰め込まれていたと思います! {/netabare}

2話
{netabare} ドラゴンの接近に向けて、迎撃の準備を進めるお話です。
 深夜アニメでは定番ともいえる、エッチなシーンがたくさんあります。でもこのシーン、キャラクターの感情がしっかりこもっている気がします!
 イリスはドラゴンに見初められていて、この先生きていられるかさえ分からない不安な状態でいます。だからこそ、1話で優しく接してくれた悠に対してお礼ができなくなる前に、必死に恩返しをしようとしています。スカートをたくし上げるシーンは、悠に対する強い気持ちや死への覚悟などが詰まった、とても素敵なシーンだったと思います! また、悠にDの紋章を見せるときのシーンでは、イリスが一切の照れを見せず「物部のえっち」とつぶやくシーンがなんとも切ないです。イリスが「私、強い子じゃなかった」と言って、死にたくても死を選べないもどかしさや弱さから涙を見せるシーンも、とても見ごたえがありました!
 悠とイリスの関係ですが、かなり進展したんじゃないですか!?w 最初は頭を撫でられるだけで怖がっていた(びっくりしていた?)イリスが自分から意を決して腕を組むシーンがそれを物語っていると思います!別で想いが込められていそうですが、悠のことを信頼してきている証だと思います!
 悠の回想は少しずつ鮮明になってきて、だんだんと気になってきます。それと同時に、イリスを気にかける理由や強気なセリフの根拠もはっきりしてきています。悠は自らの力にそれだけ自信を持っているんでしょうね。
 いろんなキャラクターの過去や感情が見えた回であり、次回への緊張感も高まる回だったと思います! {/netabare}

3話
{netabare}  いよいよドラゴンを討伐するお話です。
 悠の回想がついに全て明らかになります。やっぱり悠は強かったですね! 主人公が秘めた力を持っているのはよくありますが、それでもそ秘めた力を使うシーンは迫力があって、見ていて圧倒されました!
 悠の力ですが、秘めた力を使う代償に、自分自身の記憶を捧げるというものでした。秘めた力を最後まで使わずにいたのは、理由があったんですね。そして、これまでの回で度々出ていた悠の自信の正体がはっきりと分かりました!
 他にも、悠がイリスに対して戦う覚悟を問うシーンも良かったです。イリスの空間把握能力を最大限に生かすために、悠はわざとああいった聞き方をしたんだと思います。1話の、イリスが戦う理由を話すシーンとも重なって、イリスの戦う決意がより鮮明になったんだなと分かります。
 最後の方で、悠が代償に捧げた記憶が何なのかがうっすら分かります。きれいに締めた回でしたが、次回への引きも入っていて良かったです。 {/netabare}

4話
{netabare} まさかの新キャラ登場です! てっきり、これ以上は増えないと思い込んでいました。
 新しく登場したティアは、やんちゃでとても子供らしいキャラクターだなと思いました。私はいとこに6歳の子がいるんですが、本当にこんな感じですw 関わってると疲れるんですが、やっぱり憎めないんですよねw
 そして冒頭からサービスシーンでしたw でもやっぱりただのサービスシーンじゃないんですよね。悠の受け答えを聞いた限りだと、“血のつながった兄弟”って感覚で話していると思います。ですが2話の回想を見ると、別居しているんです! 恐らく、竜災などの経緯をたどって、血のつながっていない兄弟になったんだと思います。些細なやり取りでしたが、記憶の欠落を、サービスシーンを入れて上手く描いていたシーンでした。
 イリスも可愛らしかったです!2話では大胆な行動をたくさんしましたが、4話では積極的であっても加減をしてる・・・とも言い切れないですねw でも少しは遠慮をしていると思います。2話との感情の違いが表れていて良かったです。あと、やっぱりドジですねw これまでの回でドジなのはよく分かりましたが、ここまでとは・・・w 2話で竜紋を見せたときもノーブラでしたし、下着を忘れるのはよくあるみたいですねw
 本編では、ティアがクラスに馴染んでいくまでの流れを、短い時間の中で上手く表現していたと思います。最初は悠以外は部外者みたいな感じでしたが、少しずつ心を開いて、クラスのみんなとも話せるようになりました。リーザが悠の代わりに勉強を教えると言ったときに見せたティアの反応が、クラスに馴染んだという象徴だと思います。
 新キャラの登場で、物語がさらに盛り上がってくると思います。それと物語とは関係ないですが、ティアの声を担当した佐倉綾音さんの、幼い子供っぽさを表現した見事な演技が素晴らしかったです!見ごたえも聴きごたえもある回でした! {/netabare}

5話
{netabare} ティアの過去に迫るお話、そして水着回でした! 後半のサービスシーンだけでなく、序盤からラッキースケベもてんこ盛りでしたねw
 4話で紹介された新キャラのもう一人「穂乃花」も登場しました。ちょっと特殊(この次元では普通?)な出会い方でしたね。主人公と関わりを持ったということは、この先の物語にもきっと絡んでくるんでしょうね。
 さて、ティアの過去については、自分自身のことをドラゴンと呼ぶ理由が明らかになりました。ずっと「あなたはドラゴンよ」と言い聞かせられてきただけでなく、家族との記憶も“ニセモノ”と教えられてきたんですね。ずっとそう思い込んできたため、ティアは自分の過去の記憶と向き合うことをせずに反抗をしようとしたんだと思います。
 ですが、この回で悠に人間として生きることを迫られて、“ニセモノ”と思い込んできた記憶とついに向き合うことになります。
 口から発せられる言葉では必死に「嘘だから平気」と言っていながら、心では「本物の記憶だった」と涙を流す・・・。ようやく人間として生きる選択をし始めた証拠だと思います。これまでの描写が少なく、さらに回想のときもセリフがあまり無いためティアの過去の悲惨さは伝わりきりませんが、複雑な心情をよく表していたシーンだったと思います。
 水着回のBパートですが、ここではティアとイリス、そしてティアとリーザのやり取りがありました。
 イリスとのやり取りですが、なんだかハーレムらしい展開でしたねw 4話では「可愛い」で満足していたティアですが、5話では悠にそれ以上の言葉を求めています。・・・恋のライバル誕生です! ティアは、今まで見下してきたイリスを無視できなくなってしまいましたね。積極的な2人らしい仲の深め方だったと思います!
 リーザとのやり取りですが、これまでの回ではあまり伝わってこなかった、リーザの「クラスメイトは家族」という考え方が明確に伝わってきました! これは、Bパート冒頭でティアが言った「ママみたいなの!」というセリフとも関わってくると思います。深月がキラキラした目で見つめていた彼女たちのやり取りは、まさに家族のように見えました。ちょうど深月が一番顔をほころばせたときにリーザが言ったセリフは、わが子を心配する本物の母親のような感情がこもっていたと思います!
 最後にヘカトンケイルも現れて、これからどうなるんでしょうか? バジリスクの討伐も動き出していますし、先が怖いですね・・・。{/netabare}

6話
{netabare} ドラゴン信仰者団体のリーダー「キーリ」の登場、そして、ティアが“人間”と“ドラゴン”のどちらとして生きるかを選択するお話です。
 現れましたね、キーリ・・・。強すぎですw でも手加減をしていますよね。
 あれだけの実力差があれば、いくらでもリーザのことを殺せる機会はあったはずです。たぶん、リーザが“D”という貴重な存在だからなのでしょう。たくさんの人間を殺してきたキーリでも、迂闊に命を奪うことができなかったのだと思います。
 この回の山場ともいえるティアが“人間”として生きるか“ドラゴン”として生きるかを選択するシーンでは、これまでのティアの周囲で起こった様々なシーンがよみがえってきます。クラスメイトたちとの幸せな思い出、悠のお嫁さんになる前に阻んでくる恋のライバル、家族のように守ってくれていたリーザ・・・。一度はドラゴンとして生きることを選択しますが、あらゆる出来事を思い出し、ティアは人間として生きる道を選択します!手をグーにして強く語りかけるティアの姿は、幼いながらも勇敢で格好良かったです!
 その後、キーリに命を奪われそうになるシーンで見せる何もできずにただ立ちすくむ姿は、それまでの強気な行動からのギャップがあって良かったです。ティアはまだダークマターの扱い方すら教わっていないのですから、あんな状態になるのは当然なのです。
 ところで、この回では、意味深なものが多かったと思います。
 まずはヘカトンケイル。ミッドガルに所属しているキャラクターのセリフを聴いた限りでは、空間移動をしてきたように思えます。
 次に、キーリ。一つは「目」。悠がつぶやいた「こいつはドラゴンとして生きることを選んだんだな・・・。」というセリフから察するに、“D”の力なのではなく、ドラゴンの力なのかも知れません。もう一つは「技」。あの水色に光る技は何だったのでしょうか? 次のシーンで映ったティアを見ていると、催眠術のようなものとも捉えられます。
 最後に、悠の技。3話で使用したバベルには、まだ何か秘密がありそうですね。そしてキーリに対して無意識で使った技も気になります。もしかするとキーリと同じで、上で書いたとおりドラゴンの力なのかも知れません。
 人間として生きる道を選んだティアが、これからどのような力を発揮して活躍していくのか気になりますね!{/netabare}

7話
{netabare} ヘカトンケイルを撃退するお話と、悠の記憶を巡るお話でした。
 先週にキーリと悠が見せた能力は、やはりドラゴンの力なんだと思います。そのように読み取れるシーンが色々とありましたね。
 あと、深月が言った「撃退しました!」というセリフ。あれは本当に“撃退”なのでしょうか? <本当は討伐してるのでは?>と、私は勝手に考えていますw
 さて、この回の見どころは、後半の悠と深月のやり取りですね!
 尺を十分に使い、静かに語られる二人のやり取りには魅入られるものがありました。もう少し画に動いて欲しかったですが、セリフに引きつける力があったのでそれほど気になりませんでした♪
 まず、この二人の会話のやり取りで、悠から消えた記憶がさらに明らかになりました。悠は、2話の回想で出てきた記憶を失っています。そうすると、深月が4話で「兄さんのバカ」と言い放つシーンと、この回で「一番悪いのは兄さんです」と捨て台詞を吐いていくシーンが繋がりますね。深月のあの態度は、、悠が忘れている思い出(代償で失った記憶)に対してのものだったと分かります。まさか、ギャグパートにまで伏線があるとは・・・。
 さらに、その記憶を失ったために二人の気持ちに食い違いが起こります。Bパートの後半、深月が部屋から出ようとしているときに悠が発した「思い出を無かったことにしろだなんて、ウソでも言うな」というセリフ、深月自身は“兄さんの優しさ”と捉えています。ですが悠は、自分自身が記憶を失ったからこそ、そういうものを大事にしてほしいという思いを込めて言っています。悠の“優しさ”にも近いかもしれませんが、どこか違う、叱責のような感情から発せられた言葉なのだと思います。このセリフから感じ取れる二人の気持ちのすれ違いには、感慨深いものを感じました。
 そして、その後の悠が引き止めるシーンで、もう一度二人の心情のずれを見せてきます。ここでも、記憶の消失によって、お互いの言葉に懸ける想いが違っています。深月は悠とイリスのことを想って、自分の願いを押し殺しています。でも悠が告げた「俺は絶対に、お前の幸せを諦めないからな」というセリフは、逆に深月の心を揺さぶる結果となってしまいます。悠の行動は深月から見たら、ただの鈍感な主人公です。ですが悠にはその記憶が無いのです。鈍感な主人公でも、一味違った見せ方だなぁと思いました。
 事情を知らない深月に、胸が締め付けられます・・・。
 {/netabare}

8話
{netabare} バジリスクの侵攻に備えて、迎撃作戦を決行するお話でした。
 迎撃に向けての準備をするお話でしたが、今回は悠の性格の描写がメインだったように思います。
 また、その影響で、たくさんのキャラがフラグを立てていましたw
 なので、フラグが立ったキャラを少しまとめてみようと思います。

 ・深月
 深月は7話の最後に、悠の記憶の欠落による食い違いで誤解をし、フラグを立ててましたね。
 8話でのやり取りは、悠の家族愛的な要素が強かった気がします。
 ・イリス
 3話の時点からイリス自身は悠を「友達」という認識でいましたが、今回、悠の何気ない一言でフラグを立てました。今までのアプローチはスルーされてきたのに急に「わかるようになりたい」なんて言われたらキュンと来ちゃいますよ!
 ・フィリル
 最初は「惚れるの早っ!」って思いましたが、これまでの悠の活躍を見てきて、さらにあのムードなら惚れるのも納得です。あと、読書好きらしい隠喩でしたね。
 ・リーザ
 リーザはどっちなのかは確信がありませんが、少なくとも惚れてはいると思いますw 一瞬<フラグが立った?>って思いましたが、悠の行動が深月のためであると知ってからは、いつもの感じな気がします。きっと、自分自身のことを理解してくれたと思ったから、あのような表情を見せたのでしょう。

 こんなところでしょうか。
 それぞれのキャラとのやり取りの中には、悠の“相手を知りたい”という気持ちや、負けず嫌いなところが出ていたなと思いました。
 あとは鈍感なところもですねw まあ、本心で言っているから無自覚なのでしょうけどw
 
 ところで、バジリスクがミッドガルに向けて進んでいることから、悠は<ティアが狙われているのでは?>と考えています。でも、5話でヘカトンケイルが現れた時にティアの竜紋が変色しているんですよね。その後の描写が無いので真相はわかりませんが、これは本当にティアを狙っているのでしょうか?
 それと、バジリスクの能力を聞くと、キーリの技と似ている気がします。キーリの技はバジリスクの力なのかも知れません。
 {/netabare}

9話
{netabare} 温泉回と、バジリスクの生体が明らかになる回でした。
 穂乃花の企画で、火山島で温泉へ行くことになりました。
 そして、この企画に便乗して、フィリルが8話でのリーザと深月の進展への感謝を込めて、悠を温泉へ誘います。
 ・・・とのことですが、もう一つ、フィリルには8話で悠にからかわれた仕返しという気持ちもあった思いますw あのニヤケ顔はそれが理由だと思います。
 この温泉での計画は、それらをまとめて解決できる手段だったようです。よくあるハプニングですが、この展開には納得できます。

 バジリスクの生体についてですが、赤い閃光の正体は、「物質の風化」でした。海の水が塩になってしまったのは、風化して水分が失われてしまったからだったんですね。
 あと、この赤い閃光、触れると1秒で約2000年が経ってしまうらしいです。しかも射程距離は5000m。怖すぎます・・・w
 他にも明らかになった、「第3の目」。出力が半端じゃないですw 上空にいた輸送機まで喰らってしまうほど、範囲が広かったです・・・。これ勝てるんですか?ww
 さて、今回でバジリスクの生体が明らかになるとともに、ティアの竜紋も変色しました。やはり竜紋に反応していたのは、バジリスクだったようです。いや、もしかしたらヘカトンケイルにも反応していて、二体のドラゴンと共鳴し合っていたのかも?
 真相は分かりませんが、それはそれで良しとしましょうw

 今回は、新しくディラン少将が登場しました。ティアやブリュンヒルデ教室のメンバーとのやり取りに意味深な態度を見せていて、過去にどんなことがあったのか気になりますね。
 それと穂乃花も。今のところ、企画を立案するのが好き?というくらいしか分かってないです。これからどんな姿を見せてくれるのか、楽しみです。
 {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

永遠の初心者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

8話まで見た感想

原作読んでません。なので、毎週とても楽しみにしています。
ドラゴンとDの関係性が深い気もするのでとりあえず最後まで見てみようかなと・・・。
ちなみによくある設定とかあんまり気にしてません。
1話見れば自分にあってるか、あってないかがよく分かると思います。

また、OP、EDともに良い曲だと思います。私は好きです♪
音楽は人それぞれ好みが違うと思いますけど・・・。

EDの方は1/28に発売されたので早速EDフルを聴いてみたところ・・・。
歌詞も私的にはとても良かったと思います(*^^)v

●8話まで見た感想(途中経過){netabare}
深月がミッドガルにきてからの3年間のことが明らかになりましたね。
深月には、昔、親友がいたみたい。
深月のことを守るために、自分からクラーケンの方に向かっていってすごいなぁって思った。なかなか出来ることではないと思う。親友はクラーケンになってしまって、深月が2体とも討伐したけど、親友を自らの手で討つっていうのはどんな気持ちなんだろうと考えさせられましたね。

悠のことも少しずつ明らかになってきてる感じがしますね。
ユグドラシルはなんで悠の記憶と引き換えに力を与えるんだろうと不思議に思いますが・・・。

キーリのことはまだまだ謎に包まれてますね。
これからも関与してくることあるのかな。だとしたら、これから明らかになってくるかもしれないですね!

8話まで見ても、話の内容はバトルだけの話になってないと思いますね。


次の感想の更新は全話見てからになりそうです。
{/netabare}

以下各話の簡単な流れみたいなものです。
見終わった後に更新していきます。
<現在8話まで視聴済み>


第1話 竜園のミッドガル{netabare}
唯一、男のD物部悠がミッドガルに強制的に送り込まれて・・・。
そこでイリス・フレイアと出会う。さらに妹の物部深月と再会。
物部悠がミッドガルに入学することになる。
そこでドラゴンに見初められた者は、ドラゴンになってしまうという事を知る。
ミッドガルは、ドラゴンに見初めれたDの保護と、ドラゴンを迎撃するための要塞らしい。
イリスはすっごい頑張り屋なんだけど、失敗ばっかり・・・。
夕方、悠とイリスが一緒に話してる時に、ミッドガル内に緊急警報が鳴り響く。
「レベルCってやばいのか?」
「レベルCは時々あるよ」 
イリスの竜紋が光っていた・・・。{/netabare}

第2話 白のリヴァイアサン {netabare}   
ミッドガル内にレベルCの緊急警報が鳴り響く。
ニブルのロキから連絡がきて、見初められたDの処分をしてくれないかと頼まれる。
白のリヴァイアサンがミッドガルに迫っていた。
イリスの姿が見えない・・・。悠は必死になって探す。
イリスの竜紋は変化していた・・・。
警戒レベルがAに引き上がる。
この件にニブルが関わってくるかもしれない・・・。
そして悠がイリスの護衛をすることになる。
幼少時代の回想が流れる。
「代償は汝の記憶」謎の声が・・・。
白のリヴァイアサンがミッドガルに!{/netabare}

第3話 咆哮のファフニール{netabare}
発射!とともにミサイルやレーザーなどがリヴァイアサンに向けて発射されたが、アンチグラビティで全て防がれてしまう。   
ニブルの特殊部隊が侵入!?
兄妹ゲンカが・・・。
リヴァイサンが第3次防衛ラインに接近!もう後が無い・・・。
イリスが戦う事を決意する。
悠がユグドラシルとの取引の続き?をして・・・。
あの謎の声はユグドラシルだったようですね。
とにかくイリスが助かって良かった!
最後はお決まりのあれ(笑){/netabare}

第4話 竜人のティア{netabare}
最初は回想からスタート。悠と何か関係あるのかな?
リーザから「クラスメイト見習い」に格上げされる。
イリスまさかの穿いてない状態。
臨時の健康診断を受けることに。もちろん悠は別部屋なので学園長室へ。
赤のバジリスクが行動を開始したため、竜紋の変化を調べるためのものだったらしい。
そんな中、ミッドガルに2人の少女が転校してくる。(保護されることになる)
悠がティアのサポート役になる。
ティアはすでに赤のバジリスクに見初められていた。
ティアは自分のこと、「ドラゴンなの」というけど何かあったのかな?
ティアがクラスのみんなと仲良くなれて良かった~
架空武装の作り方を教えようとした時に・・・。あ~ぁ{/netabare}

第5話 禍焔のムスペルへイム{netabare}
ティアがドラゴンになるが、リーザがティアを目覚めさせる。
ニブルのロキから連絡がきて、ティアを取り戻すために、ドラゴン信奉者の団体が動きだし、
ミッドガルに敵対するキーリが暗躍をはじめたということを知る。悠はその状況を知って顔を曇らせる。
ティアの過去、自分のことを「ドラゴンなの」と言う理由が明らかになりましたね。
ティアは、「あなたはドラゴン」と言われ続けてきただけではなく、どうやら優しかった両親がいたけど、そのことをニセモノだと教えられてたみたい。
悠はティアに人間として生きることを選んでほしいみたい。
そんなティアもクラスのみんなとなじんできている感じで良かったです。
帰ってきたティアが謝ったことに対してみんな優しかったですね。
リーザはクラスみんなのお姉さん的存在かと思ってたけど、今回のは完全にお母さん的な感じでした。
イリスの提案で海に行くことに。
水着みんなきれいだったな~
その夜、ミッドガル内に青のヘカトンケイル登場・・・。
防衛ラインとか意味無い・・・。

次回は、キーリという人物が関わってくるのかな?そこら辺も気になるところですね。{/netabare}

第6話 紅翼のティアマト{netabare}
突然ミッドガルに出現した青のヘカトンケイル。
ミッドガル内にレベルAの緊急警報が鳴り響く。
深月がリーザにティアの護衛をお願いする。
どうやらヘカトンケイルは不死身のドラゴンみたい・・・。だけど悠は3年前にユグドラシルとの取引でヘカトンケイルを消滅させているらしい。ならヘカトンケイルを一時的にも撃退できるのは悠だけ。と深月は考えていた。
深月は悠があの力を使ってもだいじょうなのかと心配しているみたいでもあった。
なぜか動かないヘカトンケイル・・・。
その一方で、退避しているリーザとティアにキーリが迫る。ティアを守るためにキーリと対峙するリーザ。
だが、リーザの攻撃はキーリに効かない。
そして、キーリの攻撃にリーザは倒れてしまう。ティアはキーリに捕まってしまった。
そこに悠が駆け付ける。だが、すぐにピンチに陥ってしまう。
ティアは「ドラゴンのお嫁さんになるの」と言っってしまったが、悠の言葉に揺らぐ。
ティアはクラスみんなとの幸せな思い出、恋のライバル、リーザのことを思い出して涙が・・・。
そしてティアは「人間の女の子なの」と言う。この言葉をティアが言った時は
ティアの【人間として生きていきたいという気持ち】がよく伝わってきて、安心できたなぁ~
そんな安心もつかの間、ヘカトンケイルがついに動き出してしまう。

次回はヘカトンケイルと戦うのかな。不死身のヘカトンケイルをどのように撃退するのか気になるところですね。{/netabare}

第7話 スカーレット・イノセント {netabare}
最初は総集編らしきものからスタート。本編はOPの後からw
キーリが「せいぜい頑張ってね」と行って消える。
学園内だと大規模な攻撃が行えないからみんなで風を作って海に押し出すみたい。
ヘカトンケイルがティアを見つける。やっぱりティアが目的なのか?
カウントを始め、深月の「放て!」でみんな一斉に風を生成する。腹部を狙って放たれ見事に命中するのだが、重すぎて倒れただけだった。しかもよりによってティアのすぐ近くって・・・。
ティアの本当の架空武装は {netabare}光の翼{/netabare}だった。
「もっと遠くに飛ばさないと」悠がそう言うと急にユグドラシルが出てくる。倒したドラゴンの能力を継承できるってことなのかな。
悠がアンチグラビティを使ってヘカトンケイルをぶっ飛ばす。そして悠の必殺技を準備する。悠はこれ以上大事な思い出を失いたくないみたい。深月達も再び風を生成するみたい。
ヘカトンケイルは風によって海の方へ押し出されていって・・・。最後は悠の必殺技が命中・・・。悠強すぎ。 どうやら撃退に成功したみたい。
みんな無事で良かった。リーザはひどい怪我だった・・・。
激しい戦いで宿舎が壊れてしまったみたい。誰の部屋にいくことになるんだろう・・・。イリスは積極的だな~ ティアもイリスには負けたくないみたい。ここで深月が登場。結局 {netabare}深月の隣の部屋になったみたい。
悠と深月が一緒の部屋にいる時に、{/netabare}深月は悠から聞きたかったことを話す。
悠は深月とのファーストキスをしたことを覚えてないみたい。これが代償?
悠の最後の言葉って・・・。

結局キーリのことはよくわからないままだったけど、これからどうなっていくか。次回はバジリスクが登場するのかな。そこら辺も楽しみです。
{/netabare}

第8話 侵攻のバジリスク{netabare}
最初は深月の夢からスタート。篠宮都は深月と仲が良かったのかな?
ティアとイリスは悠の飲み物に砂糖を入れてあげるみたい。ポチャンポチャンポチャンポチャンって入れすぎ~ 絶対甘すぎるよ(・_・;) リーザの怪我はまだ完全に治ってないみたい。
そんな中、ニブルからの報告が。サハラ砂漠から移動を開始していたバジリスクが昨夜から海を渡り出したという。
バジリスクの能力は{netabare}瞳から赤い光線を出して、その光線に触れたものを石や塵、塩にしてしまうというものらしい。{/netabare}バジリスクはミッドガルに向かっているらしい。狙われてるのはティア。
バジリスクの能力によってヘカトンケイルの時よりもたくさんの被害が予想される。そのため、船で無人島に移動してバジリスクをおびき寄せ、そこで島ごとバジリスクを吹き飛ばしてしまうという。・・・危険なのかなw
夕方、海岸で悠とイリスが2人きりに。悠は自分の想像を超えていくイリスのことがわかるようになりたいみたい。イリスも悠にならもっと自分のことを知ってもらいたいみたい。
次の日の朝、無人島に向けて出発。ニブルも今回の作戦に加わるみたい。ブリュンヒルデ教室のメンバー。その他に選抜テストでトップになった穂乃花が今回の作戦に参加することになった。
イリス達は外ではしゃいでるから大丈夫だったけど、フィリル達は船内で本を読んだりパソコンしてたりしてたから船酔いしちゃったみたい。
悠がフィリルが読んでいた本を取り上げる。船内を歩いていると、深月とリーザが喧嘩している・・・。
悠が部屋にいるとフィリルが本を取り返しにきて・・・。
悠は深月とリーザを仲直りさせたいみたい。
悠は深月に親友だった人の話を聞かせて欲しいと頼む。深月はあんまり話したくないと言うが、お願いを聞いてくれたら頑張れるらしい。そして、都のことを話し始める。
その話を聞いた悠は深月にアドバイスをする。リーザは結局深月のことを恨んでなかったみたいだし、これで仲直りできればいいなぁ~
船が火山島の近くに。

次回予告に出てきたあのおっさん誰? 次回は温泉あり?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

最終話まで視聴済。総評と再採点を。

原作関連についてはノータッチだったのですが、
表紙のイリスの可愛らしさに、コミックに手をつけました。
(原作はともかく、アニメより可愛いとは思います。)

総評らしきもの-----
6話以降各話書く気になれなかったので、この形にします。
結論から書いてしまえば、色々中途半端だったように感じます。

●物語●
{netabare}
「D」と「Dの力をもつ少年少女」
「つがい」「異能」「代償」などの
基本的な設定は悪くなかったと思います。
「何と何のために戦っているのか」が見えていたのは、
このクールのラノベ枠としては重要だったとも思います。

が・・・尺の問題なのでしょうが、
何とも決着が付いていないという中途半端さだけが残りました。
対ドラゴン、対キーリ、対軍隊(対立の有無は不明ですが)。
原作の途中までを形にしたのでしょうから、当然の結果でしょうが・・・。
{/netabare}
●声優●
●キャラ●
{netabare}
メインヒロインであろうと思っていたイリスが、
中盤以降あまりクローズアップされないのが残念でした。
2~3話辺りの積極性は一体何処へ行ってしまったのかw

深月をリーザの関係性も、
時間かけて見せてもらえたら印象に残ったかもしれません。

キャストも豪華だったと思うのですが、
キャラと合わせてみても、こう印象深いものが無い。

悠の力の代償である「記憶」が
どう物語や人間関係を左右していくのか見えてこなかったのも、
残念なポイントかもしれません。
{/netabare}
●作画●
{netabare}
大荒れすることはありませんでしたが、
極めて美麗だったわけでもなく。可も無く不可も無く。

各キャラの異能の描写が、使い回しのようで、
毎回似たような画になってしまったのも評価できない点かと。
{/netabare}
●音楽●
{netabare}
OPもEDも悪くなかったのですが、
他の番組ほど優先順位が高くなる曲でも無かったです。
どちらかといえば、イリス&深月のED曲が好みでした。
{/netabare}


5話視聴後-----
{netabare}
新たな「D」を加えて、物語は新たな局面に進みました。
が・・・ティアという少女。彼女自身の謎。彼女を狙う組織。
それらが絡まった(多分また説明不足?)為に、
イマイチ流れが掴めない展開に。

更には「ミッドガル」に敵対するDまでいるらしい。
何となく誰のことかわかる気がする~と思っていたら、
直後にあっさりとバラしてくれましたw

ティアのドラゴン化は、もっと深刻なダメージになるかと思いきや、
リーザ一人で対処できてましたね。

Bパートはうって変わって、水着回。
イリスが結構サービスしてたせいか、今一つありがたみが・・・w
折角ですから、イリスにはいつもの積極性を発揮して欲しかった。

ラストにはいきなりドラゴンに攻め込まれて(?)ましたけど、
ミッドガルは、色々な意味で大丈夫なのでしょうか・・・。
{/netabare}
4話視聴後-----
{netabare}
ユグドラシルとの接続は、主人公の記憶に影響を及ぼす模様。
今回ですと「深月との記憶の一部」でしょうか。
実兄妹では無いはずが、影響で実の物として認識されてしまっていると。

何故だか・・・穿き忘れてくるイリス。
お約束のように健康診断(臨時)w

ラノベ物の学園長や理事長(に近い立場)というのは、
幼女でないとダメのでしょうか?w

今回も無駄に積極的なイリスですが、盛大に空回りしてましたね~。
自爆して、妨害されて、スルーされて。

過去の戦いでの、深月と確執はあるのでしょうが、
リーザが高圧的なだけの嫌なキャラで無いのは良かった。
いつか深月を許す日は来るのでしょうか?
{/netabare}
3話視聴後-----
{netabare}
イリスの積極性・空回り部分を除くと、
結構シリアス要素が目立つ作品なのだな~と感じています。

Dがドラゴンと同等と解説されてましたが・・・
結構劣勢なバトルシーン見てると、
「同種」であって「同等」ではないかな?と。
相対するドラゴンの特性や相性などはあるのでしょうが、
ドラゴンを倒せる気はしなかったですね。

世界観やノリやキャラは嫌いではないですが、
設定などの細かい所に穴が多いように感じます。
当然説明されてない部分や、描かれていない部分はあると思います。
アニメ用展開であって、原作はキチンとしてるのかも知れません。
ですが、あの戦い振りでどうクラーケンを倒したのか?と。
{/netabare}
2話まで視聴-----
{netabare}
日高ボイスのヒロインの『予想外の積極性』と
『斜め上をいく暴走っぷり』は
観ていてテンポは悪くなく。
一種のアクセントにはなっていると思います。

が・・・結構、設定・背景やキャラの説明も無いままに、
1匹目(?)のドラゴンが襲来する展開に。

更に別の思惑を持つであろう勢力(主人公の元職場?)が絡んできて・・・。
言わんとすることはわかるが・・・何というか気持ちの良い内容では無かった。

ドラゴンの目的が「つがい探し」というのは面白い。
目を付けられた「D」を守りきれないと、
最終的に仲間に手を下さなければならなくなるというのは、
物語が重苦しくなりそうな要素ではあると思います。
果たして、その辺主人公がどうしてくれるのか。

丸々1話使って、まだリヴァイアサンが届いてないのはビックリですw
防衛ラインはあっさり抜けられてたし、一体何が何から守っているのやらw
他諸々ツッコみたい処は多々ありました。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

61.3 6 化け物で戦闘なアニメランキング6位
ハンドレッド(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (407)
2415人が棚に入れました
“ハンドレッド”―それは地球を襲う謎の生命体“サベージ”に対抗できる唯一の武器。

主人公如月ハヤトは、そのハンドレッドを用いる“武芸者”を目指すため、海上学園都市艦“リトルガーデン”に入学を果たす。

だが―「会いたかったよ、ハヤトっ!」「お、お前は一体…?」

なぜか自分のことをよく知る(?)ルームメイト、エミール・クロスフォードに、どこか懐かしい違和感を覚えるハヤト。

さらに入学早々、学園最強の武芸者“女王”クレア・ハーヴェイから決闘を申し込まれてしまい…。


声優・キャラクター
長谷川芳明、大久保瑠美、吉岡茉祐、奥野香耶、M・A・O、羽多野渉、大坪由佳、衣川里佳、牧野由依、堀江由衣、佐藤利奈、今村彩夏

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

美少女に囲まれた主人公・・・ラノベ系ハーレムを満喫できる作品です^^

この作品の原作は未読ですが、キャラデザが綺麗で好みだったこと・・・そして、先日ご冥福をお祈りした松来さんがドラマCDに出演されていたことも相まって、視聴を即決した作品です。

視聴前に知っていた事は「学園バトルアクションもの」であるという程度しか作品に関する情報を持ち合わせておらず視聴に臨みましたが、直ぐに続きの気になる作品の一つになりました。
色々とテンプレ感は満載なんですけれど、この系統の作品・・・日常でモテモテの主人公に軽い嫉妬を覚えつつ、華のあるバトルアクションを堪能する・・・という作品の展開が好みなんだと自覚しました。

この物語の主人公は、高校1年生の如月 ハヤト・・・彼は地球の襲撃を続けている地球外生命体に対抗できる力・・・ハンドレッドの担い手として覚醒し、同じ担い手を育成する海上学園都市リトルガーデンに入学し、銀髪翠眼の美少年・・・エミール・クロスフォードとルームメイトになるところから物語が始まります。

ハンドレッドの担い手にはハンドレッドとの相性・・・所謂反応数値が設定されており、主人公である如月 ハヤトは歴代最高数値を叩き出して入学してきた・・・という時点で、今後の無双っぷりを期待する事になる訳ですが、何より気になるのが次々に登場する可愛らしいヒロイン達の存在と活躍です。

ハヤトに好意を抱く女性にまるで女の子のような反応を見せるエミール・クロスフォード・・・
微妙な立ち位置である事は否めませんが、一歩引いてハヤトの背中を守るエミールに内助の功を感じてしまったのは私だけでしょうか・・・(//∇//)
でも全てはエミールの言動は全て覚悟と意志に繋がっているんです。
エミールがそこまで思い切れるのはハヤトだから・・・
ハヤトとエミールの繋がりの物語は本編で明らかになりますが、エミールの美少年っぷりは正直半端じゃありません。
どの位半端じゃないかというと・・・ISのシャルルに対抗できる位といっても過言ではありません^^;
男性にも女性にも好かれるキャラだと思います。

そしてクレア・ハーヴェイ・・・この物語において彼女の存在は欠かせません。
金髪ドリルツインテで生徒会長・・・そしてグラマラスとラノベお約束の設定がてんこ盛りの彼女は、気品に溢れ常に学園を守るために必死に奔走していますが、純情で一途な一面を併せ持っています。その純情さは普段の言動と激しいギャップがあるのですが、それが彼女の最大の魅力なんだと思います。

生粋のヒロイン・・・といえば霧島サクラをおいて右に出る物はいないでしょう。
その美少女っぷりもアイドルとして歌で元気や癒しを応援してくれる皆んなに発信し続ける優しさの全てに愛おしさが感じられる彼女ですが、彼女の魅力であり最大の武器は好きを隠さない事・・・
気持ちに裏表が無く自分の素直な気持ちのままに行動する彼女は眩しい存在です。
そんな彼女の優しさはハンドレッドにも現れています・・・
本来ハンドレッドは地球外生命体への対抗手段・・・いわば傷つける兵器そのものなのですが、彼女のハンドレッドは攻撃ではなく防御に特化しているんです。
物語の中で頑張っている彼女を見ていると思わず応援したくなる・・・そんな存在でした。

そして規格外の存在・・・といえば如月 カレンが挙げられます。規格外も当然・・・彼女は、ハヤトの実の妹なのですから・・・
病弱で走り回ることのできない彼女・・・きっと元気だったら片時も兄の傍を離れることの無いくらい兄の事が大好き・・・
そんな普段の物静かな佇まいの裏には、病弱であるが故に兄を拘束している後ろめたさと好きだから束縛したい、という矛盾に葛藤があるんだろうなぁ・・・と思うと、本懐を遂げて欲しいと思えた一人だったと思います。

オープニングテーマは、D-selectionsさんの「BLOODRED」
エンディングテーマは、複数の曲が使い分けられていました。
「EYES ON ME」エミリア&サクラ
「TABOOLESS」クレア&リディ&エリカ
「Hardy Buddy」レイティア&フリッツ
「Jewels Of Love」サクラ&カレン

1クール全12話の作品でした。
振り返ってみると、テンプレながらキャラ立ちがしっかりしていたと思います。
他にも魅力的なキャラがたくさん登場してくれるので最後まで堪能しながら視聴する事ができました。
物語的にはキリ良く纏められていたと思いますが、続編・・・難しいかもとは思いつつも期待しているのが本音です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

現代の民話について

【未評価】

仕組みのよく分らない異能力によって外敵と戦う世界で、戦闘者を養成する学園での物語。

以前に別作品のレビューで書いた「学園魔法バトルハーレム」のテンプレートを地で行く世界だ。
そのレビューでも書いたが、テンプレという「型」がどうというより、その中で何が描かれるかが問題なのだろう。
エピソードをいちいちデータベースと照合して「これは○○パターン」と分類していくだけでは視聴が楽しくなるとは思えない。

が、それにしても、まず「冒頭で、入学したての主人公が、学園最強の美少女と早々に悶着を起こし、決闘する」という展開は、分類をしないように配慮していても、なお気づかざるを得ないほど頻繁に繰り返されている「おやくそく」だ。

この「おやくそく」は、ライトノベル原作の、「魔法で戦う世界における戦闘者養成学校の学生生活を舞台とした物語」に限って登場してくるように見える。

先行作で同じ展開が頻出していることを知らない筈はないのに、何のひねりもなくこれほどまで頻繁に繰り返される事態は、もはや単にライトノベル作家やアニメ製作者の無能や手抜きとして捉えるべきではないのではないか、と感じさせるものだ。
そう、「またこのパターンか」と冷笑して欠点を指摘した気になるのは、無意味ではないか、と。


膨大な数にのぼる「民話」は、大抵の場合、「むかしむかし、あるところに」という言葉で語り始められる。
ある意味では民話の「パターン」ともいえるのだが、これは、その民話の「物語=ストーリー」のパターンなのではない。

それは、「むかしむかし、あるところ」=「いま、ここ」ではない=「現実」とは異なる次元の「おとぎばなし」、という「記号」として、繰り返されているものだ。
これから語られるのは現実ではないおとぎ話だ、と宣言する「合図」として、このフレーズは冒頭に置かれなければならない。


使いまわされる「冒頭で、入学したての主人公が、学園最強の美少女と早々に悶着を起こし、決闘する」エピソードは、それぞれの作品で語られる「物語」のプロットの一部なのではない。
「冒頭で、入学したての主人公が、学園最強の美少女と早々に悶着を起こし、決闘する」事は、これから語られるのが「魔法で戦う世界における戦闘者養成学校の学生生活を舞台とした物語」であるという「合図」として置かれているものなのではないか。
おとぎ話の世界に入る前に、まず「これは現実ではない」という宣言をする「儀式」が要請されたように。

常識的な現実理解の水準からすると、「魔法で戦う世界における戦闘者養成学校の学生生活を舞台とした物語」は、「世界」の「設定」に論理的整合性という意味でのリアリティが全くない。
リアリティ=もっともらしさは、「設定」ではなく、語られる「物語」によって担保される。そのためには、まず、何はともあれ、物語の中に入り込まなければならない。
この、ある意味で「おとぎ話」と類比可能な、論理的整合性の存在しない「世界」へ跳躍する為に、「おやくそく」という「儀式」が要請されるのだろう。

民俗学者によって、さまざまな民話に共通する「骨格」が抽出されてはいる。
だが、骨格が共通していようとも、それぞれの民話のそれぞれの「物語」が、それぞれに固有の面白さを湛えている。
それゆえに、それぞれの民話は伝承され続けてきた。

パターン分類してデータベース照合することで「作品」の上位に立って見下そうとするユーザーの作為を一蹴するように、似た構造の「世界」を創り続ける〈ラノベ/アニメ〉の作家や製作者の態度は、「設定」の独自性など最初から問題にしていない、民話の語り部のようだ。


そのように考えると、冒頭のエピソードだけで「またこれww」とテンプレ認定して評価したつもりになる言説に意味はない。
この「おやくそく」の後に来るもの、「物語」で語られるもの、物語の「語り方」こそが、「作品」であるのだから。



というような感想を喚起されたものの、どうやら語られるものに関心を惹かれそうもない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今春アニメ随一のハーレムアニメかも。にしてもいろいろ強引すぎる

はっきりいいます。ハーレム作品は嫌いじゃないですw
男のバスロマンみたいなものですからね。

謎の地球外生命体の侵略に怯える地球民。反抗のきっかけになったのは、
隕石に含まれる結晶のハンドレッドから武具を生み出して闘うことだった~。

主人公は病気の妹の治療費を免除してもらうために、ハンドレッドの異能者を集めた学園に入学します。
すでに過去最高レベルの成績らしくて最強戦士の可能性を秘めているとのことで、
これはもう微塵も俺Tueee系なのを隠す気もないのがわかりますね。
堂々としたものです。

学園を取り仕切る生徒会はすべて女生徒で占められていて、これがもうスーパーゴージャスな
タテ巻きカールの金髪生徒会長とかがいる時点でハーレム要員だとひと目で見抜けるくらい自分も成長しましたw

入学式で早々にトラブって生徒会長とバトル!
そこでお約束のラッキースケベ展開!
モンスター出現で能力発揮!
またまたラッキースケベ!
おまけでいうなら、主人公はとある期間の記憶が欠如しているとか。。。
とまぁ、テンプレ通りの展開で、安心して流し見できます。

注文をつけるとしたら、もうちょっとデザインセンスが…なところか。
バトルの際にはパワードスーツのようなユニフォームをまとうんですが、
これがお約束のハイレグなのはいいとして、強化バージョンの完全武装になると
ヘンテコマスクみたいなの被ってかっこ悪いんです。

基本、主人公の性格は優しく義に厚いタイプなんですが、ちょっとまじめすぎるかなとも。
アスタリスクのアヤトや落第の一輝であるとか、ここのところのハーレムアニメの主人公は
品が良すぎて癖がなくておもしろくないというか。
最弱のルクスくらいデキる子なんだけど日頃きょどってる方が落差があっておもしろいのになとも。

あと、主人公の顔が荒野のブンタにくりそつで、つい笑ってしまいます。
いつになったら借金苦に悩むお兄さんが出てくるのかとw

これから様々な敵と戦うことになるんだろうと思いますが、
多少でもひねりのきいたシナリオを期待します。

以下、視聴しながらのネタバレです
4話~ お兄ちゃん、水と女に気をつけてね! はい、お風呂回ですね
{netabare}
かなり毒舌な妹からの忠告をうけての歌姫のボディーガード回。
安定のお風呂でトラブルでしたw

しかも前回で相部屋のエミリオが女性だったことが判明して、こちらともお風呂場でラッキースケベな展開に。
どこまでも運のいい主人公です。

にしても妹ちゃんの見通す力はすごいですね! 
自分も3話か4話あたりでやってくるかと想定はしていましたがw

というか、歌姫に結婚前提で付き合うことを告白されたり、ペースがかなり早いというかゆる過ぎる気がするんですが…。
もうちょっとエピソード絡めた関係とかあってからでないと思い出も何もないままで、
これだとただのギャグか道化になってしまいます。

みんなのアイドルの歌姫もハンドレッドの異能者だったことが判明しましたが、学園外のキャラだけに
今後、どう絡んでくるのか?
あ、次週で転校してくるのか。それで落着ですねw 本当にラノベってやつは~ あははは

ちなみに、いまだにハンドレッドの意味がわかっていません。
石から百の武装を取り出せる意味でいいのか?
それぞれの個性や能力によって、取り出せる武器が違ってくる?
で、その武器はどこに格納されてて管理されてるのか~。
いろいろと謎すぎます。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

74.0 7 化け物で戦闘なアニメランキング7位
血界戦線 & BEYOND(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (405)
2152人が棚に入れました
かつて紐育と呼ばれた街は、わずか一晩で消失した。そこに出現した街「ヘルサレムズ・ロット」。濃い霧の向こうに広がる「異世界」と現世を繋ぐこの地は、さまざまな思惑を持った者たちが跋扈する、「地球上で最も剣呑な街」へと生まれ変わった。そんな混沌とした街の均衡を守るべく、人知れず活動続ける者たち。ブレングリート流血闘術を使う強面の紳士、クラウス・V・ラインヘルツをリーダーに、顔に傷を持つクラウスの右腕・スティーブン、銀髪のチンピラ、ザップ・レンフロと半人半魚のツェッド、不可視の人狼、チェイン・皇と隻眼の淑女、K・K。そして「神々の義眼」を持つ青年レオ……。騒動が巻き起こるとき、そこには必ず秘密結社・ライブラが姿を見せる。路地に響き渡る狂騒と、不埒な怪物たち。愛すべき深淵と、繰り返すカタストロフィ。終わることのない日常茶飯事が今、再び幕を開ける。そして、さらにそのBeyondへ……。

声優・キャラクター
小山力也、阪口大助、中井和哉、宮本充、小林ゆう、緑川光、折笠愛、銀河万丈、宮野真守、藤原啓治、内田雄馬、水樹奈々
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

異常がこの街のBGM

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
厨二系バトルものとして、かなり完成度が高い作品。個人的には1期よりも更に好きでした♪

レビュータイトルは、1話の次回予告から。この作品に、あの街に、ぴったりだと思ったので。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ノリと勢いで我々視聴者を圧倒してくれた1期は、主人公のレオ君の物語でした。アニオリ展開を交えつつ、かなりクオリティの高い「痛格好良い」作品となっていました。

一方、2期にあたる本作は、レオ君の所属する組織、「ライブラ」の面々を主役にした、サイドストーリーの集合体のような構成になっています。1期では、「なんか分からないけど格好良くて強い人達だな」と思っていたライブラの面々のキャラが深まり、作品にグッと深みを与えていました。

でも、最終話(2話またぎ)ではちゃんとレオ君を主人公に据え、熱いバトルで彼の成長を見せてくれるというニクイ展開に感心。視聴後にこんなにスッキリするアニメも珍しいです。

個人的に、圧倒的に面白かったのが10話のK.K回。つかK.K、そんなキャラだったんかい(笑) コメディ要素が強くて素直に笑えたし、その中に熱いバトルや切ない展開もあり、何度でも観たくなる良回でした。あぁ、人妻に萌えてしまった(笑)

他にも、スティーブンの黒(恐)格好良さも最高だし、チェインの残念な乙女さも最高でしたね♪

このように、サブキャラが深まった一方で、メインのストーリーは全くと言ってよいほど進行しませんでした。

もし3期があるのなら(絶対あってほしい!)、足場は固めたと思うので、いよいよ「血界の眷属」との本格的な対決や、「ヘルサレムズ・ロット」の真実など、ストーリー的にも魅せてほしいな~と思っとります!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
御新規様に翻弄感を味わってほしくて、あえて説明省いてるのかな? グロいな~。ギャグにはしてるけどね。相変わらずの厨二感。まあ、突き抜けてるからいいけどね。ドタバタの中でキャラ紹介ですね。EDが一番に期待されるなか、次週に持ち越しですか。歌だけ聞かせてワンクッション作戦?

2話目
過去編含め、なかなか面白い。ラブ臭?(笑) 新キャラ、活躍しそうだね、医者だし♪

3話目
ザップ、ダメ男w 乳首をとるなや。ホームパーティなんて、別世界の出来事。あっ、半分別世界かw ヤバい裏社会。スティーブンの怖さ、格好いいな。バーのクダリ、チェイン可愛かったが、その後の生首電球は怖かったわ。てか、Cパートw

4話目
次長死ね~w 1期以来の登場w チェイン、片付けられない女だったのかw 汚部屋をスティーブンに見られたくないという乙女心が、現世との楔。良いね♪

5話目
ギルベルト回。底が知れないな。ガンダムとか乗ったら戦況を変えられるな(笑) 最後、誘い断るんかいw

6話目
良くわからんかった。相手は小者なのに、なんか大袈裟な悪事ができるの? 虫は偶然?

7話目
ツェット回。相手によって怒り方変えんのかよ。は格好良かった。

8話目
レオの友達系の話、好き♪

9話目
ちゃんと落ちまで決まっていて良かった。

10話目
タチコマかな?(笑) スティーブン、腹黒いわ(笑) K.KがKOされてるw 父親、メッチャ良い人がやん(笑) K.k、メッチャウケる(笑) こんなキャラだったんかい(笑) 結末も良い。娘を見て、一瞬動きを止めたブラッドブロード。歌も良かった。

11話目
2話跨ぎ。アニオリっぽい? 分かんないけど。

12話目
熱いな~。レオ君の純粋な肉弾戦。クラウスさんの必要以上の強力な攻撃にも、心が震えた。ここまでおちゃらけた作風の2期も、最後は熱い展開で閉め、異常な日常に落とし込む。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

具体的にどこがどうとは説明できないけれど前作より好き

<2024/5/16 追記>
視聴完了、録画、Blu-rayにコピー済み
自分の中で評点の基準を変えたので、修正レビューです。
(4.5→4.2)

この2期が好きでした。
↓レビューに書いた通り、わかりやすいし没入感もあった
3期やってほしいなぁ
100点満点換算だと80点

<2017/12/27追記>
最終回観終えました。

新八演ずるレオが最後頑張った。
神々のメガネが大活躍。

やっぱり一期よりはっきり良いですね。
何やってるかわかるし、お話がスッと頭に入ってくるし。
原作が良いので素直に楽しめました。

キャラクター一人一人の掘り下げも嬉しかった。
(つか一期では原作のそういう回をほとんどやらないで、絵ヅラでカッコ良さそうな回だけやってた印象が)

というわけで感想を一言で言うなら「監督って大事」でした。

<2017/10/14初レビュー>
前作視聴済みです。

かつてニューヨークと呼ばれた深い霧に包まれ化け物が跋扈する街「ヘルサレムズ・ロット」が舞台です。
なんとなく「ザ・ビッグオー」な感じ。

そんな「ヘルサレムズ・ロッド」での化け物どもと秘密結社ライブラの闘いを描いています。

主人公のレオは{netabare}「神々の義眼」と呼ばれる特殊な眼{/netabare}を持つ少年。この街に住み、ピザ屋の配達の傍、秘密結社ライブラで働いています。
中の人は新八です。
なのでツッコミキャラです。
メガネの代わりに{netabare}神々の義眼{/netabare}です。
そして弱いです。

ライブラの他の面々は皆桁違いに強く、技の名前を熱く叫びながら敵を一撃で屠っていきます。
シャイニング・フィンガー的なノリで。

でもレオは例外。
新八なので弱くてヘタレです。
皆に助けられながら、時折根性見せたりもします。
そんなところも新八っぽい。

見どころはちょっと不思議でおしゃれでクトゥルフな感じの世界観と熱いバトル、そして時々新八他が見せる根性だったり人情だったり。
こういうのかなり好きです。

特に今期は良い。

前作はただでさえわかりにくい世界観やシナリオを尚更わかりにくく仕上げてる。
繰り返し観てもなかなか頭に入ってこなかった。

今作は具体的にどこがどう違うとか説明できないのですが、一回でするっと入ってきました。

監督替わったせいだろうな 笑

<2017/10/20追記>
第2話を観て
また新キャラ出てきました。
色気ゼロな感じの女医さんルシアナ。
三年前にクラウス達が出会った時は立ち寝で爆睡してました。

そんなルシアナさんとクラウス達は{netabare}三年ぶりに再会。
新八と大怪我して全身の骨が砕けたザップと一緒です。
再会したルシアナさんは分裂できるようになっていました。
分裂すると子供になっていきます。
でも合体するとお姉さんっぽくなります。

そんなところへ血の眷属(吸血鬼)がペットを連れて襲ってきます。
クラウスが新八と連携して撃退。{/netabare}
そして今日のMVPはザップなのでした。

こう書くとさっぱり分からないけれど、なぜかすんなり頭に入ってきました。
面白かった。

<2017/11/19追記>
評価デフォルト3にしてましたが、今期も半分超えたので評価値付けてみました。
現時点では4.3!
やっぱ前作より全然面白い!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

ZORRRO さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

各キャラパートみたいなのが良かった。

【ストーリー・キャラ】

引き続き色々激しいアニメですが、1期に比べて裏表のないストーリー展開でした。
安定すぎるライブラメンバーのおかげで敵が小物に見えますね。
もちろん、ピンチ!な展開もありますが、みんな強すぎて謎の安心感があります。

上にも書きましたが、全員でなくとも各メンバーパートのような回があったのがすごく良い。
1期で薄かったり、途中参戦のメンツが引き立って活躍してました。
そのおかげか、各キャラまんべんなく登場といった2期でした。
主人公の妹も1期では出番がなかったですが良いところで登場。
しかしながら、他の王とかも出てないしまだまだ続いていきそう。気になる~

最初から比べると主人公がだいぶ成長してるのも見どころ。

個人的にお気に入りはチェインとスティーブン。可愛いしかっこいいし見惚れる。
色んなキャラの良いところが見れた2期はとても良かったです。


【音楽】

元がNYシティなわけですが、ノリの良いラップ調なBGM(日本語ですが)だったり、
なんとな愉快な雰囲気だったりに非常にマッチしていて良かった。

個人的にはOPは2期、EDは1期が好みでしたが、相変わらず曲がいい。


【他】

1期も同じようにレビューしましたが、激しいノリと展開ながら非常にバランスが取れていて見やすい。
ギャグ要素は少し減ったかも知れませんが、戦闘含めて見どころ満載でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

66.7 8 化け物で戦闘なアニメランキング8位
アルジェントソーマ(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (161)
1398人が棚に入れました
『アルジェントソーマ』は、2000年10月5日 - 2001年3月29日にかけてテレビ東京で放送されたアニメ。
2054年、人類は突如飛来した巨大なエイリアンと交戦状態に陥り、深刻なダメージを被り、飛来を続けるエイリアンに対抗統べく、国連政府は軍を再編、対エイリアン特殊部隊 “フューネラル”を組織した。
学生タクトは、恋人・マキの行方を追う内に、マキが師事するノグチ博士の研究施設へと導かれ、そこで行われていたエイリアンのパーツを繋ぎ合わせ、金属生命体“フランク”を復元する実験に立ち会う事になる。
しかし、突如覚醒したフランクは暴走しマキとノグチ博士の命を奪い逃走してしまうのだった…。

声優・キャラクター
保志総一朗、桑島法子、高田祐司、井上喜久子、子安武人、堀江由衣、紗ゆり、中田譲治、竹村拓

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

なかなか愉しめた♫

2000年10月5日 - 2001年3月29日TV放送された。全25話+特別編。

概要 2054年に人類は突如地球に飛来した金属生命体と遭遇。
第一次遭遇戦での甚大な被害を経て国連が軍を再編し生まれた
対エイリアン組織のひとつ「フューネラル」は試験運用中だった
ザルク(兵器)が制式採用されて以降 対エイリアン部隊の最有力
組織として活動していた。

物語は エイリアンの残骸の複合体を蘇生させようとしていた実験
に理由も解らないまま連れられて その実験の失敗により目の前で
恋人を失い自らも重症を負ってしまった主人公が その憤りの矛先
を何処に向けたら良いのか・・という所に謎の人物が現れるという
ところから始まる。

以降は国連とヒューネラルの関係性を匂わす伏線だったりエイリアン
との戦いだったり ヒューネラル内の主要メンバーとの話を絡めつつ
主人公と物語のもうひとつの鍵となると思われるハリエット(ハティ)
と主人公が復讐相手と定めたフランク(実験複合体)を軸にエピソード
が展開していく。

OPは良い感じだと思うけど・・1クールのEDは・・流石にどうなの?
その他の音楽は選曲や使われる場所などが結構好みにハマった。
作画は製作時期を考えると悪く無いと思うけどメカデザをやや活かし
きれていないような?質感とか精細さが足りなく感じた。
キャラデザは作風にそこそこハマってる感じかな。
ただ声優も含めてキャラに華を求めて無いのでインパクトは控えめ。

13話は流石に漫画チックで興醒めかな・・一応1クールの〆という
感じで凄く盛り上げなきゃって感じは伝わるけど・・色々無理し過ぎ。
2クール以降の流れやクライマックスの纏め方に不安を感じてしまう。
その直後の14話に政治家だの軍隊だの学者様だのと如何にもこの手の
アニメにありがちな議事風景の描写・・この辺りは作品へのハマり具合
で同じ内容の台詞でも受け取り方というか印象が半端なく変わるので
なんとも言えない感じで見てたかな^^; はいはい・・分かりました
そういう描写も入れたかったんですね・・って感じ。

ただ この程度のことでイラッとして視聴を斬るには少々勿体無いかな~
という感じで全体の雰囲気重視で視ていた。

16話・・良かった・・ホット一息・・どうやら私の思っていたというか
観たかった方向に向かっているようだ・・

終盤は厨二か?とかお子様向け?とか やや稚拙に感じる顛末や乱暴な
繋ぎ等も感じたけど・・全体的な雰囲気や最終的な落とし所は結構好み
にハマった。
都合よく纏め過ぎ・・綺麗過ぎる・・という部分もあるけど。

特別編は・・どう考えてもTV放送枠からはみ出てしまったスーの
エピソード・・最終話を観た後に観ても今更感が・・そしてエンド
ロールで強引に最終話の あのシーンに結びつけている感じかな・・

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

復讐の先には・・・

いつかは観たいと想い手にとったわけですが・・・SFの要素が強いのか、私の理解力不足なのかもしれませんが16話まで苦痛でしたね;

視聴するのに忍耐力と信じて観る気力が必要ですw

簡単なあらすじを1話をまじえて少しだけ伝えさせて頂きますね。 
冒頭から主人公タクト・カネシロの彼女マキ・アガタに不信感を抱く暗い展開。
謎の物体(エイリアン)との交戦。
そしてノグチ博士のエイリアン復元に携わるマキを見つけるも実験に巻き込まれたタクトはマキを失いエイリアンに憤りを感じる。

終始暗い展開であり、謎の男によって導かれ復讐を誓ったタクトはリウ・ソーマとして生まれ変わり、エイリアンと話すハリエットの存在とは・・・。

エイリアンの目的・リウの復讐心・ハリエットの行動によって全ての伏線が回収される後半は目が放せないです。

毎回いろいろと特殊能力もつエイリアンとのバトルは、なかなか現実的な手段で倒す展開も良いですね。
{netabare}
ただ、エイリアンが毎回同じ姿というのが疑問でしたが、それは・・・ユーリ・レオノフの切り刻んだ心の数だけのエイリアンだから同じなのかな と考えると自然かな。

リウの復讐に反する行動が最終的にわかるのですが、ユーリ・レオノフの孤独さを自分との投影による同情にも似た複雑な気持ちに共感に伴う行動を認める彼の心情は復讐ではないと痛感させれる。

リウが求めたマキの言葉である「私もあなたのことをもっと知りたい」マキの愛情の深さが伝わり感動させられる。
シンプルな言葉だが、このストーリーを終始みているとリウの感情的な性格そしてマキに対しての不安・・・そんな彼女の言葉に救われる気持ちは痛いほど伝わってきます。

ユーリーの最終決断へのエピローグもよく16話以降は夢中で観れましたね。

余談ですが、各話サブタイトルが1話~最終話つなげてみるとループしているというサンライズの遊び心ともいえる愛着が伝わってましたね。

ただ、ザルクのデザインはもっとカッコよく出来たんじゃないのか!?と不満は残ります。TODのブラックザルクは真っ黒でわからないですw
{/netabare}
作品テーマは復讐によって生まれた真実の愛の深さ。

作画は13年前ですが差ほど気になりません。
それでも古臭い雰囲気は抜けませんが、その辺りはご了承下さい。
マイナーな作品ですが、観て損はしないアニメです。
あまりお勧めはできませんが・・・良かったらどうぞです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

カラーは嫌いじゃないが、見るのが苦痛なので断念

キャラクタの配置や、一話の引き込み方は結構良いと思う。のだが、如何せんその後の各話が面白みに欠けすぎる。展開が読めるし、見覚えのあるありきたりな話だし、見ていて非生産な感覚を味わい、苦痛になってきたので断念。全体の概要はせめて掴みたいという知識欲はあったのだが、1クールで終わるわけでもないし、流石に時間の無駄と判断した。

途中まで見た感じだと、雰囲気は、エヴァ要素を使った、コードギアスの劣化版みたいなイメージ。

まああくまで個人の感想なので、この作品に何かを見いだせる人は見いだせるのかもしれない。あとは最後は見ていないので話がどう最後盛り上がるのかは謎。
そもそも私はロボットモノ、軍隊モノが好きじゃないからロボットものは他の要素で見せるか、かなり展開にエンタメ性がないとだめなのだ。女の子の森での生活みたいなシーンをもっと扱って欲しかったが、話がかなり軍内部のモノにシフトしてきてしまうし。私にとってはぽんぽん出てくる新しいエイリアンにどう勝つかみたいなの、粉微塵も興味もてなかったし。
エンタメとしてもとりあえず陳腐に思えた。政府は相変わらずガバガバだし。

巨大怪獣を操る、的な話として、同時並行でネオランガを見ているけど、そういう意味で、こっちのほうがテーマにまだ生活感があるので見れる。(こっちにも言いたいことはたくさんあるがそれはまた。)

ラーゼフォンは、各話が断片的で構成がめちゃくちゃだとかいう大きな難点があったが、逆に滅茶苦茶感というか、変なエネルギーのようなものを感じたが、こちらはそういう面白みもない。
キャラクタは悪くないのだが流石にキャラクタで引っ張れるタイプのアニメではない。


でもあれだなあ。レビュー見てるとふつうにみんなエンタメとして楽しめてるっぽいんだよな。逆にもっとゴリッゴリに地味で、退屈、と評される作品でも、全く退屈をかんじないこともあるので、まあ本当に人の好みって人それぞれだねえ。。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

61.6 9 化け物で戦闘なアニメランキング9位
劇場版 BLOOD-C The Last Dark(アニメ映画)

2012年7月7日
★★★★☆ 3.5 (256)
1168人が棚に入れました
古くから湖への信仰が残る風光明美な町にある浮島神社。そんな浮島神社の巫女 更衣小夜(きさらぎ さや)は、神主である父親 更衣唯芳(きさらぎ ただよし)と二人暮らしをしている。小夜は 私立・三荊(さんばら)学園に通う高校2年生で普段はクラスメイト達との学園生活をめいいっぱい楽しんでいるのだが、一方で、父の命を受け ある「務め」を果たしていた。それは、『古きもの』と呼ばれる、人を遥かに凌ぐ力を持ち、人を喰らうモノを狩ること——。『古きもの』を唯一倒すことができる小夜は、人を『古きもの』から守るため、大好きな父親のため、浮島神社に伝わるという御神刀を手に独り、戦う。果たして小夜に待ち受ける運命とは!?
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

復讐と愛憎の物語(レビュー超改変版)

スローテンポの内容、やり過ぎなグロ描写、最終回のどんでん返し等に賛否両論(否の方が圧倒的)だった「BLOOD-C」の劇場版作品。あにこれでは劇場版も評判が芳しくないようですね。テレビ版に懲りずに映画館にまで観に行った口ですが、いやはや…またも「BLOOD-C」には楽しませてもらいました。


テレビ版は黒幕を後一歩で取り逃がした所で終了し、劇場版は黒幕と遂に対峙します。舞台は田舎からCLAMPお墨付きの東京に、季節も夏から冬に変わっています。作風だけではなく制作スタッフもテレビ版と異なっています。

脚本はBLOODシリーズにお馴染みの藤咲淳一さん、監督は水島努さんに変わり塩谷直義さん。
名前だけ聞くと「え〜と…」と思いましたが、「このアニメOPがかっこいい」の一例でよく挙げられるBLOOD+の3クール目OP(曲はUVERworld「Colors of the Heart」)の絵コンテや演出を手掛けた方だったそうで。意外とBLOODシリーズに関わり深い若手監督です。これは…きっと今回もシャレオツに仕上がった作品になっているに違いない!!そんな期待をして公開当時ワクワクしていましたね。


以下様々な観点からレビューをしていきます。


・すげぇ作画
まず第一に注目したいのは、作画の質がテレビ版に加えて格段に向上しています。特に背景美術が素晴らしいことこの上なし。東京の冬景色からは寒さまで伝わってきます。初代BLOODのリスペクトとも言える冒頭の地下鉄の描写も緊迫感があります。リアルな東京の町並みが良く再現出来ていました。


・ふつくしいキャラデザ
Production I.Gの最終兵器と言われている(らしい)黄瀬和哉氏の小夜のキャラデザが美し過ぎて惚れ惚れします。眼鏡がないだけでこんなに小夜は違うんだねえ…。
CLAMPのキャラ原案も、テレビ版より比較的リアル頭身に近づけたそうです。本作では肉付きがしっかりしたキャラデザになっていました。これなら刀振り回しても違和感はない、はず。


・一本調子でないカメラワーク
作画云々言いましたが、個人的に劇場版「BLOOD-C」で最も評価したいのはカメラワークです。テレビ版では一歩引いたような客観的視点が非常に多く、臨場感のない戦闘シーンにはヤキモキしたもんでしたが、こちらでは真逆の痺れる戦闘シーン目白押しです。冒頭8分の目紛しい戦闘が良い例でしょう(逆にこの8分が凄過ぎて、後の戦闘は物足りなくなってしまうかも)。縦横無尽に動くので、酔わないようにご注意下さい。
戦闘シーンだけではなく、会話シーンも然り。各キャラが話す度に画面が切り替わる事はあまりなく、カメラの長回しで演技を見せています。最近やたらめったらチャッちさを感じるカット演出が多い作品の中、本作では平面的な演出は一切せず、きっちり丁寧な演出で会話シーンを見せてくれたのが好印象でした。

あんまり誉め称えるだけだと怪しい業者に見えそうなので、そろそろツッコミ所も交えて挙げていきます。


・「さやー(棒」が気になる
アニメに事欠かせない声優さんの話題に切り替えます。本作のオリジナルキャラでもありヒロインでもある「柊真奈」っていうキャラに、何でか分からんけど朝ドラ「あまちゃん」でご存知の方も多い橋本愛をキャスティングしてます。
予告編CMで水樹奈々の演技が気になった方も多々いらっしゃいましたが、橋本愛が結構な大根演技を本編で喰らわせてくれる為、左程気にならなくなっていきます。脇を固めるのが実力派声優さんばかりなので、かなり浮いてしまっています。「さやー(棒」と叫ぶ声が耳にこびり付きました。
ただ、やる気が感じられない棒読みでは決してなく、声質そのものは綺麗だと思ったので、今後の橋本愛の演技力の向上に期待したいです。


・小夜のキャラが変わり過ぎている
いやね、鼻歌口ずさんでばかりいたお気楽天然系キャラが、いきなり無愛想で無口なキャラに変わってたらそりゃ違和感は拭えません。テレビ版の小夜とは正反対のキャラになっているので、テレビ版を見ていた方は本作の小夜の性質を受けいられるか否やで、印象が大きく変わりそうです(キャラが変わった理由はちゃんとあります)。
また、本作では小夜の過去や真相には追求しません。彼女が何を思っているか明確な心理描写も少ないです。小夜の事をもっと知りたかった方には残念だったと思います(ただ、自分のことを多くは口にしないものの微妙な表情の変化から、少なからず心情を読み取れます。)
私は劇場版の小夜の寡黙なキャラが直ぐに好きになれたので、別段違和感はなかったです。水樹奈々の演技もこちらの方が合っている気がしました。


・黒幕との絡みが少ない
一番の欠点がこれかなあと。黒幕の親族が劇中で関わってくるんですが、そいつの話題は別にどーでもいいんです。こっちは小夜とアイツの絡みが早いところ見たいのに、終盤まで真っ向から対峙しないので、無駄なシーンが多く感じてしまいます。
お世辞にもフォロー出来ない最大のツッコミ所は
{netabare}ハリウッド映画級のハッキング万能性能力です。”塔”の本拠地を見つける手立ては、もっと順序立てて出来ないものかと。ハッカー有能過ぎぃ! {/netabare}
小夜とヒロインの交流の方が圧倒的に多いです。この2人の絡みに面白みを感じるか感じないかで、本作を駄作か良作か分離すると思います。
{netabare} しかし、真奈と小夜の掛け合いは中々面白い。小夜は最初ぶっきらぼうで、無視もするんですが、犬みたいに引っ付いて来る真奈に悪い気がしないのか、次第に心を開いていきます。中盤で古きものとの戦闘シーン、今まで真奈のことを「お前」呼ばわりしていた小夜が始めて真奈を名前で呼んで身を犠牲にして守るシーンは燃えた。小夜がツンからデレに変わっていく過程がとてもわかりやすく描かれています。百合?百合だろうがいいものはいいんです。文人よりも真奈との絡みの方が結構楽しめました。{/netabare}
そして黒幕の目的がわかりにくい。明確な動機ではないので、もうほんと何がしたいんだよ、あんた…となってしまう方も多そうです。
{netabare} 小夜を心底愛していたが故の文人の行動理由は、個人的にはアリでした。でも、意味が分からんという意見も納得出来ます。やはり文人と小夜の掛け合いももっと時間を取ってほしかったです。
小夜の心情描写が少ないないですが、復讐の鬼には成り切れず、迷いや情けを時折見せる人間臭いキャラクターは逸脱だったと思います。蔵人さんから「君も文人を殺したいのは同じだろう?」とか言われた後の微妙な表情が特に(水樹奈々さんの「ん…」と唸るような演技も良かったです)。小夜は憎しみを持ちつつも心の何処かでは文人の事を理解しようとしていたのかもしれませんね。
自分の心情をベラベラ喋ることはせずに、表情や行間で感情を読む映画的な要素は大いに評価したいです。{/netabare}


・結局CLAMPじゃねーか!
これを見ると「BLOOD-C」の"C"って結局CLAMPの"C"じゃねーか!という事になります。ファンサービスなのかもしれませんが、個人的には自重してほしかった…。考え直すと黒幕の目的もCLAMPらしい動機です。




・他色々・総評
復讐モノとして名義を立てていますが、クエンティン・タランティーノ監督のようなスカッとするスタンスとは全く異なります。その上脚本は結構荒々しいので、ツッコミ所も目紛しくあります。冒頭8分は非常に引き込まれるのですが、それ以降山場が中々来ないので肩透かしくらっちゃう方もいそうです。そして終盤の辺りの駆け足具合が目に余ります。
そんなやっつけ部分が何ともB級アクション映画っぽいです。滅茶苦茶なカオス描写はないので、テレビ版が好きだった方は物足りないかもしれません。グロ描写もテレビ級を期待するのはやめましょう。

でも、作品からは制作者が何でもいいから印象に残るよう見てもらおうとする意気込みが感じられました。だから多少の荒っぽさもある意味微笑ましいというか、ま、細かい事はいっか〜アクション格好良かったし!と私は思ってしまいました。とても不思議。それは小夜のキャラクターを好きになれたからかもしれません。

「BLOOD-C」はBLOODシリーズの汚名をそそいだ超駄作なんてよく言われていますが、こうして楽しんだもんもいます。世間的には失敗作だったのかもしれませんが、私にとっては大いに楽しめた価値のある作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

晩酌の肴に・・・「食べる」のではなく「喰う」アニメ作品

テレビアニメ版を観てから視聴しました

お話はテレビ版からの続きとなっています

舞台は東京
とある田舎町で「古きもの」とよばれる化け物と戦っていた
女の子の「さや」ちゃんが
自分を騙していた謎の男の子「ふみと」くんに復讐するというお話


印象的だったのは
さやちゃんのキャラ・・・
天然でドジっ娘だったさやちゃんが
まったくの別人と化してしまってます

とてもシリアスで怖い

{netabare}「私に・・・喰われたいのか?」{/netabare}
登場していきなりこのセリフ
ぶゎっと鳥肌が立ちました

テレビ版でも「古きもの」と戦うときのさやちゃんはこんな感じだったので
変わったというより
激しい怒りのため
怖いときのキャラに固まった
という見方のほうが正しいのかもしれませんね

まあ
テレビ版と比べたらお話や他のキャラの雰囲気が
とてもシリアスな感じになったからなのでしょうが
個人的には
イケメンキャラが少なくなってしまっていることも
大きな要因のひとつだと思えてなりません(ちょっと残念)
このシチュで天然ドジっ娘キャラは痛すぎますからね

一方で
バトルのときのグロさは相変わらずです

というか
テレビ版にも増して
血しぶきの激しさ
流血の量がぱない

これ
元の体の容量を超えてるんじゃね?
って思うくらいの量の血が出てきます

でも
テレビ版でなにかしらの問題があったのでしょうか
切られたり血が出る部分が映しだされるのは
専ら古きものの惨殺シーンで
"人間"に対する残虐なシーンは圧倒的に少なくなっています


さて
お話のほうですが
テレビ版は主人公の「さやちゃん」と「古きもの」が
戦うことに特化したようなお話だったのに対して
こちらは
ちゃんと構成されたストーリーになってましたね

登場人物や組織などの設定はしっかりしていて
お話のなかでの絡みもうまく考えられています

テレビ版でのエピソードもちょっとだけ盛り込まれたりしているのですが
お話が単純だったため
あまり本作のお話に影響を与えないような感じのシーンばかり

ぶっちゃけ
テレビ版は見なくても十分"堪能"できると思います


でも
多くの謎を残したままで
劇場版へと引き継がれたこの作品

コレだけ
厚みのある設定を施して
各々のキャラをいかにも意味ありげに立たせておいて
結局分かったのは

{netabare}喋る犬のカラクリ{/netabare}と

今までのドタバタ劇って結局
{netabare}ふみとくんがさやちゃんに
「ちゅー」をしたかったから?{/netabare}
ということだけ・・・

問題のシーンを見たとき
飲んでたチューハイを
思いっきり噴き出してしまいましたよ(ToT
{netabare}「ちゅー」だけに・・・^^!{/netabare}

できれば最後はお話をかっこよく締めて欲しかった・・・


余談ですが
テレビ版と本作を通して
とても多くの流血やグロいシーンが描写されたこの作品
Hぃシーンも含めて
画像処理はちゃんと施されているのですが
それでも
普通に問題ありそうで残虐な映像がとても多く映し出されてます
(ちなみにDVD、BDは画像処理が入っていません)

そのことについてはネット上で物議を醸していたのも事実です

流血のシーンについては
本作品製作サイドからは見解が出ていて
オーバーな描写の方が逆に現実感が薄れるから・・・
という考えでこのような演出になったらしいです

芸術的な観点からの解釈だと思うのですが
やっぱり
やりすぎっていう感じは否めません

一方で倫理的な観点からなのか
本作(劇場版)では人の死の描写については少なくなっているようで
その辺は考慮されていたみたいですが・・・

なんにせよ
問題は
"観る側"の受け止め方によるところが大きいと思います

ちなみに私は躊躇なく観ることができましたよ^^

さらに余談ではありますが
恥ずかしながら
本作品
{netabare}私は晩御飯(お刺身)を食べながら観てました^^!{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

BLOOD-Cの集大成。Cの意味するものとは?

※このレビューはかなり主観的な解釈による、ネタ的文章です。
 決して参考にはしないでください。



TV版を見てから随分間が空いてしまったのは、TV版でいまいち何がやりたかったのか理解できなかったからです。
でも、やっとこさ劇場版を見て分かりました。
これはつまり、
{netabare}
「アニメでハリウッドぐらいに豪華なB級・・・いやC級アクション映画を作ろうぜ!」ってことだったんだよ!!
{/netabare}

TVアニメだと時間と予算の制約があって規模を縮小せざるを得なかったんですね。だから盛り上がりに欠けてしまい、狙いも見えづらかった。
あの強いんだか弱いんだか分からない古きもの、茶番劇を繰り広げるキャラクター、壮絶(?)なラスト・・・それら違和感は全てこの映画を見れば解決します。


今回は舞台を孤島から都会に変え、登場するキャラクターもより現代的な設定に。
いかにもな軽いノリの若者たちがメインで緊迫感はほぼ皆無でした。
{netabare}
在り合わせな感じの設定が良いですね。とりあえずハッキングとかハッカーとか入れとけ!みたいな魂胆は潔いです。
やられるために出てきたようなキャラが多くて、そこらへんはTV版と共通していました。
{/netabare}


相も変わらずだったのは展開の唐突さ。
「古きもの」の登場やその戦闘だけでなく、小夜と真奈たち(映画オリキャラ)の織りなす人間ドラマもかなりスピーディで、共感する隙もありませんでした。
{netabare}
唐突に自分の過去を語り始める真奈。必要以上に真奈にべったりの月ちゃん。そして相変わらず自分語りの激しい文人さん。
古きものでは、九頭とかいう男が口からゲロンと飛び出たシーンや蔵人が巨大生物として登場するシーンは○。

突然挿入されるお色気シーンや、ラストを後日談で締めるお約束も良い感じです。
{/netabare}

真奈、というキャラを演じている橋本愛さんの演技もこのアニメに華を添えていたと思います。
{netabare}
無論、B級的な意味で。ああいう棒演技のヒロインはベタだな~と思いつつ見てました。
最初はイライラしてましたが、お風呂に入るお色気シーンで許せました!おっぱいが大きければ大概の欠点には目を瞑れます。小夜ちゃんも相変わらず豊乳で満足。
{/netabare}


アクション映画として迫力あるシーンは欠かせません。そこで、クライマックスで巨大な敵と対峙します。それにしても・・・・
{netabare}
デカすぎる!! あれじゃ完全に怪獣ですよ!(笑)
いやむしろあの怪獣風味の古きものこそ、この映画の象徴だったんだと思ってます。
{/netabare}


TV版だと作画が崩れることも多かった反面、この映画では全編に渡って高水準の作画でした。
ただ、ヌルヌルとしたスタイリッシュでダイナミックな作画のせいでわずかに漂っていた幽玄さや妖気は完全に失せてしまったように思います。
{netabare}
ある意味で初代BLOODと同じ方向性のスタイリッシュさも持ち合わせていると思います。内容は完全に異なるものになっていますが。タイトルのLastも掛けているつもりだったのかも。
{/netabare}



今まで書いたのは批判ではないです。おそらくスタッフも狙ってこのような映画に仕上げたのだと思っています。
そして、このようなB級映画は割と好みなので(高得点は上げられませんが)悪くないと思います。

こう、見終わった後の脱力感というか拍子抜けする感覚を味わいたい方にお勧めします。あとグロ表現に耐性のある方に限ります。












真面目に褒めると水樹奈々さんの主題歌での歌声と、小夜を演じる美声が素晴らしかったです。後は、、、序盤のワクワク感、でしょうか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

66.0 10 化け物で戦闘なアニメランキング10位
探偵はもう、死んでいる。(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (391)
1139人が棚に入れました
「君、私の助手になってよ」巻き込まれ体質の少年・君塚君彦は、上空一万メートルを飛ぶ飛行機の中、探偵を名乗る天使のように美しい少女・シエスタの助手となった。二人は世界の敵と戦うため、三年にもわたって世界中を飛び回り、目も眩むような冒険劇を繰り広げ――やがて死に別れた。激動の日々から一年。高校三年生になった君塚は日常という名のぬるま湯にとっぷり浸かり、ごく普通の学生生活を送っていた。そんな君塚の元に一人の依頼人が現れる。「あんたが名探偵?」同級生の少女、夏凪渚との出会いをきっかけに、過去と現在を繋ぐ壮大な物語が再び始まろうとしていた――。

声優・キャラクター
長井新、宮下早紀、竹達彩奈、高尾奏音、白砂沙帆、松岡禎丞、子安武人
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

ラノベはもう...

放送前からtwitter等でやたら持ち上げられてるラノベということで、絶対につまらないだろうなとは思っていたが、予想をはるかに超えるつまらなさだった。
キミ戦レベルでは楽しめるだろうと思ってたがまさか、おさまけに近いレベルだとは...。

{netabare}
良かった要素は一つもない。
まず、こんなふざけたタイトルにも関わらず推理要素が一切ない。
そして探偵のシエスタも実質死んでない(?)上に、やたらと登場してくるという。
せめてこんなタイトルなら一話以降シエスタ出すなよと。
結局シエスタ出さないと人気でないから無理里出してるようにしか思えない。
シエスタ出てる回の方が多かったしね。

そして、ストーリーはあまりにガバガバで粗末。
書いたらキリがないから書く気が失せる程にガバガバ。
一話毎の感想に結構書いてるけどそれでも書ききれてないレベル。
特に酷かった部分を3つぐらい書く。

まず、一話の序盤から酷い。飛行機に銃を普通に持ち込んでる主人公、2-5-2の座席、ご都合戦闘、一話は良かった? そんなことないです...
4話に申し訳程度の推理(笑)があったのだが、他の可能性も考えられるだろって状況でなぜか相手は義眼だと決めつけたり推理とは呼べない。
丸見えな場所からボウガンで目を狙撃しようとする犯人にも笑った。

そして、11話。まず、乗客がいっぱいいるにも関わらずおかまいなしに、船に放火する警察さん。
ギャグとしか思えなかった、よりによって警察って。
なぜかこれが天才的発想のように描かれるという地獄。
そして原作勢が大絶賛してた二巻の伏線回収()?はもっと酷い。
シエスタの心臓を奪いとり、自分の心臓としたヘルがシエスタに意識を奪われ乗っ取られるという謎展開。
からの記憶消去とか言う謎能力、なんでもありすぎて笑った。
あれで感動できた人いるのか?

ほんとに5分おきぐらいに突っ込みどころが出てくるから書いていたらきりがない。

テーマも滅茶苦茶。
一話から耳から樹木を生やした改造人間が出てくる時点で笑ったのだが、
それ以降、狼男、生物兵器、揚げ句にはロボットが出てくるという...

それと、TwitterやYoutubeで神作画!と言って持ち上げられていたが、作画も全然よくない()
一話の戦闘シーンと3話ぐらいのダンスは良かったが、それ以外はほんとに死んでる。
5話のロボの戦闘シーンは顔アップやスライドばかりで終わってたし、10話の背景とかほんとに酷かった。

キャラもきつい。
原作勢が7話神回と叫び、Youtubeではアンチが手のひら返し!みたいな馬鹿動画が上がっていたが、この回が一番酷かった。
きつすぎる。
知的キャラのはずのシエスタがビッチみたいになってるのは誰得なんだ。
酔いとはいえ、シエスタのキャラを視聴者はそんな風には捉えていないだろうし。
そもそもこれを言ったらいけない風潮あるけど、正直シエスタそんなにかわいくなかったかな。
自分の好みからそれてただけかもしれないが。
会話もきつい。
毎回ラノベ臭い会話が何回もなされて、聞くたびにきっつって感想が出てくる。

それに何よりBGMと効果音が終わってる。
自分、普段はBGMなんてあまり気にしないから感想にBGMのことを書いたことなんて全然ないがさすがにこのアニメは酷い。
戦闘シーンで全く緊張感のないBGMが毎回流れるのも面白いし、銃の効果音がしょぼすぎたりするのも面白い。
ほんとに何もかもが終わってるアニメ。
OPは良かったけど、これが酷すぎたので音楽評価低めです。

声優も良くない。
主人公の声優が下手。

そういや良かった点が一つあった。
9話ぐらいからは実況つきで見るとギャグアニメとしてかなり面白かった。
緋弾のアリアが高評価されてた頃のあにこれなら、もっと評価高かったかもね。
これはあれよりも酷かったが。
これを見るならAngel Heartを見ましょう。

↓一話毎感想
{netabare}
1話 4/10
いきなり助手になってよってw
ほんとに巻き込まれ体質。
声優松岡コウモリに合ってる。
暇だからのっとったとは...。???
死にたくないから推理させた?
どうせ命令に背くのなら普通にハイジャックなんてしなければいいのでは...。
ああ、説明してくれた。
けど不戦敗じゃ嫌だからって理由になってない。
怪物みたいなのが出てきた。推理ものじゃないのか。
助手なんか雇わなければよかったとは。
助手としてもう馴染んでしまってるの違和感。
2-5-2の座席www
ボールペン投げた直後にかなり距離が離れていた敵の後ろに回り込めてるという...。
作画と魅せ方が良くて戦闘シーンがめっちゃ面白い。
なんでそんな回りくどいことしたんだ?
主人公に銃を持たせるというわけわからないことを。
主人公を指名した理由も謎だし。
今後への伏線ならいいんだが。
いきなり主人公の家に住まうヒロイン、いつのラノベだよって言う展開。
緋弾のアリアを思い出した。
あれよりはまだこっちの方が面白さ的にマシだが。
風呂シーンきっつ。
花子さん回想シーンのシエスタ可愛い。
ピザ勝手に頼んでおいて金を払わないという不快でしかない話。
いきなりいちゃいちゃしてる主人公ら。
何やってんだ。コスプレする意味ある?
露骨に写真撮るシーンを入れてきた感。
探偵死んだ後にこの写真見て思い返すってことが簡単に想像できてしまう。
推理要素はまあまあ良かったかな。
ランニングシューズを履いていたことが伏線になってたりとか。
これ次回からどう話を展開していくんだろう。
回想ばっかだったらさすがにあれだけど。
まあ、緋弾のアリアよりはマシとしか。
ラノベ原作における信用ならないワード「原作は面白い」「後半から面白くなる」
ラノベ原作はもう死んでいる 

2話 6/10
初手きつい会話。
依頼内容意味不明じゃねーか。意味不明じゃなかった。
依頼内容は面白いけど「X」とか名付けちゃうの痛い。
これ心臓になんか変なものつけられているとかそんな落ちだったら引く。
記憶転移というワードが出てくるとは。このオチは結構いい。
この心臓まさかシエスタのものだったっていうオチじゃないよな。
ラノベのノリがいらない。
えw 強盗が何で逃げてるんだよw
いやほんとに強盗なのかよw
武器も持ってなかったの?w
あの強盗展開必要ある?
コウモリとは結構仲良くなってるのか。
耳がすごいだけで記憶力がすごいみたいな設定ないだろこいつ。
いやシエスタオチかよしょーもな。
Angel heartww
記憶力に関する疑問点はなくなったけど。まあ会話に伏線が入ってたのはすごいと思った。
ところで、心臓移植なのに綺麗な鎖骨とは?
ここから渚が一流探偵になったりする展開にならないことに祈る。
シエスタと渚に関係はあるのかな。

3話 2/10
白上フブキだっけ?Vtuber意外とうまいじゃん。
Vtuber採用自体には反対だけど。
言い回しが気持ち悪い。ラノベのノリ寒い。
警備員仕事しろw
話が全然進まないな。変な会話ばかりで。
主人公キャラ崩壊してないか。
なんでライブ応援してる。
シリアスかギャグどっちがやりたいんだよ。
あいつの目的はライブに警備員を誘導することなのかな?
てかあいつ何したんだ?
冗談抜きで退屈なアニメ。単純に話が面白くない。

4話 1/10
ダンス思ったよりは動いてる。
主人公の心の声多すぎる。
えぇ...。何で構図把握できてる。
なんでボウガンなんだよwww
なんでさっきまで後部席にいたのに舞台上の斎川を助けるのに成功してるんだ。
サファイアがあの目だって見抜けたんだ?
作者はミステリー作家向いてないよ。
? なんで主人公らが斎川に協力する前提で動いてるんだ?
は? とんでも推理すぎるw
ふらついて歩いてたからならもっと他に想定するはずw
そもそももしずっと片目なら慣れてるだろうし、普通なら「足の調子が悪いのかな」ぐらいの推理になるはず
そこから義眼って推理するってw
それっぽい見せ方で誤魔化そうとしてるけど、誤魔化せてないし違和感しかない
ほんとに死ぬほどつまらないなこれ
てか、あの目も実はシエスタのものでしたみたいなオチじゃないよね?

5話 0/10
作画悪いな。水着回いらな。
てか前回の話あれで終わりなの?
はあ...。ヒロインが知的なキャラに見えるのに無駄に主人公を誘うというラノベ展開。
ラノベ特有のセリフ「理不尽だ」
推理じゃなくて当てずっぽうじゃん。
三大欲求の会話きttttっつ
何だよこの金髪の服ww
狼男じゃん。
ええ...ホテル燃やしてどうするんだよw
??? ガスがあったから臭いが感じられなかった?もう笑えて来るわ。
hellってこいつの方がケルベロス感ある。
意味わからん...。
改造人間、謎能力、変身、謎武器、生物兵器()本当に筋が通ってなくて何がしたいのかわけわからん。
ハルヒかよ。 勘が良くなくても気づくだろ。
おまけにはロボ出てきてくっそ笑ったわww
ホント何がしたいんだよwwww
シエスタもこんなキャラじゃなかったろw
シリアスギャグアニメか? 

6話 1/10
軍が秘密裏に開発していたw
開発の時点で意味不明だがなんで借りられるんだよw
頭おかしいだろこれ。
リゼロで見た設定。おい、作画死んでるぞ。
スライドだし全然全体像出さないじゃん。
なんだこの足音。世界を守るために生まれてるわけないじゃんw
敵の言っていることに全く説得力がない。
おい、ロボ壊れたぞww
軍の秘密兵器じゃないのかよ。
なんだあの鏡。
いやそんなステルス能力あるなら撤退しなくていいだろw
警察に連れて行くのはまとも。
ふくらはぎで推理するとこは良かったのに、その後の性癖云々の会話で台無し。ああ、あの目か。

7話 0/10
ミルキィかな?
こういう会話もあまり楽しめないのは主人公に臭いイメージがついてるからか。
この子から阿吽の呼吸とか言う言葉が得るの不自然に感じる。
シエスタも主人公もイキった話し方するせいで好きになれない。
こういう酔っ払い展開きついわ。
本当にきつい。無理。自分から誘っておいて逆切れかよ。
ふうびが変装してたのにちゃんと理由はあるよね。

8話 1/10
これぐらいの意見の食い違い別にいいだろw
何で子供に指輪はめてるの見てショック受けるんだよw
「健康状態はすでに把握している」きっしょw
しょぼいトリック。もう滅茶苦茶だよ。
主人公ガチでロリコンかよ。
気づいてるくせにロリ庇うとか。
からの二重人格落ちかよ。推理モノで二重人格...?
泣き演技上手いな。
てか、シエスタこんなに出すなよ。
探偵はもう、死んでいるって言うタイトルで。

9話 0/10
こんなタイトルで6話もシエスタ出るってどうなの。
この金髪の服何なんだよw
何で胸元だけ露出させてるの?w
もう世界観がぶっ飛びすぎててな。
急ぐって間に合うのか?
てかなんでそう簡単にこいつの言うこと信じるw
どう見ても煽りっぽいのに。
このクソBGM笑うからやめろ。会話きっつ
しょーもねえ設定だわほんと、こういう二重人格の設定。
「理不尽だ」って聞くたびにラノベ臭くて気持ち悪さを感じる。
てかいつの間にこんなにスペースの根幹までたどり着いてるんだよw
推理じゃなくてただの予想じゃんこれ。
は?なんで防げたの?
草、ほんとにご都合主義にもほどがあるだろw
探偵モノなら理論ぐらいつけとけよw
絆の力はどこに行ったんだ?w
こう簡単に死ぬのかよ。
こいつあの二話の奴なのか?
絆パワーはどこ...?ここ...?
ここで原作勢さんは泣いてるの?
予想通りあの強引な展開で取った写真はこういう風に使われるのな。

10話 3/10
いつの間に夏凪とこんなに仲良くなってるんだ。
結構夏凪と会ってから時間経過してるのか。
BARに探偵がいるってことか?
背景作画が簡易的すぎるな。
推理要素はどこ...?ここ...?
なんで銃持ってんだよw
撃ったら落とされるんじゃないのかよ。ごり押しか?
 
11話 0/10
子安よっわ。ガチカメレオンかよw
ほんと変身って何アニメだよ。言葉遣い痛すぎる。
地獄行の切符とか中二かw
てか子安透明になればいいだろ。
銃の効果音が最悪、そしてこのBGMである。
この金髪のキャラに全く思い入れないよ、全然出てもないしどういう奴かも謎。
おい、放火とか乗客はどうなるんだよw
なんでライターの火がつきっぱになるんだw
は? ギャグアニメかよw
なんで心臓写ったら洗脳できるんだよw
くっそwwww
ここが原作勢大絶賛の泣き所ってマジですか。
2巻の伏線回収がすごい!って原作勢がめっちゃ言ってたけどまさかここじゃないよね?
主人公の記憶消したの何でだよ
いや死体は普通に野原に転がってるんだが、どうやってその体で会いに行くんだよ。
何が探偵はもう死んでいるだよ。
何で目の色変わるんだよw
ヘル=アリシア=夏凪=シエスタってもう滅茶苦茶だよ。

12話 3/10
ここで死ぬ意味ないだろw
死ぬことで何になるんだw
出た、謎BGM。からのきつい会話。
緊迫感もくそもない戦闘だな。
このアルペジオかリゼロみたいな謎空間。
てかアリシアはどこ行った。Cパート何がしたいんだ?
ほんと原作信者が無駄にうるさいラノベってロクなのがないな。 
{/netabare}

曲20段階評価
OP「ここで生きてる」7.5/10
ED「鼓動」6.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

祝? 2期決定??? いや本当に気にはなっていました。

2期決まりましたね。この作品は結論あってこその作品だと思います。そう思い、まだWIKIも原作も見ていません。

 本作の初回レビューでもいいましたが、シエスタちゃんが復活か再生かわかりませんが、絶対に最後は生き返るはずです。伏線の種まきから言って、それ以外はないだろうと思います。それがあっての作品の価値があると思います。

 どこまでやるかわかりませんが、本作は結末までやって欲しいなあ、と思っていたのでうれしいです。

 決して1期が褒められたできではないですが、1話の作画で1クールやり切って、演出と脚本と構成を工夫してくれれば…全部か。でもポテンシャルは感じます。ずっと気になっている作品でした。祝…ですね。




追記しました。若干本作を擁護します。なぜこうなったのか。

追記 若干本作を擁護します。本作がつまらないという意見に異論はありません。ただ、それは脚本が面白くないのであって、設定は非常にチャレンジングで好感がもてました。

 本作1話で生物兵器的クリーチャー的な敵が出てきて、2話で探偵が死んで、探偵の心臓を持った女子が現れ気持ちを受け継いでるという話でした。あえて「絶対」といいますが、最後は探偵は「絶対」復活するはずです。作劇法というかストーリー論から言ってこれ以外の結末なら逆に見てみたいです。題名の付け方もそれを裏付けています。

 この設定は結構感心します。ただ、原作が良くないのか本作の脚本が良くないのかわかりませんが、伏線の張り方や一つ一つのエピソードが下手なために結果的につまらなくなっています。が、SF的な目でみると結構興味がもてる内容だったと思います。

 シエスタ可愛いで、本作を評価するのもいいですが、私は、異世界転生ものかハーレムラブコメに浸食されたラノベ、アニメ界でこの作品をやろうとした原作者、アニメ制作者の心意気を私は評価したいと思います。

 ただ、原作者の文書やストーリーが稚拙だと思えば編集者はなにをなってたんでしょうか。なろうじゃなくてラノベなんですよね?また、脚本家と監督はストーリーを練ったのでしょうか。そういうシステムのところ、つまりラノベ・アニメ業界の作品を作る仕組みの腐敗が本作のつまらなさにつながったのではないかと思います。作画にしても同じことが言えます。

 ですので「探偵は死んでいる」というコンセプトで作品を作ろうとした人々にはエールを送りたい。ただ、この作品のコンセプトを活かしきれなかったラノベ、アニメ業界には猛省を望みたいと思います。

 ちなみに推理小説で第1作目が「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」という作品とそのシリーズがありました。ネタバレはしませんが、ちょっと思い出しました。全然話は違って普通の推理小説ですが。



以下 視聴時の感想です。

11話で、へーとなって、結局全部見てしまいました。え、スペースの能力をつかって、はいシエスタ復活じゃないんですね。種で人作れるんだから、なんとかできそうですが、そうするとナツナギが死んじゃいますか。
 または主人公が左目をアイドルちゃんから引き継いだらシエスタが脳内に、みたいな。

 まあ、原作があるみたいなので、今後の話でしょうか。改めてみたらやっぱりスペースという宇宙人の描き方が適当なのと、ロボットとか兵器の扱いを何とかしろよというのと、あのアイドルちゃんがどういう意味なのかの結論がないことがつまらない原因でしたが、アリシア→ヘル→ナツナギ→シエスタのつなぎは良かったのでは? 微妙にリボンとかの伏線があったのも、なんとか気が付きましたし。

 面白くないかと言われると、実はちょっと面白いかもと思わなくもない気もします。シエスタ可愛いし。声もいいし。
 作画もひどいときはひどいですが、女の子は可愛いのでまあいいです。ただ、主人公の男の年齢をもうちょっとわかりやすく表現してあると、物語を考察する気になれるのですが。

 皆さん指摘していますが1話の作画クオリティーで、脚本と構成をやり直すのと、もうちょっと丁寧に作ってくれれば、なろうじゃないラノベ原作は結構新鮮でした。意気込みは買います。まあ、これに懲りずにがんばってください。


以下 11話までです。

 ちょっと気になって11話見たら、はーん、という展開なのでちょっと遡って見てみました。

 なるほど。 {netabare}アリシアとヘルが2重人格でイコール。でアリシア=ヘルはシエスタの心臓を持っている。結果11話でシエスタの人格が復活。ナツナギの心臓はシエスタの心臓を移植されていると言っていたので、結果、このアリシア、ヘル、ナツナギが同一でそしてシエスタの人格を持っているということですね。シエスタの心臓がヘルに奪われた場面は、主人公が記憶がなかったから忘れてたと。{/netabare} 私の勘違い?なのでしょうか。でも多分そうですよね。あとは左目のあの子がどうなるかですか。ちょっと面白いかも。内容は。

 小説で読んだら面白いという意見は、分かる気がします。ストーリーを見れば探偵が死んでいるという伏線回収になっていますし。

 ただ、決定的にアニメづくりが下手すぎます。別に絵はいいんですけど、脚本・構成、そしてスペース側のなんと安っぽいこと。キャラもデザインも設定の説明不足もひどいです。だから、つまらないのでしょう。

 それにしてもシエスタは本当に地球人ですか?実はスペース側?という能力でした。

追記 シエスタっていう言葉は「午睡」という意味がありますね。フランス語だと思います(追記 スペイン語でした)。だからシエスタは最後に目覚めるということでしょうか。


以下 5話までのレビュー
{netabare}
 シエスタ、色っぽくねー、可愛くねー、作画ひでー、顔だけはいいですけど。水着回なので見てみましたが、せめてここは何とかしろよ、という感じです。これだけの美少女がビキニ姿でまったく感動が無いとか、かえってすごいです。

 あと、話について行く自信がなくなりました。厨二ですらない、小児?やっぱり休みます。

 
 4話まで視聴。アイドルの女の子の目について、本人は「サファイヤ色」の義眼と言って、主人公は「サファイヤ」と言っているのが気になります。色がシエスタの瞳と同じ色なのは関係ある?ひょっとして、シエスタにまつわる身体のパーツを持つ女の子が集まって、ハーレムになる感じでしょうか。さらに、あの耳の化け物の組織の技術でシエスタがよみがえるとか?

 それにしても、謎解きにも人の言動にも無理がありすぎて辛い。片目で不自由なく動いてたからって透けて見えてるって…。うーん。実際に殺されかけたことをアイドルちゃんはどう思ってるんでしょう?それを救った主人公がいるのに…。
 
 一旦休んで、皆さんのネタバレレビューを読んで、面白そうなら見ましょうかね。


 3話まで視聴。2話目以降は流し見です。
 探偵はなぜ主人公を助手に選んだのかというのが最終話までに語られるか。2話で出てきたヒロインらしき女の子に探偵は自分を託して何がしたいのか。この2つの謎が最終的にカタルシスとともに謎解きされるなら、名作になる可能性はあるでしょう。
 そしてストーリーが「探偵は、もう死んでいる」という題名の伏線を回収する感じで、様々な事件を解決するたびに、探偵の痕跡があってそれが主人公へのメッセ―ジになっていて、最後、主人公に伝えたい内容がわかる、みたいな構成になっているなら、もっといいでしょう。
 さらに、倒置法で最後になぜ飛行機に主人公が乗ることになったのかにつながれば、かなりいいでしょう。

 最悪なのは、変な事件の解決するエピソードが延々と続くことです。で、あのヒロインの女の子が、探偵の残留思念というかゴーストみたいなもののメッセージを受け取る、的な話なら目も当てられないでしょう。

 今のところはなんだこれは?ですが、探偵の死をめぐる謎を追ってゆく奥の深い話の可能性がありますので、構成やストーリーの分かりづらさは今のところ批評すべきではないでしょう。

 羊たちの沈黙のハンニバルレクターのマネが出てました。まあ、日本のクリエーターは彼の事が大好きらしくて、様々なドラマ、映画、アニメ、マンガでマネされていますが、恥を知りましょう。うんざりです。

 アニメに関しては、あの航空機や空港、車両等々のデザイン、というより全般的にデザインが悪すぎます。唯一、探偵のデザインはものすごく可愛いのになあ、という感じです。登場人物のプロフィールや状況、設定の説明の下手さもあって、ものすごく見づらいです。

 中学生が一人でアパートに住んでいる問題とか、セリフや演出が寒すぎてちょっと見てられない問題があって、正直そのあたりがノイズになって、視聴するのが辛いです。そのハードルが一番高いです。

 もし、構成や時系列を使った凝った謎を作るなら、それなりのレベルのアニメを作らないと、単なるわかりづらいだけの出来の悪いアニメになってしまいます。本作はどうなんでしょう。数話流し見してから、ポテンシャルを感じたら最初から見直してみます。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

退屈さの理由

原作未読


シエスタと言えばスペインかどっかの昼休憩または昼寝。
良くも悪くもラテンなノリに生産性上がんねーだろーなーと個人的には思いつつ、そうは言っても昼休憩3時間もあればいい感じでリフレッシュできそうとも思う。要はやってみないとわからない。

で、、、本編ヒロインの名はシエスタ。
ネタバレ抜きで作品の印象をふわっと述べると

 1.3時間の休憩良さげだなー(視聴前からおおむね1話まで)
 2.それ終わったら電池切れたわ やる気出ねー
 3.納期1週間後だしもういいや 飲みに行こー

って流れそのままに気持ちが離れていきましたよっと。出オチ系作品です。
スタートは悪くありません。ハイジャックに巻き込まれた主人公がそこで探偵ヒロインと運命的な出会いをした後、世界中を旅しながら秘密組織との戦いの日々を過ごすがヒロインと死に別れる。それから一年後謎の少女が目の前に現れうんぬんかんぬん…という導入。

一般的に、あらすじやキービジュアル/PV等の事前情報と第1話あたりで私たち視聴者はたぶん××なノリなんだろうなとある程度のマインドセットをします。
多くはその想定通りに進行し
『期待通りで安心したわ』となれば+評価に落ち着きます。
『想定範囲内で退屈したわ』となれば-評価に落ち着きます。
分水嶺はわかりません。視聴者とは勝手なものでこのへん個人差としか言いようがないからこうしたレビューサイトに価値があるのでしょう。
一方でなかには想定を超えるものがときたま登場し
『うわーっ…やられた』と膝を叩けばなれば名作認定がチラついてきます。
『うわーっ…やらかした』と頭を抱えればイラっとくるか呆れるかとなります。

今回はやらかしたケース。第一に事前の想定と乖離があり第二に乖離して戻ってくる気配がない。
こうなるとそっ閉じするか、「シエスタかわいい」その他なにかしら自分を納得させる継続理由を見出してお付き合いするようになるのだと思います。
もしご覧になられるなら、第1話で抱いた印象(想定)を覚えとくと面白いかもしれません。内容そのものには触れません。よくわからなかったです。



※雑感

■自分を納得させる継続理由

1.声優宮下早紀のお仕事

『放課後さいころ俱楽部』にも出演されてましたけど、個人的には『はるかなレシーブ』かなた役以来。新人さん多めのキャスティングで皆さん奮闘されてた印象が残るアニメでした。出演者の中では島袋美由利さんが頭一つ抜け出演機会を増やしてたのでこうして宮下さんと再会できたのは喜びです。
あたかもセルティック移籍後のホームデビュー戦でハットトリック決めた古橋選手みたいに、高校時代は同じ高校の同級生南野拓実の陰に隠れ、プロの引き合いがなくて大学進学し岐阜FCに拾われ、苦労した末ヴィッセルでイニエスタ&ビジャを師匠に花を咲かせたような展開を今後期待してます。
今回のお仕事はさしづめJリーグでも弱小カテゴリー岐阜でチャンスもらったようなもの。

2.弱小カテゴリーと思えば…

新人さん多めのキャスティングですね。J3の試合を楽しむくらいのイメージでちょうど良いのかもしれません。普段EUROやチャンピオンズリーグなんかで目が肥えちゃってる自分の視点を変える。これも先述の「自分を納得させる継続理由を見出す」ことと同義です。


■つまらなさの理由

面白くはないです。冒頭で得た想定からどんどん変ちくりんに乖離してった点が致命的でした。
この点、乖離とみるかどうかは個人の捉え方に依ります。

{netabare}個別具体的にはいろいろありますよ。
・日本の高校生年代で都合3年間も世界中を旅するとはテキトーすぎる初期設定
・異能バトルと職種“探偵”の相性の悪さはいかんともしがたい
・動かないバトルシーン etc…
あるにはありますけど細部どうこうのツッコミはこの際置いときます。いろいろ破綻しとる。{/netabare}


1.釣りタイトル
{netabare}SNS発展が加速させてるのでは?
「○○の××した理由がヤバかった」で動画やニュース開いて、結局のところ理由もヤバくなければ理由すら述べてないみたいな。なんでこのページ開いたか自分でもよくわからないみたいな。

『探偵は、もう死んでいる』本作のタイトルです。
死んでいるので嘘はなくギリセーフ。ただし謎解き要素どこ?な展開はミスリードを誘います。
そしてそんなロングタイトルミスリード系が巷には溢れており、こっちのリテラシーでなんとかなるわけじゃないのでチェックするのが大変。10分程度の動画やテキスト記事ならまだいいとして、アニメだとヘタすりゃ12話×25分ですから勘弁してほしいのです。

 『君の膵臓をたべたい』<『転生したらスライムだった件』

他作品比較で恐縮ですが、タイトルミスリードの観点ならきみすいはギリセーフで転スラはアウトです。最弱スライムじゃないの?と探偵謎解き要素どうなったの?の戸惑いはほぼ一緒。
中身が良ければってのはありますけど、自分はわりとこのへん厳しめに突き放すほうです。

実社会でも報告書の件名が不明瞭なものもしくは嘘だったり、その報告書冒頭のサマリを虚偽記載してたら書き直しを命じるでしょう?これと近しい感覚なのかもしれません。
なおこんな偉そうに言っといて自分のレビューがブーメランになってないことを祈ります。{/netabare}


2.マインドセット

これまでに鑑賞してきた作品のあれやこれやの積み重ねでなんとなく予想とまではいかないバイアスがかかるもの。
経験浅ければシンプルに感動できるし沼に落ちてればわかりみが深かったりします。私のバイアス↓

{netabare}ハイジャック犯が予想外の人外さんでなんとなく人間VS人外さんの構図を認める
タイトルから連想する探偵ものと省エネ高校生主人公からなんとなく『氷菓』が脳裏をかすめる
スタッフに“赤尾でこ”を発見して安心するあるいは不安になる{/netabare}

どんなバイアスがかかるかは人それぞれであることは大前提として、、、結果、

「探偵もんだと思ってたのになにこれ?」

となりました。釣りタイトルにイラっとしたのはマインドセットに失敗したからです。後に引いてしまって寝落ちが常態化するほど退屈しちゃいました。
それは別に照れくささの裏返しなどではなくただただ顔をしかめただけで終わったのです。



※オマケ

■それなら君が名探偵!

{netabare}あまりにも探偵してなかったので、ここのレビューの本文どこかとタイトルに小ネタを仕込んでる?{/netabare}



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ   

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2021.09.20 初稿

投稿 : 2024/11/02
♥ : 44

74.0 11 化け物で戦闘なアニメランキング11位
怪物事変(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (308)
1119人が棚に入れました
古来よりこの世の影に潜み、人に見つからぬよう、人と関わり合って生きる“怪物"(けもの)という存在。彼らの多くは人間の世界に適応し、社会に交じり生活していた。しかし現代では、人と必要以上に深く関わろうとするケースが多数報告されるようになっていた。探偵事務所を営む隠神は、そんな“怪物"たちが起こす怪事件のうちの一つを追い、片田舎のとある村を訪れる。そしてそこで夏羽という少年に出会う—

声優・キャラクター
藤原夏海、花江夏樹、村瀬歩、諏訪部順一、小野大輔、花守ゆみり、花澤香菜、下野紘
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルで埋もれちゃいそう。勿体無いお化けが出るよ(笑)

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンプスクエア原作、と聞いて、「らしいな」と(笑)

ジャンルとしては、ファンタジー、バトル。鬼や化け狸、アラクネ、雪女(男)などの妖怪達が、様々な背景を背負いながら戦うストーリー。

少年漫画らしい熱さ、友情、感動。そこに、ジャンプスクエアらしい、少し大人な毒も入れつつ、総じて、レベルが高い作品。なんか、女子に人気出そうな感じです。

なんですが、「怪物事変」っていう、なんかどっかで3回は観たことあるんじゃないかと思う安易なタイトル(笑)で、他の作品に埋もれちゃうんじゃないかと心配になってしまいます。名作とまでは言えませんが、70~75点くらいの秀作って感じですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
キャラクター重視の作品。

夏羽は人気あるだろうな~と。悲しさを背負いながら、それを表に出さず、人のために戦う心優しき鬼の子。

半妖の悲しみというのは、犬夜叉や他の作品でも散々描かれているけど、本作の場合、半妖であることをネガティブに捉えるのではなく、「愛の形」としてポジティブに捉えようとしているのが、面白い。

そんな中で、織のストーリーで、半妖の別の側面を魅せる。甘くない、と。半妖作品は、人間サイドと妖怪サイド両面が描かれるものだけれど、こちらでは人間サイドの悪が描かれる。

とはいえ、人間だけが悪なのではなく、晶のエピソードを通して、妖怪達の悪もきちんと描く丁寧さ。

んで、結局、「母生きてる」「兄も生きてる」となるあたり、平和だな~と。隠神さんは安定して格好良いし、飛び抜けたオリジナリティはないものの、ヒットする要因を安定的に詰め込んだ、打算すら感じる作品。そういう意味では、やや鬼滅っぽい。

個人的には、日常回が結構好きでした。夏羽とコンのラブコメとか、そこに絡んでくる綾とか。

あとどうでも良いんですが、蓼丸昭夫。石田彰さんが、一見黒幕みたいで、実際に黒幕だった話だな~、と(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
鬼の能力ね。だったら、「死にな、泥田坊」くらい言って、撃ってほしかったな。

2話目 ☆3
凄く可哀想だし、凄く強いのかな。悲しい話。

3話目 ☆3
雌狐。悪役らしい悪役。

4話目 ☆3
ラブコメ(笑) 窓開けた時点でセコム来そうだけど。

5話目 ☆3
とりあえず、もう少し戦術的なバトルを見たいな。

6話目 ☆3

7話目 ☆4
なかなか攻めた話。石田彰さんが、黒幕みたいで黒幕だった話(笑)

8話目 ☆4
王道だな。主人公が許して、悪役が悪役を殺す。

9話目 ☆4
妹、ナイスキャラ(笑) コンと三角関係(笑) 楽しそうだな(笑) 兄バカ(笑) 居ないぞ!(笑) ラブコメ回、面白かったな、シンプルに。


10話目 ☆3
兄さんね。晶回。

11話目 ☆3
心が壊れてしまっているわけね。

12話目 ☆4
寝るな(笑) 二期が楽しくなりそうな終わりかた。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ザ・少年マンガ!(妖怪退治系)

決して、別に馬鹿にしてる訳じゃありませんよ~(笑)

まさしく、正統派の、「熱血少年王道アニメ」っていう、
そんな感じの作品になりそうだという意味の
タイトル付けなんです。

王道少年アニメ要素その①
主人公が、{netabare}半妖の少年で、かなり高い戦闘能力と、
その力を封印する妖具を携行しているって設定。{/netabare}
CVは藤原夏海さんですけど、女の子の役もいいけど、
藤原さんは、やっぱり少年役がはまりますねー(#^^#)

王道少年アニメ要素その②
妖怪退治系{netabare}バトル+ホラー&ちょっとスプラッター
ここは非常に期待したいところですね!
腕力バトルは初回からハッスルしてくれてますけど、
鬼滅みたいな心理バトルとかも楽しめそう(^_^){/netabare}
やっぱり少年マンガといったら、バトルとホラーは、
欠かせませんね!

王道少年アニメ要素その③
主人公の少年と、よきライバルであり、かつ仲間となる、
そんな感じの、{netabare}やはり妖怪の血を引く子が出てきます。
ツンの方の子が主人公と同い年ぐらいなんで、
いろいろと張り合ったり、ぶつかって喧嘩したり、
お互いの危機一髪のときに助け合ったり、
協同して難敵に挑んで戦ったりするんだろうなぁ。{/netabare}
ショタ要素ありで、そういうのがお好きな方にもハマりそうですww

王道少年アニメ要素その④
少年を導く{netabare}クールで頼りになる師匠の存在。
探偵事務所の所長さんですが、この方も半妖で、
妖怪の起こす不審事件を専門にしてるご様子です。{/netabare}
これまたCVが諏訪部さんです。
この方、今期何本アニメ出演されているのでしょう?
この作品では、低めの二枚目声で演じていらっしゃるけど、
大車輪の大活躍ですね!

王道少年アニメ要素その⑤
少年向けライト風味{netabare}お色気キャラ(≧▽≦)
ここはまだ、どうなるのかは未知数なんですけど(笑)
日笠さんや上坂さんはそういう役、実績も豊富でこなれてますけど、
花澤香菜さんや花守ゆみりさんがCV出演されるようなんで、
そういう展開になるなら、新鮮かな?ってww{/netabare}
きっと、そのあたりは押さえていくのでしょうねww

まだ1話観ただけですけど、
作画もわりと綺麗だし、
今後の展開、意外と言っては失礼なんですけど、
次週の第2話からも、
楽しく視聴できそうだと、期待しています!!


観終わりました!
{netabare}少年アニメなんだけど、
それはそうなんだけど、
意外なほどに、熱かった!
そんな感じの作品。
そう思ってしまいました。
メインキャラひとりひとりのエピソードの展開もしっかりしていたし、
この感じのまま、
夏羽君のエピソード、
続きでじっくりと鑑賞したいな!
そう思えた作品です。
2期やってくれるの、待ってます(^^♪{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

怪物(けもの)の少年たちが紡ぐ数奇なる冒険

この作品の原作は未読です。
この作品との出会いも「怪病医ラムネ」同様、自動録画された作品でしたが、豪華声優陣の演技に圧倒されながら視聴した作品でした。

諏訪部さん、花江さん、小野さん、香菜ちゃんと下野さんは声を聴いて一発で分かりました。
分からなかったのが、主人公である夏羽役を演じた藤原夏海さんと、紺役のゆみりん…
正直ゆみりんの声を聞き分けられなかったのは少しショックでしたけれど^^;

でもこの二人はエンドロールで名前を見たら納得できる感じなのですが、晶という男の娘役を演じていたのが村瀬歩さんと知った時はビックリしました。
絶対女性の声優さんが演じているとばかり思っていたので…


古来よりこの世の影に潜み、人に見つからぬよう、
人と関わり合って生きる“怪物”(けもの)という存在。

彼らの多くは人間の世界に適応し、社会に交じり生活していた。
しかし現代では、人と必要以上に深く関わろうとするケースが
多数報告されるようになっていた。

探偵事務所を営む隠神は、そんな“怪物”たちが起こす怪事件のうちの一つを追い、
片田舎のとある村を訪れる。そしてそこで夏羽という少年に出会う—。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
この作品、メッチャ面白かったんですけど!

夏羽の淡々とした口調、隠神さんの飄々とした感じ、織のすぐ突っかかる性格に、昌の臆病でおっとりした感じ…
全ては凸凹なのですが、それがうまい具合にマッチしているんですよね。

物語は、隠神怪物相談事務所に舞い込んだ依頼に対応しつつ、隠神さんの事務所で働いている3人の子供たちの親や家族を探していく…という感じです。
3人の子供たちは13~15歳くらいなのですが、親の記憶がありません。

自分の親が誰なのか、自分は親に愛されていたのか…
やっぱり気になりますよね。
それが生きているなら猶更です。

今回の物語の中では3人全ての事情は明らかになりませんでした。
原作の連載も未だ続いているみたいなので、今後明らかになっていくのでしょう。

個人的に好きだったキャラは、出番は多くありませんでしたけれど、ゆみりん演じた紺です。
気性は若干荒めですが、ゆみりんが演じているのも相まってとにかく可愛いんです。
今期ゆみりんは大活躍ですね^^

オープニングテーマは、小野大輔さんの「ケモノミチ」
エンディングテーマは、佐咲紗花さんの「-標-」
個人的にはエンディングが好みでした。

1クール全12話の物語でした。
この先の展開が気になります。
続編制作してくれると嬉しいんだけどな…
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

67.2 12 化け物で戦闘なアニメランキング12位
錆喰いビスコ(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (201)
585人が棚に入れました
全てを錆びつかせる≪錆び風≫が吹き荒れる日本。人々は街や生命を蝕む錆に怯えながら暮らしていた。忌み嫌われる≪キノコ守り≫の一族の少年・赤星ビスコは、瀕死の師匠を救うため、全ての錆を浄化する霊薬キノコ≪錆喰い≫を求めて旅をしていた。旅の途中、忌浜(いみはま)で出会った美貌の少年医師・猫柳ミロもまた、大切な姉を蝕む錆の対処法を探していた。愛する者を救うべく、ふたりの少年が手を取る時、新たな冒険が始まる。人の心までは錆びつかない。

声優・キャラクター
鈴木崚汰、花江夏樹、近藤玲奈、富田美憂
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

露骨すぎるナウシカの模倣は隠す気ゼロ。そこに含意が持たせられたか?

 なるほど、類似性を言うなら確かにナウシカ+アキラ+グレンラガンと言った趣でしょうか。そこに北斗の拳とかディストピアものを入れてもいいし、ターミネーター2やスターウォーズを入れてもいいでしょう。

 それと冒頭の恐らく売春宿を無料で見る医者という場面も医者の善性を表すために良く登場するテンプレですね。
 その意味では模倣の塊と言う批判があるのはやむを得ないでしょう。

 ただその全体的なディストピア表現としての模倣を私は云々言いたくありません。SF作品というのは多かれ少なかれ模倣で成り立っています。いやSF作品だけでなく小説全体が模倣…類似性の塊です。ですので、舞台やキャラ設定の類似性はほぼ気になりませんでした。

 それは物語世界の世界観を明確に表現しているから、これからどんなストーリーが展開されるかワクワク感がちゃんとあったからです。
 エンターテイメントとして、謎と敵対する組織に内部事情がある雰囲気、主人公といずれ意思をともにするだろう2人のヒロインがちゃんと描写されていました。なので、物語世界に興味を持ってすんなりはいれました。

 となったときに問題は、ナウシカというビッグネームの構造を露骨に物語に組み込んだという事につきます。これを軽く考えてはいけません。それを分かって原作者も編集もこの作品を世に出したということは、ここに意味性を持たせない限りは模倣性を糾弾されても仕方ありません。

 以下 ナウシカの原作のネタバレがあります。

 {netabare}キノコが悪だけど実は浄化、巨神兵、森の人、コルベット、巨大浮遊生物等々ですね。ナウシカそのものです。生半可な類似性ではありません。演出やギミックを通り越して構造がそのままナウシカでした。完全にオマージュを通り越しています。

 一応善意に解釈すると、それはハッピーエンドと分かりやすい結末という気がします。
 何が言いたいかというと救いと爽快感ですね。映画版のナウシカではなくマンガ版を読んだ人なら分かると思いますが、圧倒的な絶望のバッドエンドが描かれます。それはナウシカ個人の問題ではなく今生きている人類の滅亡を宣告され避けようがないという終わり方です。
 このバッドエンドに対するアンチテーゼかなあという仮説がまず1つ。

 もう1つはナウシカの最大の欠点。それは人が描けていないことです。特に映画版ですね。クシャナ殿下とクワトロがかろうじて人間的でしたがそれ以外はほぼ内面がなく「キャラ」でした。特にナウシカの善性はサイコパス的でもあります。
 その意味では各キャラクターは結構活き活きと動いていたと思います。人間の欲望としての性の部分を敢えて入れたんでしょうか。大茶釜チロルとかですね。中途半端ですけどね。

 ただ、これは敢えてでしかなく、そこまで深い意図があったかなあ、という気はしますね。オマージュだけのつもりならオマージュをはき違えています。

 
 もう1点、本作についての批判、物語の展開が読めるかといえば読めます。これは本アニメの範囲であれば、最後のビスコ復活も含め、SF読みなら完全に読めると思います。
 ナウシカの模倣ということで巨神兵展開は完全に読めますし、あのサビが人為的なものというのも県知事の描き方から言って、半分に行く前に想像できます。
 ビスコが死ぬタイミングも早すぎて復活するんだろうな、という予測ができます。もちろん錆喰いの設定がそれを裏付けています。{/netabare}

 ただ、言えるのは読めるかどうかは実は物語の面白さに関係ないんですけどね。どちらかといえば隠そうとして読めるのがシラケるのであって、本作ははっきり言えば隠しているとは思えないほど一本筋のストーリーでした。まあどういう演出で来るかを楽しめばいいのでしょう。


 総評です。ナウシカの模倣と物語が読めるという批判があるのは理解できますし、完全に同意です。その場合問題になるのは、エンタメとして面白さ、センスオブワンダーがあるか、そしてテーマ性や含意ですね。

 テーマ性はあまりないと思います。もちろん科学技術と支配みたいな部分にテーマ性を牽強付会はできますが、本作ではギミックのレベルでしょう。
 センスオブワンダーは本作では従来のSFディストピアものを超えていないです。特に構造に模倣があったのでなおさらです。悪のモチベーションや構造もテンプレで読み切れる構造でした。

 で、まあ褒めるところがあるとすればアニメーションとして演出とキャラ達が好きになれるかと言う部分かなあ。最後まで見て、キャラたちのそれぞれの活躍は、なかなか面白かったというレベルにはなっていると思います。

 思いますけどやっぱりこれって許されるレベルの模倣なのかなあ、という引っ掛かりは残りました。
 本来ならナウシカの模倣性の意味が希薄なので、物語に1を付けたいところですけど、うーん。キャラたちが作り出したストーリーはまあ、面白いといえば面白かったかなあ。

 なお、時間が前後するのはいやこれくらい読み取ろうよ、というストーリー展開上の演出レベルですね。これがあるからまだ見られる話になっていたと思います。
 これが駄目ならブギーポップは歯が立たないでしょう。

 ナウシカの模倣を許せるかで評価が変わるでしょうね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

二人のアカボシ

文明崩壊後、全てを錆びつかせる”錆び風”が吹く、荒廃した日本を舞台に、
“キノコ守り”の少年・赤星ビスコと、町医者の美少年・猫柳ミロの旅路を描いた
同名ライトノベル(未読)のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
原作1巻分の内容をジックリ1クールで。

序盤3話こそ、トリッキーな時系列前後もあるが、
後は古き良きディストピアを驀進する
アウトロー冒険譚が淀みのないペースで繰り広げられる。

掛け合い含めたノリは良くも悪くも旧世紀末のアクション映画風味。
いつも血塗れなアイツ、ま~た死に損なったのかw
やっぱりラスボスはイカれているのかw
ま~た最終決戦前に{netabare}美女とキス{/netabare}するのかw
洒落たセリフで煙に巻いているけど、これって結局オマージュと称したヒット作からのパクリじゃないかw
芸が無いなと苦笑しつつ、内心は興奮しながらTVロードショーを鑑賞していた
あの頃を思い出しますw
こういうノリが許容できるか否かが折り合いのポイント。
私は、何もかも皆懐かしい……という心境で終始楽しめました。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・OZ

聞き慣れない制作会社だが、
陣容は碇谷 敦監督が『ID:INVADED』制作時のメンバーで固めたとのことで、
作画ソースは潤沢ではないが、チームワークは良好だったのか、
工程管理不足による乱調はあまり見られず、
海獣が空を舞う等、尖った世界観の再現に注力できている。

幼少時、動植物、魚、きのこ等の図鑑の写真イラストに、
メカニックの精密さに通じるトキメキを感じた方には刺さるデザイン。
エスカルゴ空機とか最高じゃないかw

銃火器よりも、“キノコ守り”がキノコを咲かせる菌糸を仕込んだ弓矢が上位に来る。
燃費、戦費を無視したバイク、戦車と巨大生物、古代兵器との乱戦。
など戦闘シーンもマニアックだが私は好き。

世間で、右肩上がりの不揃い手書き細字フォントが猛威を振るう中、
ゴツい毛筆調のタイトルフォントや、
太字ゴシックの“群馬”看板などを譲らないのもツッパってます。


【キャラ 4.0点】
“キノコ守り”ビスコだの、町医者・ミロだの、{netabare}チロル{/netabare}だの元気が出そうな菓子名で、
アクが強いメインキャラを固める。
入れ替わりの激しい菓子業界でしぶとく生き残っている菓子名でもあり、
その点からも懐古の主張を感じます。

無敵の最強(恐)アウトロー・ビスコの猛進を、
ひ弱だったミロが知識と医術で視界を補いつつ共闘している内に、
染まっていくのも凸凹バディの典型。

ミロの姉御で凶暴ライダーでもある忌浜警備団長パウーが執拗にビスコを追跡する内に……。
というのもお約束の流れ。


生物では、横歩きより前へ突進する進化を選んだ巨大蟹・アクタガワの“暴れ馬”ぶりが強烈w
上に跳ぶためのジャンプ台でもあるエリンギと合わせ、
動植物ですら下や横道を拒絶して、諦めが悪過ぎるアウトローの生き様の熱量アップに貢献。


【声優 4.0点】
主人公ビスコ役の鈴木 崚汰さん。
個人的には『かぐや様~』の石上会計の草食系な演技の印象が強く、
無頼のアウトロー熱演は新鮮。終盤のバトルなど敵よりビスコの方が鬼気がありました。
ただ、恋バナにはウブなビスコ。動揺する声が可愛かったですw

相方ミロ役の花江 夏樹さん。
優しい町医者さん→空中から弓で狙撃する武闘派へと変貌していく成長度合いを、
声の変化を付けて好表現。最後はどっちがビスコか分からない程ドスが効いてましたw
患者をちゃんと叱れる医者こそ名医です。


彼らに対峙するのが、忌浜県のブラック知事・黒革役の津田 健次郎さん。
クライマックスでは{netabare}テツジンのうめき声{/netabare}までカバーするボスキャラぶり。
ネットリと憎悪を煽る挑発的な声で、メイン二人の怒りの演技をスムーズに引き出す。


シャビ役の斎藤 志郎さん。
荒涼としたディストピアには、ベテランの濁声(だみごえ)のスパイスが欠かせません。


【音楽 4.0点】
劇伴は椿山 日南子氏が多彩なジャンルを駆使して、
文明崩壊後の日本の無国籍感や、心情曲まで幅広くフォロー。
椿山氏に背中を任せた上田 剛士氏が
ハードなロックやテクノを剥き出しにして、思う存分暴れ回るコンビネーション♪
{netabare}最終話ED{/netabare}でもある「ぶち抜け!」辺りは中々のアドレナリンブースターぶり。

OP主題歌はJUNNA「風の音さえ聞こえない」がロックサウンドでディストピアに殴り込み♪
この方どこかで……と思ったら、『まほよめ』OP歌手だったのですね。
曲調、違うから分かりませんでした。意外とロックがお好きなんだなとw
挿入歌「フラクタル」ではバディの結束が深まる瞬間を詩的なロックで捉える。

ED主題歌はビスコ&ミロ「咆哮」
人情ノスタルジー歌謡曲?でデュエットしているのを聞いている内に、
脳裏に浮かんで来たのが、レビュータイトルだったのですが、
この曲、覚えている方どれ位いらっしゃるのでしょうかw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

ネムりん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

最終話まで観ましたが.....

作画3.0点→3.5点(最終)

最後まで視聴したけど、他の作品から引用し過ぎたね...。
『ドロヘドロ』、『ナウシカ』、『AKIRA 』、『砂ぼうず 』、『FAIRY TAIL』と。
鉄人は『ナウシカ』の巨神兵だし、黒革がキノコに潰される所は『AKIRA』の名シーンそのものではっきり言ってしまえばやりすぎ。

オリジナルの世界観があるだけにオリジナルティーを出せていないという何とも皮肉な内容となってしまったが、良いところを見つけて点数付けるつもりでいたけど、さすがにこれは高い点数を付けられなかった。
"あにこれ"よりも評価者数が10倍超の辛口評価サイトで作品内容をかなり叩かれていたが、結果として全体の3/4以上の視聴者に低評価(結局は厳しめの評価をしているサイトの方が、いろんな見方をしているので参考になる。)されてしまうのは仕方がないと思う。

時系列シャッフルは何とか許せたが、{netabare}ストーリーに都合のいいように主人公を復活させてしまったし、最後まで謎だった部分が解明されないまま終わってしまった{/netabare}ので、脚本も上手く描かれていたようには思えなかった。
{netabare}サビ風の原因が鉄人{/netabare}というのはエンディングのネタにするにはシンプル過ぎるし、環境汚染やウイルス関連に絡ませるとか響天動地、錆喰いの秘密に迫る奇を衒う内容にしてもらいたかった。
それから内容が単調だったので"チロル"をもっと話に絡ませた方が良い出来に仕上がっただろうし、見た目も中身も中高生をターゲットとしたジャンプアニメ作品のような作りになっているので、原作改変するなら対象年齢をもっと幅広く取れる工夫が必要だったと思う。

作画は最後の方気合が入って描かれていたが、同じくらいのクオリティを保てれば4.0点くらいは付けられたけど、弱い部分が散見されたので-0.5点。

声優の鈴木崚汰さんは声がマッチョでカッコよく、JUNNAさんのOP曲はやはり良いね。(2度目)

総評するとストーリーが良いと全体が良く見えるのでもっと上の点数を付けられたが、期待はしていたけど凡庸な作りに終わってしまい、期待を超えることができなかった今一つ物足りない内容の作品でした。




以下は過去レビュー

{netabare}3話目まで観た感想を言えば世界観や設定が分かりづらく、ストーリーに入り込めなかったイマイチよく分からない作品。

東京が爆心被害にあって消滅したのは初回冒頭を観れば分かるけど、それが原因で錆び風が発生しているのか、どういう仕組みで錆び風が起こるのか、爬虫類や海産物がなぜ生息しこれらは錆び風の被害に合わないのか、錆び風の被害にあってない人はどの様にして身を守ったのか、日本なのになぜ砂漠化しているのかなど、不明な部分がたくさんありすぎてどんどん話が進んでしまっているため、説明不足感が否めず、今のところは首を傾げながら作品を観るしかないです。
YouTubeとかで話題になってる時系列シャッフルなんて原作改変も甚だしく、独善的な考えで論外 。

作風は確かに言われてみればドロヘドロだけど、砂ぼうずみたいのが出てきたり、AKIRAに出てくるバイクのようなのが出てきたり、主人公がジャンプアニメ作品に出てきそうなキャラクターだったりと、いろんなものが混在していて目新しいものが感じられませんでした。
ビスコの相棒のジャビが攻撃被害を受け負傷したので、仕方がないからミロを連れて旅立つ展開もありきたりで、途中で内容が読めてしまい捻りがなく面白味に欠けました。

作画も突然巨大キノコが発生して危機迫る展開になるかと思いきや、ただキノコがでかいというオチだけで終わってしまったし、ロングボウアパッチのような攻撃用フェリが出てきて迫力のある戦闘シーンの展開を期待してみれば、PSYCHO-PASSや20年も前の攻殻機動隊シリーズに比べると、ミサイル攻撃がロケット花火みたいで全体的にチープな出来で全然でしたorz。

声優は筋トレオタクで赤星ビスコ役の鈴木崚汰さんは芯の通った太い声でかっこいいと思ったけど、 ミロ役の花江くんはいつもの声の演技で、どこかで聞いたことある声だよねーと旨みが感じられず、もう少し演技を変えてもいいのかなと思ったりして...。

OP主題歌はJUNNAさん。タイトルに"風"、歌詞に"サビ"というフレーズが入ってるので起用されたと思いますが、作品によって合っている曲と合っていない曲がある方だなと感じていましたが、今回は合っていたと思います。良かった。
EDの"咆哮"、ミロとビスコのデュエット...う~んイマイチ.....

総括するとこれといって魅力的に感じられるものは現時点ではないという結論になり、原作が各賞を受賞してきた経歴を感じさせない内容の出来で、あと2、3話ほど観て同じ作風が続くようなら視聴断念してもいいのかなと思ったのが率直な感想です。

{netabare}ていうふうにレビューされたら評価している人は嫌ですよねー、というお話。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

66.9 13 化け物で戦闘なアニメランキング13位
BLUE SEED ブルーシード(TVアニメ動画)

1994年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (71)
528人が棚に入れました
『BLUE SEED』(ブルーシード)は高田裕三の漫画。1994年にテレビアニメ化された。 藤宮紅葉の姉は他界した。紅葉はそう信じていた。ある日、紅葉は謎の生物達に狙われる。そこに草薙護が助けに入った。実は、紅葉は奇稲田姫(くしなだひめ)の生まれ変わりであり、草薙は草薙尊(くさなぎのみこと)の生まれ変わりであった。紅葉と草薙を狙う奴等の正体とは?

Tuna560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

『BLUE SEED』作品紹介と総評

『3×3 EYES』で有名な高田裕三の同名マンガのアニメ化作品。
私のアニメ観を大きく変えた作品の一つです。この作品に出会わなければ、エヴァや攻殻機動隊などをリアルタイムで観ることはなかったでしょう。

(あらすじ)
ごく普通の中学生のはずであった藤宮紅葉は、奇稲田一族の末裔であり、自らが人柱になることによって「荒神」(あらがみ)と呼ばれる謎の怪物を封印する力を持っていた。紅葉を襲う荒神の出現と彼女を守る草薙護の存在。人柱という運命に迷いながらも紅葉は「国土管理室」のメンバーとなって荒神と闘う決意をする。(wikipedia参照)

古代神話・現代社会・環境破壊・バイオ技術等を巧妙に織り交ぜたシリアスなストーリー展開の中に、ラブコメ・お色気・コメディー要素がちりばめられています。
「マニア向け作品をテレビで放送、制作費をビデオソフトの売り上げで回収する」というビジネスモデルの走りとなった作品とも言われているみたいですね。

放送当時、まだ子どもでしたが、日本神話の神秘的な設定やグロテスクで物々しい雰囲気が病み付きになりました。今でも原作を読み直したり、アニメを観直したりします。

ちなみに、この作品のOP『CARNIVAL・BABEL 〜カルナバル・バベル〜』は今でも好きなアニソンのひとつです。声優の立木文彦(碇ゲンドウなど)が歌を担当し、後に主演を務めた林原めぐみもカバーをしています。

古い作品でも抵抗なく観れる方には、オススメ出来る作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

coldikaros さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

設定は輝いてた。

設定は素晴らしいですね。「古事記」の内容をうまいこと現代の舞台に取り入れています。
ですが、はっきり言って内容が素晴らしいとは言えないかもしれません。
明らかにラスト周辺は今で言う超展開に属するものでしょう。
作品のテーマは「自然」とか「日本の文化」などが挙げられると思いますが、最終的にうまく枠に収めてまとめることが出来ていなかったと思います。
他にも、もっとうまく話に出来たんじゃないかというものがかなりあります。もったいないですね。
ヒロインの声優さんが林原めぐみさんなので、当時絶大な人気のあった声優さんを使って人目を引こうとしたアニメ、でもあるかもしれないですね。
ただ、一話目はかなりよくできていて、これからおもしろくなるんじゃないか?という期待感を持たせれました。
それからずっと下火のまま続いていくことになるんですが^^;
うーん、かなり微妙なところの作品なんですが、少なくとも自分にとっては不完全燃焼感溢れる作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

西の方 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルなし

今なら、半分の話数で終わらせそうなお話。1,2話が強烈だった後、12話位で終局へ「予感」があり、その後も寄り道が何話かあって、本当にスイッチが入るのは19話か20話から。絵柄や一部萌え要素に古さがあるが、これは放映当時から化石っぽかった。代表例は紅葉のパンツネタの掛け合い。
 、、、といった数々の欠点にもかかわらず、私には評価の高いアニメです。「元気のいい奇稲姫(くしなだ)」と「優等生で憂国のクシナダ」の姉妹対決。そもそも、クシナダって、本当は何者?その先の読めなさ。正義と理の戦い。主人公は命がけなのですが、自らの手立ての有効性を確信できるような状況ではなく、実際に、最後の対決は、用意した布陣と随分と違った形で付くことになります。
 鬱気味のわたしに効くアニメ、なんですよ。ほんと、時々無性に見たくなる。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

62.2 14 化け物で戦闘なアニメランキング14位
新サクラ大戦 the Animation(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (145)
503人が棚に入れました
太正三十年(1941年)帝都・東京は、平和な日々を取り戻していた ―――『帝国華撃団・花組』は隊長神山誠十郎が欧州へ赴任し、天宮さくらが隊長代理に就任していた。日々奮闘している花組の元に神山が一時帰国するが、その傍には見知らぬ少女がいた。少女の名はクラーラ。大きな事故に遭い壊滅した莫斯科(モスクワ)華撃団の唯一の生存者だという。神山から託され、花組へと転属になったクラーラを迎え入れるさくら達。そんな中、『莫斯科華撃団』を名乗る一団が突如帝都に現れる―――莫斯科から来たクラーラとは何者なのか?そして、壊滅したはずの莫斯科華撃団の来日の目的とは?帝国華撃団・花組の新たな戦いの幕が開く!

声優・キャラクター
佐倉綾音、内田真礼、山村響、福原綾香、早見沙織、阿座上洋平、富沢美智恵、和多田美咲、白石晴香、赤羽根健治
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

観終わった

1話感想{netabare}
第一印象、キャラヘボっ。
なんでこんなにヘボいんだ?見続けたら慣れる?
3Dでキモくなるなら前期やってたPSO2を3Dでやりゃあ良かったのに…あっちならキモくても「原作ゲームからそうだしw」で気にならなかっただろう。
一方でサクラ大戦でキャラがヘボいのは致命的じゃない?
セガ発注先間違ってない?
ステージシーン考えると3Dにせざるを得なかった?

で、内容に関しては様子見。
因みに前作は殆ど覚えてない、横山智佐が真宮寺さくらのコスプレして「笑っていいとも」に出てたことと田中真弓の数少ない美女?役が印象的だった(他はうる星の竜之介くらいしか知らん)、その程度。
と思ってたら…富沢美智恵キター!
そっかそっか、クレしん見なくなって久しいせいかスゲー久しぶりに聞いた。
じゃあ富沢美智恵のためだけに見続けられる…かも?
最近パズドラが神代千衣目当てで見続けられると踏んでたら挫けたばっかりでねぇ、チト自信無いけど。

ところでパルマってパルマすみれか?…あー育ててるわ、とうとうカチ合っちゃったかぁ。{/netabare}

最終回(12話)までの感想{netabare}
3話、「敵出現、場所は勝鬨橋」ってことで足止めで折角橋を跳開してるのに、そこは全然クローズアップしない。
気付いた方はニヤリとしてくださいってことだろうか?
んなこと言われても…正直霊子甲冑の活躍より勝鬨橋の跳開の方がカッコいい・画面栄えすると思うのだが。
その一方で4話、前の回で出すぎた真似をして失態をこいた初穂にわざわざ台詞で「思わず飛び出して家に帰ってきたけど…」と言わせておいて、次のシーンで「実家に帰る」という書き置きが画面に映る。
どっちか片方で分かるよ、なんでここはそんなに親切なんだ。
と思ったら千年桜…千年桜って名を冠してる割には木が若い、中野の街路樹レベル。
「千年桜」で画像検索すりゃ分かると思うけど古木だったらつっかえ棒してナンボってなもんで、名前使っただけで全然調べてないのがなんか見えちゃって…おおう。
サクラ大戦ってタイトルにまで使ってるのに桜の描写がイマイチって、良いのかなぁ…。
と思ったら6話ではセキシュウの屋敷に藤棚らしきものが映ってるのだけど…えっ、花じゃなくて実がぶら下がってるwヘチマやヒョウタンじゃないよね?
前々回で桜が咲くより前の季節(千年桜が咲いたのはクララのせい)だったのにもう夏?と一瞬思ったけど、葉っぱ繁ってないし前年のものが残ってるのか。
変わったモン描くなぁと思うと同時に、妙に背景に映り込むので何か意味があるのかも?と思ったが無かった。
そんなところに凝るなら千年桜の方を…まぁいいか。
そしてボレロw
コロナ関係で3話で止まっちゃってるけど“デジモンアドベンチャー”が同時期放送されてるのにこっちで聞くことになるとは。
7話、浅草は花やしきでセキシュウから尾行されてると言われ凌雲閣へ移動…って、こっちの凌雲閣は13階建てなんだが!?不吉すぎんだろw

と突っ込んだり感心したりでなんやかんや楽しめたのはここまで。
8話からは話が動き出して設定紹介と〆に向かって展開するのだけど、これがちょっと…総評の方にまとめておきます。{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
作画は3話くらいまで見ると案外慣れた。
違和感覚えるのはサクラと初穂とあざみの顔とクラーラのまつ毛なんじゃないかな。
よりにもよってこいつらが序盤登場頻度が高いっていうね。

でもって内容…どうやら家族をテーマにしてるっぽいのだけど、超うっっっっっすい、薄っぺらい。
クラーラを家族として絆を深める描写が無い(足りないではなく、無い)ので、私の中では「ロシア華撃団が胡散臭いからクラーラは渡せない」って認識から前進してない。
なのに「クラーラは家族だクラーラは家族だ」言ってて全くピンと来ない。
お前らそんなに仲良かったっけ?
3話から7話の間にもっと話数が存在して本当は4クールの作品だったんだろう、と納得するしかないのかな。
また、前作だか原作を知ってることを前提とした作りなのか、コウマをどれだけ敵視してるのかこれまた描写が無いため、クラーラがコウマ人間だと知って受け入れられるかどうかの葛藤もピンと来ない。
(ってか「コウマ人間」ってどこかで聞いたことあるなーと思ったら“クイーンズブレイド”の甲魔忍軍でした、いやそんだけ)
そして9話でクラーラと姉妹だって分かってるのにレイラに対して化け物呼びは軽率すぎじゃない?
シナリオの都合で言わされた感が半端ない。
そもそもレイラが全然、全~然化け物に見えない。
“BEM”のベラくらい変貌するのが最低ラインじゃないかな、あれだったら「美しい」と言うのがどれだけブっ飛んでたかよく分かる。
BEMが名作だとは言わないけど、あれを見た後でこっちを見せられてもただひたすら薄く感じるだけ。

一番の問題は最終回。
ナウシカがテトを手なずけ、ササミがミサの殻を破って、集結したマクロス軍団がヴァジュラを撃って、ダークファルスが復活してダーカーを召還して、ルールカがZZガンダムのコアファイターに乗って駆けつけ、荷電粒子砲をシールドライガーが防ぎ、ZZガンダムがドッキングして…。
えーっとえーっと、レイラの亡霊が想い人たるラスボスの足を引っ張るのも何かあったぞ?
なんかもう既存作品の名場面をこれでもかとツギハギした展開、もうちょっと手加減しようよ。
スポンサーを同じとする前期アニメ“PSO2エピソードオラクル”もお約束展開てんこ盛りだったけど、こんな1話にごっちゃり詰め込みはしてないぞ?
試製桜武なるものを操縦するには命の危険が伴うなんて設定はどこかに飛ぶし、コウマ人間をナディエージダと呼ぶことも忘却の彼方。
ラスボスに「あなたは神じゃない(中略)人間なのよ」とトドメを刺す時は何処かに不完全な部分があってそこを突いた時に言う台詞じゃないかなぁ?
でもって騒動の発端は大昔のセキシュウが原因っぽいんだけど、そこは本人も自覚無かったみたいだし責任追及するのは酷かな?
そっちよりも人体実験した博士が良い人扱いだった方が…いやそれもロシアだったら仕方ないのか?

結局、家族だと言えば道理が引っ込む空虚or押し付けがましい展開ばっかりで、クラーラを家族と認めたのも美少女だったからじゃねーの?というオチ。
そうだなあ、これがサクラが男でちょいとロリコンの気があったなら辛うじて話が成立したかも知れないけど、そのフォーマットのまま無理やり女だらけにして微調整をしないまま作品を仕上げてしまった感じ。
それと美少女をブサイクorキモいクリーチャーに変容させるのはスポンサーから待ったがかかったのだろうか、このストーリーにそのデザインは合わないよって状態になってた。

とはいえ繰り返しになるけど問題のCG作画は見続けると慣れる。
動きに不自然さが少ないのかな?“空挺ドラゴンズ”よりずっとマシ。
またメインキャラクター以外は手書きなので、どこがCGでどこが手書きだか注意して見てみるのも面白いかも知れない。
「なにか変わったことをやろう・新しいことをやろう」というのではなく、ひたすらベタな展開を寄せ集めて切り貼りしたある意味ド無難な作り、ただ「繋ぎ目」が雑だったという感じ。
ゲーム原作にありがちなキャラが大量に出て覚えきれないってことも無いし、総合すると並よりちょっと下くらい、こき下ろす程のものでもない。
シリーズ全部見て思い入れがあるとまた違ったのかな?(特にコウマへの敵対心)
そうそう、あと作中「今季節は冬です、少なくともサクラが咲くより前の時期よ」と印象付ける描写が多いので、最後桜が舞い散って終わるのかと思ったらそうではなかった、まぁいいけど。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

死んだものは容易には蘇らない

サクラ大戦の新シリーズ…のゲーム後の時間軸のアニメらしい
ゲームに関しては旧作の1をちょっと触った程度
そのためシリーズに対する思い入れは特にない

総評はタイトルの通り
サクラ大戦ってシリーズ自体が2005年に旧作のゲーム展開を終えていて、10年そこらの断絶が起きている
そこから突然新たな展開を始めても、一度コンテンツ全体が「死んだ」状態にあるために蘇生させることが出来なかった

この辺はシリーズに関する余談
{netabare}当時ハマった人だろうが10年も経てば環境も趣味も変化を迎えるわけで、再度の取り込みはもっと丁寧にしないと駄目だろうと
逆に掘り起こすには10年というのは古典になりきれていないため、新規層の履修ハードルがやや高い
というより古参の存在が前提にあるため、「履修を前提にした要素」が求められてしまい新規層が近づきづらい
その上懐古する人にとっては大きすぎる変化の振れ幅で、何をターゲットにどう展開したいのかがかなり曖昧だった

…傍目に見ていても旧作の動きが鈍いまま新作を展開しても難しいだろうと思っていたので、
その点については企画の見通しが甘すぎたなという印象
じゃあ「サクラ大戦」じゃなければこのアニメは上手くいったかと言えば、単品で見ても粗が多いわけだけど…
{/netabare}

こっからアニメシナリオの話
{netabare}一言で言ってしまうと「お前ら生身でいいじゃねーか」
霊子甲冑を纏う帝国華撃団の面々は基本的に無力で、話のメインは生身の師匠が無双する展開ばかり
終盤で戦う敵キャラも人間サイズだし、ラストシーンのトドメもサクラの生身での特攻
最後は生身ってのは上手く行けば熱い展開になるけど、それまで散々生身の活躍ばかりだったから、
「やっぱ生身かよ…」の失速感ばかりが目立ってしまう
大筋は悪いとまでは思わないけど、展開の作り方が上手くないなという場面が多かった

というか根本的な話になるけど、アニメにするなら新キャラ出してのシリアス展開はいらなかったと思う
新シリーズのキャラは馴染みがないために、アニメから新作に入った人間にとってはメインキャラ全員の掘り下げが足りない
そこにクラーラの秘密や偽モスクワの陰謀を仄めかされてもイマイチ乗り切れない

いっそ歌劇団としての活動の部分をメインにして、日常回の合間に敵を退治するシンプルな構成のが良かったと思う
日頃の活動を通してキャラへの感情移入をさせて、そこからゲームに誘導して本編の活躍を見せれば
メディアミックスとしては十分だったかなと

まぁそもそもシリアス展開を用意して、プレイヤーキャラの出番を削るにしても花組全体を空気にしたのがまずおかしい
師匠一人でなんでも出来てしまうから、花組がいないほうがスムーズに話が進む場面のが多い
ゲーム本編で活躍した(だろう)キャラが生身の師匠の前座に過ぎないってのは流石に…
{/netabare}

そして気になったのがCGキャラのモデリングとモーション、構図
{netabare}これはハッキリと悪い点なんだけど、キャラが可愛くない
キャラデザの問題(3Dで可愛くしづらい)はあるのかもしれないけど、それにしたって…
特に黄色の子に関しては服装や眉の形、髪型がとにかくチグハグで、一瞬だけ可愛く見えるのにちゃんと見るとかなり微妙

モーションに関しては違和感の強いような部分はない
自然に歩かせるのはまだ技術的に難しいんだろうなと思った程度で、標準的なクオリティ
ただ、画面の構図の取り方、カット割りの悪さとマッチしてかなり微妙な印象

中途半端に遠目の視点になっていて、キャラの「動きをつけていない部分」が割と目立つ
特にロシア組は舞台的な大仰な仕草が多いために、中途半端な引き絵と合わさって動かない余白がむしろ寂しい
優雅さの演出のためか動き自体もゆったりとしているため、余計に「何もないとこで手だけ動かしてる感」が見えてしまう
キャラクターが動き回り、背景でエフェクトが飛び交う戦闘中はこの手の違和感もないため、会話シーンの見せ方にも工夫が欲しかった

そして何より問題なのが戦闘シーンで棒立ちの場面が多いこと
これは脚本が「花組が棒立ちしてる間に敵が襲ってきてピンチ!でも師匠が全て解決!」としているのが最大の問題ではある
でも、後衛キャラに関しては適当に魔法を使わせるなり銃を撃たせるなり出来たのでは?
前衛がノープランで飛び出してワンパン大破、後衛は棒立ちで見守って前衛が倒れてから慌てだすってシーンが多すぎる
まるでターン制バトルを見せられてるような順繰りの行動ばかりで、総攻撃するのは終盤だけ
敵の出現数が少なすぎてキャラを一度に動かせる場面が少ないのが原因なので、そこはちゃんと擦り合せをしてほしかった
{/netabare}

歌に関してはまぁこんなもんやろって感じ
可もなく不可もないし、歌劇団としてはちょっと怪しいけど声優の歌唱ならこれで十分

{netabare}むしろ気になったのはOPの編曲
旧作アレンジにするなら大筋のメロディを変えるべきじゃないし、イメージを刷新するならこの曲にすべきじゃない
再三になるけどこのシリーズは一度「死んでる」わけで、引き継がせるならもっと丁寧にやらないと
仮にこれが「シリーズ展開を続けた上での6作品目のアニメ化」ならこの曲でも良かった
それまでのシリーズの総決算と、新シリーズとしての展開として相応しかったと思う
でも、一度完全に流れが断絶したとこに派手なアレンジを加えても無用な馴染みのなさばかりが目立つ
キャラデザを一新して心機一転を図っている割に、中途半端に旧作を引きずろうとして失敗している印象
{/netabare}

シリーズとしては失敗で、単品としては中の下といったところ
企画の発端から甘かったんだろうな、という新サクラ全体が見える作品だった

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大戦というより小競り合い

実は元ネタ観たことない


たしかJUMPでちさたろー(横山智佐)が主役やるよーというのがあったようななかったような。
サターンなんぞ持っとらんよ。プレステ派でした。
CMで流れてたので『ゲキテイ』は知ってます。
大正時代でしょ?『はいからさん』と宝塚ががっちゃんこしてロボバトルしてるイメージ。


前作への思い入れはありません。
視聴動機は“広井王子のワークスに触れてみよう”でした。自分が中学か高校くらいの時に勃興してきた人、というイメージの彼。『天外魔境』『魔神英雄伝ワタル』『グランゾード』そして『サクラ大戦』と彼の作品群に触れずにこれまで生きてきました。作品名は存じてますが、PCエンジン持ってなかったりサターン持ってなかったり、アニメだったら地方では放送してなかったりと縁がなかった印象です。満を持してはじめて触れたのが『ソラとウミのアイダ』ですかね。こういっちゃなんですがひどかったです。はたして“昔は凄かった過去の人”なのか“単にパブリックイメージが肥大化しちゃった普通の人”なのかこの目で確かめたかったのです。
なおこれについての結論は保留。やや後者寄りの見解です。実際のところ広井氏はこの新作に関与してないらしいのでこれで評価するのはフェアじゃないというのが理由。

おそらくこの『新サクラ大戦』視聴層は旧作経験者で占められるのではないでしょうか。前知識ないとこんな感じでした、的な感想書いときます。


結果↓


{netabare}失敗した。つまらん。{/netabare}


あくまで仮定ですが、旧作ファンが懐かしんで愛でる以外の需要はないのではないかと思われます。
ポジティブに評価できるのは一点。ゲーム原作にありがちな“独りよがり謎設定”に置いてけぼりにされるのがなかったことくらい。旧作キャラの登場や踏襲された世界観はオールドファンに寄せた無難さを感じました。

そしてメリットはデメリットと裏返し。そら整合性求めりゃグダグダなところは随所にあるのですが、度し難い謎設定ではないので拒否反応はない。ただ単に時間が流れていくだけ。なんとなくいい話のような緊張感あるようなシーンが続きだらだら鑑賞はできるのですがビックリするほど記憶に残りません。帝国華撃団の主役級五名のキャラ回らしきものがなかったのも輪郭がぼやけた理由でしょう。
あとは自分の好みないし事前のイメージ(期待)とかけ離れていたことかしら。具体的には以下二点↓


1.ヅカ感に乏しい

実際のモデルは松竹らしいのですが、華撃団≒歌劇団なわけじゃないですか。そう宝塚です。
舞台に生きてるシーンが極めて少なく、本筋が降魔との闘いだったとしても日常パートとしての舞台シーンがほぼ無く他のアニメと同様な日常パートが展開されてたのが残念です。ここ差別化できるポイントだったと思うのですが素材を使いきれてない。

{netabare}普段はトップスタア。でも実は…{/netabare}

そして舞台シーンもイマイチでした。人数が5人だからってのもありますが、カーテンコールのとこしかなかったんじゃないかしら。“ラインダンス”“レビュー”とかやりゃいいのに。寸劇もアイドルもの延長線上の演出で、これでサイリウムとか出てきたらたぶん即切りしてたと思います。
旧作がどうか知りませんが、やや期待してたヅカ的舞台演出がなければその他作品に埋没するのです。


2.大正感に乏しい

大正二十九年の設定です。
いくらスチームパンクな世界観だったとしても背景や小道具とかもっと史実に寄せることはできなかったんでしょうか。ビールやキャラメルの広告をさらっと挿入したり、やれることはあったでしょうに。

{netabare}大正モダニズムの欠片だけでも…{/netabare}

年代的に“レニングラード”だったであろう場所が“ペトログラード”のままだったり共産革命なかったのかしら!?と妄想するのは楽しかったんですけどね。


1.にせよ2.にせよ当方が勝手に期待して勝手にがっかりしただけとも言えるのでみなさんはあまり気にせずともいいでしょう。単に期待値コントロールを失敗しただけともいえます。
とはいえキャラもストーリーも凡庸だったので、他と差別化できるアドバンテージをみすみすドブに捨てた感じ。作品としては並も並。オールドファンが温かい目で観てあげたらよろし。そんな作品です。



※余談

■セヴァストポリ

いいっすね空中要塞。
言わずと知れた黒海へ抜けるクリミアの要所。要所ゆえに要塞化したのが現実のセヴァストポリ。クリミア戦争ではナポレオンⅢ世が、WWⅡではドイツ軍がえらい目に遭ってました。作中でこれを持ってくるセンスはさすがです。

日露戦争とかやらなかった世界線でしょうか。
要塞攻略といえば“旅順要塞”なんかも有名です。司令官の乃木希典は攻略にてこずったことになっていて、司馬遼太郎『坂の上の雲』では愚将としてボロカス言われており評価別れてますよね。
実際のところ、要塞攻略時の損耗率をみると同条件でないことを差し引いても乃木大将の戦略は極めて効果的であったと判断できます。少ない犠牲で陥落させているという意味です。この辺は好き好きでしょうし興味なきゃスルーでしょうが、伊達に神社ができたり駅名になってたり、アイドルグループの冠に使われてたりしないよね~とあらためて思ってたりしました。



視聴時期:2020年4月~6月 

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2020.06.21 初稿
2020.12.19 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 47

58.4 15 化け物で戦闘なアニメランキング15位
SCARLET NEXUS(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (108)
291人が棚に入れました
《その緋は解放か、断絶か》新暦(にうれき)2020年。人類は、成層圏より降下する異形の生命体・怪異に脅かされていた。怪異を討伐すべく組織されたのは怪伐軍。それは脳内ビジョンを具現化する『超脳力』を持つ者の集団。入隊を果たしたユイトとカサネは、抗えない運命と世界の真相に巻き込まれていく。

声優・キャラクター
榎木淳弥、瀬戸麻沙美
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

ここはオレに任せてお前は逃げろ

4話までの感想{netabare}
なんか車の名前みたいなタイトルっすね。
展開が早いというか、原作ゲームを知ってる前提で話が組まれてる感じ。
原作未プレイな自分としてはまだ作品の概要が掴めてないのに早くも仲間割れエピソードが始まって頭が付いて行けないw
騙されて・洗脳されて・何も分からずに翻弄されて・全貌を知った上で信念を持って、と、キャラを把握する前にそれぞれの立場がゴチャゴチャしてて何がナンだか状態。
更にナオミがダークファルス化して失踪、ナギが洗脳されて失踪、カサネが“剣王朝”のアビに吸い込まれて失踪と、姿を消すエピが連続で続くのもどうなんだろう。

アラシが3代目クラリスクレイスに似てると感じたせいなのか、PSO2(オラクルの方)と被って見えてしまいついつい比較してしまう、あとワールドトリガー。
PSO2はキャラ紹介を兼ねたストーリー進行だったので覚え易かった(それでも20以上覚えるのはひと苦労だが)が、こっちは凄く不親切に感じる。
もっとこうキャラの特性分けを…怪異絶対殺すマンとかコロコロすることに快感を覚えるヤツとか、やり様があった気がするんだが。
ろくすっぽ怪異退治シーンを描かないで仲間割れエピを始めてしまったので無理か?
とりあえずセト・カレン・フブキ・カイト辺り、誰かを見た目ロボットにして「種族からして違う」と明確なキャラ分けをして欲しかった…かも。
いや、PSO2も不親切だった…かなぁ?じゃあこっちもこれはこれで良いの…かなぁ?

戦闘モードになると仮面状態になってCGになってアクションをするって方式だと思うのだが、仮面状態とそれ以外とでの戦闘力の違いがワカラン。
パワーアップするとドレッドヘアーみたいのが後ろに付いたり、作中の小物として遮光器土偶が出たりと…パクりとは言わんがデザインのベースがキングゲイナーと同じ?
…いやどっちもサンライズですやーん!
超能力はオーバースキルと解釈するとショボさが際立つ気がするんだが、いいのかこれで。
あ、それとアニメに於いてインビジビリティ能力はイヤ~な印象しか持ってない。
“異世界チート魔術師”では使い手は倒したもののインビジ能力を打ち破ってはいなくて拍子抜けだったり、なにより絵を描かなくていいので手抜き用の便利ツールにしてると感じてしまうと結構冷める。
(逆に“コップクラフト”は上手く扱ったと思うが、あれは作者の力だろう)
瞬間移動もそうだけど、扱いにはかなり注意しないと安っぽい印象に拍車をかけかねない。
作ってる側はちゃんとそこ気を配ってるかなー?という所に注目してみるのもいいかも?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
あっるぇ?アラシがPSO2のクラリスクレイスっぽいと思ってたら…ストーリーもそれに近いのか?
PSO2ネタバレ、{netabare}マトイ(ヒロイン)が将来深淵の闇(世界を滅ぼす存在)になるので未来のアッシュ(主人公)はダークファルスペルソナになって現在のアッシュにマトイ殺害を仄めかす。{/netabare}
キャラの配置を変えただけで物語の本筋は同じ様な…?
まぁよくある話ではあるんだけど、PSO2はあくまで作られたのが結構前ってことで古典として楽しめた。
その反面こっちは作られたの最近なんだよね?
「殺人現場で凶器を手に持ってたので犯人と疑われる」って、もう何十年前のネタ(大岡越前や江戸を斬るでよく見た気がする)?
暴力系ヒロインと同じで、最近見なくなって良かったと思える悪しき文化だよ。
バンナムが「あ、これじゃセガのアレになっちゃう」と思わなかったのか?が不思議。
原作のゲームは戦闘などのシステム面が売りでストーリーはそこら辺にあるものでいいって姿勢なのかな?
それはそれで構わないと思うんだ、ゲームなら。
ただ割を食っちゃうアニメが不憫で…「PSO2とはここが違う」みたいな独自性を見せてくれると良いんだけど、どうかなぁ~?

真実(本当にそれが真実かは不明だけど)を知ったカサネが凶行に走って、「この世界では洗脳処置がありうる」と思ってるユイトとしては「カサネは洗脳されてるに違いない」と勘違い?誤解?をして~って話が続くのかな?{/netabare}

9話までの感想{netabare}
何をすればいいのか分からないのでそのための足がかりを集めてる段階、つまり目的を見つけるのが目的というか、目的がボンヤリしててなかなか興味が乗らない。

7話、ユイトは記憶が飛ぶので脳外科(病院)へ行ったら「たまたま」ナギが搬送されるのを目撃し、後を追った先はロクショウ市の怪伐軍病院の旧館跡地の秘密施設だった。
一方カサネはセイラン市に従いつつ8話でナオミの居場所を突き止め、秘密施設へ。
ちゃんと見れば片方は更地の中にドンと、もう片方は周囲に森があって全く違うんだけど…ボケーっと見てたら最初この2つの施設は同じものだと勘違いしちゃったよw
もうちょっとこう、建物の外観をガラっと違うものにしてくれても良かったのでは?

ってかロクショウ市の方、侵入したユイト達を怪異が襲うのだけど、これって研究所所蔵の怪異だよね?
元は人間かどうかもさることながら、コントロール効くの?
しかも最後はユイトチームは怪異を倒せず逃走するんだけど、怪異置きっ放しでいいの?立場的に。
セイランの方もそう、カサネ達は侵入直後に警備用怪異?に襲われ反撃するのだが、攻撃していいの?
こっちは「怪異化した人間を研究してる」を知った上でのことなので、キャラが躊躇わないのが変というか、警備用に怪異が!?と驚かないのか。

キャラがどう認識してるのか分からないので視聴者もどう捉えていいのか分からない。
結果、何やってるのか分からない、話が頭に入ってこない。
セイランやニューヒムカの上の連中がどう考えてるのかも分からんし…全話見終わった後もう一度見返すと色々分かる作りなんだろうか?

そんな中での9話。
ユイト組はフブキの命により出兵した先でトゲツからの怪しい車を発見──フブキが意図的に仕向けた可能性があるのでこれは「たまたま」とは言い難いかな?
あ、その前にアンプルの中身がホニャララだった衝撃事実()が明かされるが、そうだと思ってたからまぁ別に。
それよりもアンプル飲む時ってペキっと折るんじゃないのか?それをやらなかった方のが気になったり。
未来容器なのかも知れんが、それにしちゃあ以前地面に落としたとき簡単にパリーンと割れた気が…。

でもってトゲツからの車を追ったらセイランの研究所へ到着…って、えっ?ユイト達はセイラン市内に簡単に入れるの?
これもフブキが裏で手を回してるのかなぁ?
でもってカサネ組と対峙して──ってこのシーンがまた酷い。
カサネがカレンからここがどんな施設だか聞かされる(人間由来怪異を人間に戻す研究を目指してるらしい)回想を挟むんだけど、これはユイトに伝えた訳じゃなくて胸に秘めてることなんだよね?
つまりユイトはカレンの意図(真偽は不明)は知らないんだよね?ついでに未来ユイトの頼みも知らないんだよ…ね?
回想入れるタイミングが悪いというか、意図的に分かりづらくしてる?
ついでに言えばカサネはカサネでロクショウの施設は知らないんだよね?

誰が何の情報を誰から聞いてどこまで知っててどこまで伝えるor隠してるか、が妙に紛らわしくて分かりにくい。
推理モノでもあるまいに…。{/netabare}

10話感想{netabare}
なんでこう分かり難い表現をするんだろう。
ユイト組はフブキから、ナギが人格矯正の時に抜かれた情報(ナオミの怪異化する瞬間)が『施設』に残ってるので、それを奪取してアラハバキ(ネットワーク=サイネットの中枢コンピュータ)を使って世界にバラす計画をふられる。
ということで施設に向かうのだけど、そこは7話で訪れたロクショウ市のあの施設。
…なのだけど、かなり注意深く見たが10話の中で「ロクショウ市」というワードは一回も出てこない。
前も指摘したが外観はそこまで特徴的ではないし具体的な施設の名称も無いし、ぱっとは分かりにくいって。
ユイト「それでナギの記憶データはどこに」と尋ねた後「キミ達がこの前訪れた所だ」とフブキがひと言言うだけじゃーん?
そもそも一度侵入したせいで「秘密施設がバレた」として証拠は全部引き払い、ナギも別の場所に移された可能性もあるワケで、「同じ施設にデータがある」って判断はすぐには出ないって。
あの特徴の無い建物を覚えとけって?あっはい。
一応見続けりゃ分かる様にはなってるけど、それに気付くまでの間にこれまた変なことが起きて…。

前回のナギとの別れ際は、怪異に囲まれて「ここはオレに任せてお前達は逃げろ」というよくあるパターン。
つまりナギは生死不明なハズで、なのに再訪したユイトは「助けなくちゃ、ナギを…」と言ってて、あれ?
生存を確認するシーンってあったっけ?見落としてる?
再会した時も「よかった、無事だったんだな」が第一声ちゃう?

でもってなんやかんやで反逆者となったユイトは、カレンにトゲツを仄めかされてそこへ向かうことに。
まんまと誘導に乗せられたんだと思うけど…いやその前にさ、ナオミの居る施設(スプリング製薬)へ脳を運んでた輸送車の出所がトゲツだって9話でハッキリ言ってたじゃないさ。
ユイト組は全員ワタルを通して聞いてた、そういやカゲロウがトゲツ出身だねぇと世間話をしてた。
それをすっかり忘れたのか「トゲツならニューヒムカ政府も手を出せない」と呑気に答えてるのはなんか変、怪しさプンプンの地方でしょうに。

イヤな予感がして来た。
各キャラが情報をどこまで知っててそれぞれどの様に捉えてるか、作ってる側も把握してない?
前回の感想では分かりにくいと書いたがもっと悪質かも、作ってる側が分かってないなら視聴者が分かるワケがないw


で、以上がキャラの捉えてる情報のアベコベさについてで、これに更に輪をかけて妙な演出を加えるから混乱具合が加速する。
フブキが包囲されて「あー捕まるのかなー」と思わせて、「あの施設」でユイト達が拘束されてピンチってところで何事も無かった様に駆けつける。
カイトと何か取り交わしたんだろうなと想像はつくけど、そういう捻った演出入れてる場合?
というか普通にハナビまで拘束されてるのは何だろう、あの施設にゆかりのある人間じゃないのか、ってかその設定いらなくね?
11年前ベルペッパー(無脳力者)開発実験の被験者だったとか、脳力を使うたびバカになるDボウイ状態だとか、新事実が明かされても情報の整理が手一杯で驚くヒマも無い。
こんなゴチャゴチャさせといて、結局はフブキ「ここはオレに任せてお前達は逃げろ」って…おい、そのネタ好きだな!

でもってセプテントリオンw
PSO2の六芒均衡みたいなやつね…ってやっぱりPSO2なのかよw
これは原作がゲームだから仕方無い?


一応…一応考察をしとくと──
フブキとカレンはこの世界を正すみたいなのは方便で、アリスを救うという共通の目的で、結託してユイトやカサネをまんまと踊らせてる(ナギの記憶データがあるというのも嘘かも)…だと思うんだけど、カイトがどこまで承知してるかは不明。
ユイト・カサネを踊らすことがアリス救出にどう繋がるのかもよくワカランけどね。
複数の脳力を集めると何か出来そうな感じなので、それの完成は未来でないと出来ないとかで、クナドゲートをどうこうして現代に持って来るつもり…とか?
「続きはゲームで」は困っちゃうんだけど、その可能性も上がってきた?{/netabare}

14話まで視聴して~
てっきり1クール作品だと思って、それを前提に「こんなに謎を散りばめても回収する前に放送終わっちゃうぞ?」としてあれこれ文句を書いてきたのだけど、2クールだったら問題無い…のかなぁ?
いやいや、描写が不親切過ぎて状況を理解するだけでも大変だって。
これは作った側が説明した気になって視聴者に伝わってないのか、意図的に配置した謎なのか、そこから分からない。
このまま「何が分からないのか分からない」状態で2クール目に突入するのもシャクなので、改めて1話から見返してどこがおかしいのか書いてみる。

6話までの感想・改 {netabare}
まずニューヒムカという国があって、そこに怪異を倒すために結成された「怪伐軍」ってのがあるワケだけど、まずここから分からない。
ニューヒムカ国内にはスオウ市とセイラン市があって(他にもあるが)怪伐軍はセイラン派とスオウ派で二分してるらしく、セイラン派は「セイラン方面軍」という呼称があるがスオウ側にはこれといって無い。
更にはスオウ側をニューヒムカと呼ぶことが多い(体制側ということでは間違い無いのだが)のも紛らわしい。
とりあえず主要キャラ達は最初はスオウ側という立場で、それぞれのシーンで「どっち側がやったことか」を把握しておかないと話が頭に入ってこない作りになっていて…なんだけど、これが非常に分かりにくい。

6話、オッサンユイトの証言では、2話でナオミを撃ったのは「セイランの兵士を怪異化しようとしたスオウ軍」だそうで…あれ?おかしいよね?
2話の出撃先「廃地下軌道スオウ9号線」に派遣されたセト隊キョウカ隊はこの段階では明らかにスオウ側で、セイランの兵ではない。
「A軍の兵隊がB軍をやっつけようとA軍を撃った」ってことになってないか?…あれ?
そもそもこの段階はクーデターの起きる前でスオウもセイランも同胞のハズ、ましてやクーデター起こす側じゃなくて起こされる側が先に手を出してるというのも謎。
そもそもそも、怪異化をさせるのに出撃先で兵を狙う理由が分からない、罪人や貧困者じゃダメなの?研究所で行うんじゃダメなの?
「廃地下軌道スオウ9号線」には“例のアンプル”が転がってたので、第一印象では「知ってはいけない秘密を知りそうになったので口封じされかけた?」と思ったのだが、違うのかな?
まさかとは思うけど、アンプルをライフルに装填して狙撃したなんてことは無いよね?
そもそもそもそも、狙われてたのはカサネだったのをナオミが庇ったワケで、撃った側としてはカサネでなくてはならない事情とか…あったんちゃうん?
また、撃ったのと怪異化したナオミを連れ去ったのは別の勢力ということになるが、2話段階では同じにしか見えない、紛らわしいったらありゃしない。
そもそもそもそもそも、ナオミが庇わずにカサネが撃たれてたらクナドゲート発生に至らなかったワケで、命令を下した奴はそこまで見越してたのか?

カレンが怪しいのでひょっとしたらタネ明かしがあるのかも知れないが、それ以前に「ここおかしいよね」と気付き難い。
大抵は「ここはおかしい」と思う前段階の「なにやってるか分からない」で流して、そのうち興味も薄れて視聴切られるんじゃないかなー?


話数が前後するけど3話終盤から4話にかけて。
ナギが豹変したのは「折角人格矯正を施してナオミの件を極秘にしてたのに、ユイトとカサネがベラベラ喋ってしまうので機密保持モードにスイッチが入った」だと思ったのだが、違うのか?
また、ゲンマが敵対したのは人格矯正を行う政府(スオウ)に不信を募らせてる中、それにセト(スオウ側の隊長)が係わってるとカレン(セイラン側)に吹きこまれたから。
まだ誰がどの勢力に所属してるかシックリ来てないのに、それぞれ別の理由で裏切るモンだから理解が追いつかない。
で、ゲンマの方はいざ対決したらセトが身を張って部下を守ったので「どうやら違ったらしい」と再び寝返るんだが…ハテ?ゲンマ以外のセイラン側の隊員はどうなの?
カレンを支持する派閥だとは思うのだけど、何を理由に襲撃したのか分からない。
他の作品なら「軍隊だから本人の思想なんて関係なく上の命令に従うモノ」で処理できるが、ゲンマの裏切り&その後クーデターのゴタゴタもあって仕方無いとはいえ処罰ナシだったことで「そういうのが緩い世界なんだろう」という印象に塗り替えられてるので、ホントもう釈然としづらい。
というかセトは死んだの?クナドゲートに飲まれても弾き出されるんじゃないの?

5話、カレン支持連中はセイラン側としてクーデターを起こす…のだけど、これがまた変ちくりん。
ネットワークの中枢アラハバキをダウンさせ、放送局?を占拠し、ニューヒムカのトップのジョウスメラギを殺害し、そこまでやっておいて…何故あっさり撤退する?
7話冒頭で「カレンとセイラン市によるニューヒムカへ対する宣戦布告だったようだ」と言葉だけで片付けてるが、それで納得…できるか?
ひょっとしてジョウ暗殺はセイランによるものではない?

そもそも不思議なのは、クーデターの際怪異もスオウ市を襲うのだけど、これはセイランが仕掛けたことなの?
禁断の帯から怪異が降ってくるタイミングに合わせてクーデターを仕掛けた?
要はセイラン軍(下っ端)は上層部のやってること=怪異の兵器化を知ってるの?
後の回(2つの研究所)での描写もそうなんだけど「そんな堂々と怪異を兵器として使ってるの見せちゃっていいの?」というのがど~~~~~にも引っかかる、釈然としない、理解を妨げる。
2つの市のやってることは「スオウ=人の怪異化実験をしてる」「セイラン=怪異を兵器化する研究をしてる(怪異の凶暴化を抑えるために人間の脳を原料とした薬品を使ってる)」で、どっちもロクでもないと後に明かされるのだけど、そうであるならセイラン軍は何を信念(正義)にクーデターを起こしたんだかよく分からない。
もし何も知らないのであれば、クーデター時に街が怪異に襲われてるのを見てクーデターを取り止めて怪異討伐に赴くセイラン兵が居てもおかしくないと思うんだ。
これもゲンマが気軽に裏切り&寝返りをしたせいで「下っ端も結構自由意志が尊重されてる」という印象を根付かせてるので余計な混乱を招いてる。
そもそもそも、5話でのカレンの放送の発言が中途半端というか漠然としてて、何でハッキリと「ニューヒムカは人格矯正を行ってる」or「ニューヒムカは人を怪異化する実験を行ってる」と言わないのか分からない。

既に怪異を兵器利用できてるのかできてないのか、もし出来てたとしてもそんなことが可能だと周知されてるのかしてないのか、このラインが見えない。
セイラン軍(下っ端)が何を信念としてカレンに従うのか、スオウに反旗を翻したのか分からない。
なんかいつの間にか都合のいいところで怪異が登場して戦闘する展開が当たり前になってる。

というかね、これはね、怪異が「人間とは無縁のオリジナル怪異」と「怪異化した人間」とで2種類居る様な扱いをしてるが、実は違いなんか無くてどっちも元人間なんじゃね?と思っちゃって余計気になるのかも知れない。
そこに注目して見始めると、ユイト達が後で「オレは人間を殺してたのか!」でショックを受ける連中なのかそうじゃないのかハッキリしてないのが気にかかる。
敵だったら人も平気で殺せるのか躊躇うのか、どっちでも構わんのだけどどっちだか分からんのはかなりモヤっとする。
ここら辺も理解を妨げる障壁になってるのでは?
ってか大抵は「ここはおかしい」と思う前段階の「なにやってるか分からない」で流して、そのうち興味も薄れて視聴切られるんじゃないかなー?(2回目)


7話~10話までの感想は上記の「9話までの感想」と「10話感想」で大体書いた通りなので割愛。{/netabare}

14話までの感想{netabare}
3000年前に地球人は月に移住し、2000年前に一部が箱舟隊として帰還(作中では移民団と呼称)、そこから間もなくして「断絶の帯」が発生して月との交信が出来なくなる。
トゲツの連中は2000年前の人間そのものだったりそこからのデザインチルドレンなんだそうな。
で、実は宇宙の果てからソレに触れると怪異化してしまう謎の物質「獣粒子」が飛来して、月の連中は月にそれが来ない様に断絶の帯を地球にこさえてそっちに押し付けたんだそうな。
月に帰りたいトゲツは2000年間を無かったことにしようとレッドストリングスを作り、それがユイトとカサネの出自に繋がる──と。

って、わざわざトゲツへ出向いときながら、ナオミの居る施設へ納品してた脳の出どころは追及せんの?
そもそもトゲツへ向かう際、輸送車の経路を辿ればいいのに敢えて雪道を歩んでるのが不思議だったんだ、ゲームとして敵に遭遇してくれないと困るので仕方なかった?
この世界の歴史を紹介されて理解するのに手一杯で失念するところだった。

それでも…相変わらずスオウとセイランの上の連中はどこまで知ってて何を目指してるのかワカランし、なぜスオウ教は2000年前の情報を秘匿してたのかも分からんが、10話までの流れに比べると飲み込みやすくなった…かな?
キョウカがトゲツの手先だった!、カゲロウが移民団の一員だった!!!と、裏切りと寝返りネタが相変わらずだけど、さすがにこれ以上はもう無くなって落ち着く…といいなぁ。
まぁ内容はぶっ飛んでて「彗星の振り撒く獣粒子」なんてワードが出た時は噴き出しそうになった…ぶっ、物質的なの?
断絶の帯の外側から遺伝子情報を撒いて地球に怪異を落としてるのは、宇宙に漂う獣粒子の数を減らすのが目的だと思うが、2000年間続けてまだ無くならないのか?
最初はそうだったけど別の目的に切り替わって怪異を落とし続けてるとかだと…あ~も~面倒臭ぇ!

「カレンがアリスを救うためクナドゲートでなんやかんやしようとしてて、ユイト達はそれにまんまと踊らされてる」
という話だと思うのだけど、いかんせん謎の引っ張り方が不親切だし、いつまで経ってもユイトは自発的にどうこうしようとしないし、見続けるにはなかなか根気が要る。
と思ったら次回まだナギが出るのか…もういいよコイツ。
スオウと研究所が一枚岩かどうか不明(10話でフブキがロクショウ研究所に助けに来なかったらユイトは解剖されてた、クナドゲートでなんかしたい連中は死なれちゃ困るのでは?)で、もうこれ以上「勢力」を増やして欲しくないこちらとしてはとっとと退場して欲しい。

で、セトは死んだの?{/netabare}

15話感想{netabare}
あーもう、前回の感想で「謎に思ったこと」「ここ変だよね?と思った部分」をあらかた書いたつもりだったが全然書き足りてなかった。
追加で書くと後出しジャンケンみたいでカッコ悪い気がするんだが…まぁ仕方無い。

今回の話にも係わる「あれ?」と思った部分に、命令したヤツもさることながら、ナオミを狙撃した実行犯(個人)を追求しようとしないのが結構不思議だったんだ。
こういうの流行ってるのか?
同期放送の“D_CIDE”もそうだし、ちょいと前にやった“プレイタの傷”も、仲間が狙撃されたのにその犯人(個人)を特定して締め上げてやろうと主要キャラが考えもしないのがどうにも共感できない。
個人的な恨みが無いというか…大局(おおまかなシナリオ)ばかり見てキャラクター個人の感情がおざなり。
「上の命令に従っただけで当人に罪は無い」と考えてるのかも知れないが、だったら作中にそういう素振りを入れてくれ。
というか、撃ったヤツも「うわ、怪異化しちゃった何だコレ」とビビったのか、怪異化して当たり前と承知してたのか、どっちなん?
前者だったら実行犯もその後人格矯正を受けた可能性高いし、後者だったらスオウの機密を深く知る存在なワケで、やっぱりとっ捕まえて吐かせようと動いて然るべきだと思うのだが…。

重箱の隅に聞こえるかも知れないが、作中でナギが「どうしてこんなことになっちまったんだろうなぁ」と言うため、「コトの発端はナオミが撃たれて怪異化したのを目撃して、その記憶を消去するため人格矯正を受けたせい」と、どうしてもそこの問題(実行犯を恨まないの?)に目が行くって。
さらに面倒臭いのは「ナオミを撃ったヤツ」と「人格矯正をしたヤツ」で犯人が分かれる、実行者と指令を下したヤツとでまた分かれる。
ってか怪異化したナオミを連れ去るセイラン側の手際が良すぎて、「実は撃ったのもセイラン側じゃね?」と疑ってるんだが…そうなるとオッサンユイトは嘘を吐いたか騙されてたかになる(※)。
もっと細かく言えば「他の目撃者も記憶を消される可能性があったが、フブキの機転で病院へ連れて行かれるのを阻止した」ということになってるけど、フブキ自体が何か企んでるっぽいので疑って見ないといけない(面倒臭い)。

前回の感想で「スオウとロクショウ研究所とで意見が分かれてたら(別勢力だったら)イヤだなぁ」と書いたが、幸いカイトもユイトを解剖したがってるみたいで意見は一致してるみたい。
(じゃあ今度はクナドゲートを研究してるヤツらはどうなる?という問題が発生するが)
けどそうなると…10話を思い返して欲しい。
フブキの提言によりユイトはロクショウ研究所に忍び込み、捕獲され、解剖されそうになった。
それを駆けつけて救ったのは言いだしっぺのフブキだけど(なんか自演臭いんだよなぁ)、その前に「フブキ連隊長、ご同行ください。スメラギ本部長(カイトのこと)がお呼びです」と連行されそうになるシーンがあるんだよね。
どの様にしてその場を切り抜けたかが謎、ホント謎。
後で明かすんだろうと思うようにはしてるけど、ボーっと見てたらフブキが研究所に助けに来たシーンは唐突過ぎて「何をやってるのか分からない」にしかならないんじゃないかな。
そして11話では病院で療養しててカレン(セイラン側)が見舞いに来てて、どうやらフブキは相変わらずスオウ怪伐軍連隊長のままでいるらしい。
その病院がセイラン側なのかスオウ側なのか不明だけど(これも厄介)、ユイトの解剖を邪魔したフブキは博士に当て身しただけで顔もバッチリ見られてるのに反逆者とされてないのも変。
アラハバキのハッキングコードキーを渡したのもフブキだし…。

以上のことからカイトはフブキと内通してるんじゃないか?と疑ってたワケで、そうであるなら15話のカイトの言葉はにわかに信じられない。
何か嘘を吐いてるんじゃないか?本心は語ってないんじゃないか?という疑惑が脳内を支配して、話が頭に入りづらい。
本当はユイトを解剖したいなんて思ってなくて、だけどニューヒムカの秘密をバラすためにワザと悪役を買って出たとか??
この先そういう展開があるかも知れないが…※印の件もそうだが、キャラの言動をそこまで疑って見るのってスッゲー疲れる。

でもって「カイトとの会話記録を公開してニューヒムカの真実を世界にバラ撒こう」ってところで15話が終わるのだが、実は知らなかったのはユイト達だけって展開は…無いかな?
これまでセイラン軍の下っ端はどこまで知った上で作戦(クナドでの襲撃やクーデターなど)に参加してたのか謎だったし、セイランは怪異を使ってスオウを襲ったと市民に知れ渡ってても何もおかしくない。
研究施設の警備に怪異を使ってるのもバレバレなんじゃないの?

ってかさ、セイランにあるナオミが収容されてた施設は「特異生命研究施設」って名称だったでゴザル、今までそう言ってたっけ?
施設の名称が分からなくて紛らわしいと指摘してたんだが、ナギが人格矯正された施設(作中では「旧怪伐軍病院」と呼んでるがそれだけではロクショウ市のを指すとは限らない)とは別の施設だと、ちゃんと視聴者に理解されてるかどうか、こっちが不安になるわw{/netabare}

16話感想{netabare}
『カレンの命令でセイランの「特異生命研究施設」に収容されてた元人間怪異が連れ出された、一体カレンは何をしようとしてるんだ!?』で前回終わったが、今回で、実はカイトの命でスオウ怪伐軍が成りすまして行った(カレンは知らない)ことだと明かされる。
…?
セイラン施設へ潜入して怪異を連れ出したスオウ軍の連中ってスゲー有能じゃね?
もしくはセイランの施設がザルなのか?または元は同じ国だしクーデターは見せ掛けだけで、セイラン内部にはスオウ派が多数潜入してる?
研究者も同行してたが、こいつらもスオウから寄越されたのか、セイラン内部に居た裏切り者なのか、どっちなんだ?
また、カイトはこの件でセイランが怪異の兵器利用の研究をしてたことを初めて知ったご様子。
はて?クーデター時に街を襲撃した怪異は何だと思ってるのか、認識を問いたい。
前回でもちょっと気になったんだけど、カイトはセイランの脳アンプル(材料はトゲツ)は把握してないのか?

一方、どこに匿われてたか分からなかったフブキは少なくともスオウから隠れて療養してたらしく、その場所が特定されてカイトの命で暗殺部隊を仕向けられる。
どこの施設だか知らんが乗り込んできた暗殺隊、優秀じゃね?
また、ユイトの時の様に大々的に反逆者と宣伝されず、連隊長を除名すらされずに居るのが不思議なんだが、これはウラがあるのかい?
「カイトとフブキは結託してるのでは?」と疑ってた私としては疑惑が一個消えてホっとした…どころか更に謎が深まってしまった。

でもって連れ出された怪異に追いついたカサネ達は、連れ出したスオウ軍人の操る怪異と戦うことに。
えっ?
この名も無きスオウ軍人は怪異の兵器化装置なんてついさっき知ったばかりのはずで、怪異の操縦は初実践なんだよね?
緊張感も何も無く、やり慣れた感じで違和感…やっぱスゲー優秀なんじゃないか?

とその時、カサネの脳の回収を企むトゲツの追っ手が現れてスオウ軍人と研究者を始末する。
そこまでは良いんだけど…それを見たアラシ「あいつ、仲間を使い捨てにして戦うのか」カゲロウ「敵も味方も関係なしかよ」と言ってて、これがとても紛らわしい。
初見ではてっきり「ここでいう仲間とはとても優秀なスオウ軍のこと」だと解釈してしまい、何を根拠にそう思ったんだか不思議で仕方なかった。
脳アンプル原料の取引先のセイランなら仲間だと認識するのも分かるが、殺した相手はセイランと敵対関係のスオウで…あ、ひょっとしてセイラン軍に扮してるのにってことか?とかね。
が、この突っ込み文章を書くために見直してみたら違ってた。
トゲツの追っ手グループがSASでリーダー格に脳力を提供してぶっ倒れることを指してたのね。

わっかりにくいって!

描写が不親切というか下手糞というか…常に「今画面に映ってるの、スオウ軍とセイラン軍、どっちがやってることか」に意識を向けてないとすぐに内容分からなくなるし、やっぱこの作品変じゃね?
私の理解力不足なのか不安になる時もあって、他の方の感想を聞いてみたいところだけど誰も見てないみたいだし…。
但しコレ、前回カイトが話した「国民の脳を生態パーツ扱いすれば云々」の具体的な実証例を見せた…とも解釈できるかも?
週を跨がずに一気見だったら違和感なく飲み込めたのかも知れない。

…と必死に好意的解釈しようとしたが、この後どうやってもフォローし切れないシーンがあるんだよねぇ…どう見ても作り手側が悪い、視聴者に伝わらないだろっていう。
元人間怪異達が協力してトゲツの追っ手と戦うことを決意し、カサネ達に対し「ここはオレに任せてお前は逃げろ」が炸裂。
このパターンもう3回目だぞ?
しかも今回は「とても追っ手には敵いそうもない」「圧倒的不利で逃がすのが精一杯」という描写が、無い。
無いんだよ!
全然ピンチだという演出が描けてない。
普通にカサネ達と協力して戦えば楽勝できたんじゃね?って印象で、結果的に、意味も無く覚悟を決めて意味も無く特攻したナオミが無駄死にしたとしか見えない。
更に戦闘後トコトコとカサネ戻ってくるしw
なんだこれ?
「同じネタ3度目なんだし細かい部分描かなくても分かるでしょ?」ってこと?
いや、やりたいことは分かるが必要な描写を省いちゃアカンって。

で、特攻自爆した元人間怪異の中にはアリスも居て、アリスを救うために視聴者にもよくワカラン暗躍を続けてたカレンが暴走、カサネの脳力をコピーして次はユイトの元へ。
一方ユイトはアラハバキに潜入して15話で手に入れたカイトとの会話記録を公開。
「脳だったら市民のを使わずともトゲツに沢山あるかも?」という情報は伏せといていいのか?
そして「さーて世界はどうなってるかな」と揚々と外に出ようとしたところでカレンが現れて次回に続く~~~。


結局この回って、カサネを追ってたトゲツの連中が追跡先でたまたま遭遇した「元人間怪異を連れ出したスオウ軍人」を殺したせいで、コントロールの効かなくなった・自由意志を得た元人間怪異に襲われ心中する羽目になった──。
という盛大な自滅劇を見せられただけで、カサネ達が自発的に何かやったというワケではない。
むしろカサネが安易に「連れ出された元人間怪異」と接触したせいでトゲツの追っ手もそこにやって来てしまったのであり、ゲーム的に言えばトレイン行為でナオミにトゲツをなすりつけたであり、カサネには猛省して欲しいトコロだけど…多分しないんだろうなぁ。
ユイトもそうで、主人公側は周囲で起こる出来事に無配慮に流されるばかりで応援する気が起きない。
運命に翻弄され~と書けば聞こえはいいが、自発的に動いてるカレン・フブキ・カイトが「次にやるべきクエストを準備してくださってる」感じでとてもゲーム的、作業的。
とりあえず連れ出したのはスオウ軍とはいえ、元人間怪異の所有(所属?)はセイランのはずで、それが脳アンプルの取引先であるトゲツの手の者に殺されたとなると、セイランは黙ってられるのか?

いやはや、毎回のことながらすっごい疲れる。
ダラダラ突っ込みを書いてるけど、そうしないとこっちも忘れそう・把握し切れなくなりそう…。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
カイトの「月への復讐のために市民を脳パーツとしか見てない発言」を公開したことで街は大混乱…と思いきや、あんまりそうじゃないっぽい。
というかどうなってるのかあんまり映してくれない。
そもそも脳アンプル材料を提供してるトゲツの件に触れないのは情報が偏ってないか?
ついでに「断絶の帯から降ってくる怪異は月の連中のせい」と公表すれば、カイトへの風当たりもまた違ったモンになるんじゃない?

で、市民はそんな恣意的な報道を見てどう動くか?を確認することなくユイト達は再びトゲツへ向かおうとする。
いやちっとは様子見しようよ…出来れば市民の代表みたいなヤツ登場させて意見交換してくれよ。
これまで感想をダラダラ書いて、この作品の一番アカン所はどこだろう?と考えると「ユイト達以外の下っ端兵士や学者が情報をどこまで知っててどう思ってるのかが全く見えない」に至ったんだが、市民も同様顔が見えなさ過ぎる。

と、そんなことを思ってたところでの最新話の19話。
カゲロウがクーデター時にジョーを殺したのはオレだと言い出し、そんなオレを仲間にして良いのか?みたいなことをユイトに迫る。

その問題(カゲロウの処遇)はトゲツ脱出の時にもう済ませた・腹をくくったんじゃないの?
一度解決した問題を再び引っ張り出して来たみたいでクドい。

というか…さぁ、そもそも…さぁ。
17話のアラハバキ内でユイトが記憶抜かれそうになったところを仲間の記憶で補完して難を逃れるってエピソードあったじゃん?
あの段階で「仲間の知らないユイトの過去」は失われてて、それが原因で今後なんやかんや起きるって展開を予想してた私としては「ジョーが父だとは分かるけど家族の情は何も無い」「殺したのお前なんだふーん」みたいな態度を取って欲しかった。
逆を言えば、そうでないならアラハバキ内の描写は何だったん?とさえ思える。
カゲロウの処遇を決断するシーンが繰り返されて余計に感じたのと重なって無駄なシーンが多い印象を強める、その一方で必要なシーンが無さ過ぎるしバランス悪いよ。

というか…さぁ…あのさぁ…ジョーを貫いたのは怪異の放った弾丸(?)じゃねーか!!!
カゲロウの落とした短刀とは傷口が明らかに合わないんじゃねーの?「あの世界」においてそんなことも調べないの!?
「6話までの感想」で「殺人現場で凶器を手に持ってたので犯人と疑われる」として時代劇を例に挙げたけど、時代劇だから成立するんであって(それでも刀と合口程度の違いは見分ける)現代劇だったら指紋なり科学捜査で一発だし、現代より科学が進歩してると思われる「あの世界」でコレ?
物凄く好意的に考えれば「怪異の兵器利用はニューヒムカのトップシークレットで、クーデター時にセイランが怪異を使ったことは秘密にしときたいのでジョー殺害の濡れ衣をカサネに着せた」という可能性もあり得るけど…。
そこまでしてスオウがセイランを庇う道理が今んトコ見えない、カイト次第?

事実に対する探索というか探求というか、情報収集の仕方が拙すぎるんだよね。
キャラクターが想像しない、考えを巡らせない。
本気で解決を図るなら思いついて然るべき発想に至らない→本気で取り組んでる様に見えない。
主人公のユイトからして、親友のナギの死因に繋がる怪異化弾の出ドコロを調べようとしない。
これって「手ごろな下っ端兵士や学者を締め上げればいいだけ」なところを、下っ端兵士や学者の事情を描きたくないので避けてきた弊害なんじゃないかなぁ。
そのせいで「実は親友だなんて思ってない、情なんてものは無いんじゃない?」という感想を抱いておりまして…。

で、そんな中「誰かの過去を無かったことにするなんて絶対に許しちゃいけないんだ」と熱弁振舞われましても、とても白々しい。
一応、今まで主人公は記憶障害で世界の隠された真実に翻弄されるという内容で、当人にはこれといった目的が無く、何を言われても鼻水垂らして口開けっ放しでボケっとしててうわの空なのは制作的にワザとだと思うのだけど──。
19話でようやく目的(意思)を持つが、その考えに至った理由もアラハバキで記憶を抜かれそうになった体験からなだけ。
「記憶を失う恐怖」ならユイトは脳力を使うだけでもそうなるハズ(10話より)なので、このためだけにアラハバキの一件を描いたのだとしたらホント無駄としか思えない。
せめて「ナギも同じ様な恐怖を味わったのか」みたいなことを一言くらい言わせりゃいいのに…そしてぶっこ抜かれた記憶はロクショウ施設にあるんちゃうん?


とりあえず「オレがアイツを殺した」と言って周囲を惑わしといて、後から「直接手を下したワケじゃないがオレがアイツを殺したのと一緒だ」とタネ明かしするネタ、止めよう。
最近他の作品でも見たけどアホ臭いったらありゃしない、キャラが陶酔してるだけにしか見えん、もしくは制作側のお手軽尺稼ぎ。
ってかそうであるならナオミを殺したのはカサネですやん、トゲツに追われてる身でありながらホイホイ接触なんかしたせいで…そっちの方をもっと気に病むべき。
実は姉妹だなんて思ってない、情なんてものは無いんじゃない?
あと、過去改変されても自覚できないと思うんだがどうなんだろう?
これも他の作品で「あれ?」と思ったことがあったんだが、何の作品だったか思い出せない。{/netabare}

23話までの感想{netabare}
ニューヒムカが「断絶の帯から怪異が降ってくるのは月の連中のせい、獣粒子のせい」という事実を市民に隠してる理由が分からない(※)。
なのでそれを暴くことが良いことなのか悪いことなのかも判然としない。
「政府が隠し事してるのは無条件で悪」ではなく「隠してるからにはそれ相応の理由があるんだろう、それは何?」に興味が向くのが自然じゃないかね?
主人公目線で「政府は酷いことをやっている」という印象を推してくるけど、本当にそうかな?という疑問が湧いてくる。
それよりなにより、主人公の方がよっぽど酷いことをしてないか?

トゲツのシステムコンピューターがダウンする訳だけど…ん?これって……コールドスリープ中の生命維持装置もストップした!?
何人居るか知らないけどトゲツには2000年前の人間が眠って居続けてるんだよね?
また、そこからデザインチルドレンを製造してる訳で、その製造ラインも止まった?
脳アンプルの材料の脳がどんな製造方法だか知らんけど、それも止まった?
…。

主人公、何気に大量殺戮しちゃってない?

“巨神ゴーグ”を知ってりゃ(知らんでも似たテーマはいくらでもあるだろう)普通に疑問に思う部分じゃね?
これ作ってるのサンライズなんだよね?あれぇ?
ゴーグでは{netabare}怒りに我を忘れてる間に同胞を大量死させてしまってマノンさんは大反省をする訳{/netabare}だけど、こっちの作品は…主人公は自分が何をしでかしたのか知って恐れ戦く展開とか無いのだろうか?
カゲロウがクッソしょうもない理由で「ジョウを殺したのはオレだ」と気に病んだのなら、ユイトもトゲツの件は気に病むべき。

そんでもって親子や兄弟の情をテーマとした展開、これもピンと来ない。
この作品世界内でヒトはどんな繁殖方法が“標準”なのかよく分からないんだもの。
親子や兄弟といっても「卵子(もしくはDNA)提供しただけ」と「人工子宮(腹を痛める)」と「育ての親」とで違うでしょう、と。
初代ガンダムの「人々は、そこで子を産み、育て、そして死んでいった」ってナレがどれだけ重要だったか思い知らされる。
この問題は「この作品と妙に似てる」と感じる“PSO2 epオラクル”でもあったことなんだけど、そこら辺に焦点を当てた作品…“地球へ”とか知ってる身としては、なんとも説明不足というかパンチが弱いというか…。
ユイトとカサネでその違いを描いたような気がしないでもないけど、なんか全然弱い。

更に22話はもはや恒例のアレ、ユイトとカイトが怪異に囲まれてカイトが「ここはオレに任せてお前は逃げろ」と言う展開…またかよ!
余りにもしつこい展開でもう2人とも死ねばいいのにとさえ思ったけど、いや、一生懸命好意的解釈をすれば…オッサンユイトがカサネに命を賭して願い事をしたのと同様「兄弟して似てるなぁ」と思わせる描写だった…のかも?
けどやっぱりしつこいよ、引き出し無さ過ぎじゃない?
それに怪異に襲われるって、セイランで研究してた怪異コントロール技術はどうした?
ユイトもまーた頭痛が痛いを発動して、脳アンプルはどうした?
「これはただのビタミン剤じゃ」とヤバい表情しながら脳アンプルをあおりまくって、それでも尚頭痛が痛いなら悲壮感もありそうなもんだが、全然余裕じゃねーか。
「研究を邪魔しないで完成させてればこんなことにはならなかったのに」「トゲツを壊滅させてなければ薬があったのに」と後悔して欲しいのだが…な~んかコイツら行いを省みるってことをしないよね。
死ねばいいのに。

23話はもはや流し見してる人は置き去り展開w
スメラギ陵で精神攻撃的なものを受け、真実か架空か知らんがゲンマがセトの死体(?)を見て心を痛めるシーンがあるのだが…セトって覚えてる?
また「何度も」アリスを失ったカレンの慟哭を追体験してカサネがナオミを失ったのと感情を被せるんだが…アリスとナオミって覚えてる?
「ここはオレに任せてお前は逃げろ」でトゲツの追っ手と相打ちで無駄死にした奴ね。
ってかカレンの慟哭自体ハイハイまどか死んだまゆしぃ死んだ佳織死んだって感じで、よくこんな使い潰された設定を使えるもんだと逆に感心。
むしろ死にパターンが一緒で、シュタゲやまどマギから劣化が激しいと感じつつも、ひょっとしたら伏線なのかも?と期待を持ったり…いやどうなんだろう?



実は地球は流刑地で市民はその末裔ってワケでもないみたいだし、政府が隠してた意味がホント分からん。
23話でシデンが「ボクはこの世界の醜さも理不尽さも知っている」と言うのだが、その憤懣をぶつける対象がズレてる気がして仕方無い。
一番悪い(この世界の理不尽)のは「獣粒子」であり、政府がその真実を隠してたのも悪いかもだが、獣粒子が飛来して来たのは政府のせいではない。
つまり政府が秘密裏に行ってた非人道的な研究──「人間の怪異化」「人格矯正」「怪異の兵器化(=怪異のコントロール)」──が大して悪いことに思えない。
(「デザインチルドレン(トゲツ)」と「非脳力者の脳力者化」に至っては秘密裏だったのか非人道的なのかすらよくワカラン。
「レッドストリングスの開発(トゲツ)」や「クナドゲートの研究」に至ってはそれが何なのか分かってる人自体が作中数える程度しか居ないレベル)
一応非人道的ではあるけど、それ以上に「断絶の帯から怪異が降ってくる」の方がよっぽど脅威であり、その対策のための研究であるのなら仕方無いんじゃねーの?
目的と研究が噛み合ってないのなら「何やってんだよ」ともなるが、幸か不幸か噛み合ってる(ように思える)ので研究に文句を言うのが変に感じてしまう。
ぶっちゃけ「怪異の脅威を取り除くためには必要な研究である」と説けば市民も納得しそうじゃない?カイトも失脚せずに済んだのでは?
もうこうなってくるとセイランとスオウの対立も意味が分からないし、和平を結んでも茶番にしか感じない。
問題の3話だって視聴者をいたずらに混乱させるだけの不必要な描写にしかなってないのでは?

要はこの作品は「獣粒子」の対策の手段を巡って抗争してるだけで、主要キャラは根本原因から遠く離れた部分でギャーギャー言ってるだけに過ぎない。
対案を出さずにヤダヤダと駄々を捏ねてるだけの悪質クレーマー、「じゃああんたら獣粒子はどうすんの?」と尋ねたくなる。
一応、一応ね、なんせ2000年もの間断絶の帯から怪異が降り続いてる世界なので、もうそれは自然災害的に「どうしようもないこと」で、怪異による被害を減らす努力はしても断絶の帯自体をどうにかしようという発想が無い…のかも知れない。
ってことも考えられなくもないけど、だったらもうちょいそういうシーンを描いてくれないとシックリ来ない。
これが、政府が獣粒子を利権に絡めてどうこうしてるって話ならまだ分かるんだが…そうだなぁ、例えば──

<例え話>怪異に対抗するために作られたのが怪伐軍であり、現在の体制(既得権)もそれありきになってて、断絶の帯(並びに怪異の脅威)が無くなるのは政府にとっては都合が悪い。
実はその気になればとっくに断絶の帯は取り払うことが出来るのだがワザと残してて、もっと自在に怪異を利用するための研究を秘密裏に行ってた。<例え話終わり>

──であるなら「政府は裏で酷いことをしている」という設定も頷けるんだけど…どうだろう、今後そういうカラクリを明かす展開は期待できそう…かなぁ?
一応カレンが過去に遡ってどうこうしてるので、政府が隠し事をすることと繋がるのなら…ここまで見た自分も多少は救われるかも。
ついでに2話の「どうして前線に赴いた現役兵士に怪異化弾を撃つ必要があったの?研究所の被験体や罪人じゃいけなかったの?」もすっっっっっっっごい謎なので、そこにも繋がってくれると有難いんだが…。
強引に考えればアリスの死因は施設でナオミと接触したせいとも解釈できるので、そこら辺でカレンの干渉があった、とか。
そうでなくても「レッドストリングスを阻止するためにカサネが狙われたがナオミが庇った」線も有り得るし、2話の謎が解明されるのを期待してるんだが…もしされなかったらどうしよう。{/netabare}

26話までの感想
(現在執筆中、先に総評の方が書きあがったのでそっちを先に投稿)

総評{netabare}
とにかく取っ付きが悪い。
そして「何でこんなに取っ付きが悪いのだろう?」というのに逆に興味が沸いて、かなり気合を入れて見ました。
どれくらい気合入れてたかは上記の各話感想を見ていただければ分かるかと──。

で、取っ付きの悪さの正体は、ナオミが何者かに狙撃されて怪異になるワケだけど、
・撃ったの誰?命令したの誰?目的は何?
・そもそも未来予知でカサネを庇って撃たれたので、本来のターゲットはカサネか?
・そもそもあの場所へ派兵を命令された自体が仕組まれてた?落ちてたアンプルは何?
・怪異化したナオミを連れ去ったのは誰?撃ったのと同じ勢力?
等、分からないことが多く現状を認識することすらままならないのに、その掘り下げをせず放ったらかしで次の展開へ突入。
まだ登場キャラの顔と名前も一致してない段階で仲間グループから2人が裏切りを働く。
しかも裏切る理由がそれぞれ別で、うっとおしいたらありゃしない。
その後も、ふた手に分かれて2つの施設を行ったり来たりするのだけど、今映ってるのはどっちの施設なんだか分かりにくい。

…これじゃあ何に関心を向けていいのか分からないって。
作り手が視聴者に疑問に思わせたい部分と、視聴者が疑問に思う部分が噛み合ってない。

噛み合ってない最たる部分としては、ナオミが狙撃された理由は最終回まで見ても明かされなかった。
クナドゲート内でのオッサンユイトの証言は支離滅裂だし、かといって嘘を吹き込まれてたのか?といえば他に情報が無い。
ひょっとしたらナオミの脳を欲しがってたトゲツの手の者だったり、アリスの死の遠因ではあるので時間遡行したカレンの仕業であることも期待したんだけど、全く触れない。
それ以前に怪異化弾は実用化されてたのかどうかすらよく分からない。
実験にしちゃあ前線に出た兵士を狙う意味が分からんし、ナオミを撃って以降怪異化弾は一切出てこないし。

一切出てこないといえば後半ユイトが無理を推して脳力を使うのだが、特効薬と思われる脳アンプルは途中から一切出なくなる。
“0083”のウラキのヒロポンみたいなこともしないで頭いて~頭いて~言うだけ。
芝居してるみたい。
10話で研究者が語った「被験者(ユイト)はベルペッパーだった頃の記憶も欠落している模様。超能力を使うたびに脳へダメージが蓄積していると考えられる。急に記憶が飛ぶといった症状も出ているハズである」という設定も忘却の彼方。
後半は記憶も飛ばなくなるし、最終回では脳力を使い果たした体なのに車椅子に乗るだけで脳(記憶)は健在。
なんだよこれ…カミーユ(TV版)なりDボウイなりチャイカなり“牙”のノアなり“ハッピーシュガーライフ”の神戸しおなり、廃人オチなんていくらでもあるんだしやっちゃダメってことはなかろうに。
あっ、ゲームが続かないって?うぅむ…。
欲を言えば廃人になったユイトを世話するカサネが、ボタンをかけようとしたら手が震えて上手くできず、「どうしたの?」と様子を見に来た仲間に対して「見るんじゃねー」と怒鳴るオチだったら途中どんなに酷くても個人的には称賛したんだけどなぁ。
最終回で台無しというか、最終回で逆転できませんでした。

と、やたらと込み入った設定を盛り込んだ割に、キャラがその設定に準じた行動をしない……ということに尽きるのかなぁ、全体としては。
「そういう設定の体」を演技してるだけ、例によって中身が無い、自我が無い。
政府が隠してた「この世界の真実」を段々と知ってくって話なので、どうしてもキャラが受け身体勢になってしまうのは仕方無いとはいえ、限度ってものがあるだろう。
上述の「ナオミを怪異にすることで、やった奴には何の得があったんだい?」に誰も気が向かないのはどうなんだ?
最終回1コ前の「クナドゲート消滅のついでに断絶の帯も消せる」も、他人から言われて(そそのかされて)乗っかっただけで自発的に思いついた訳ではない、そもそも断絶の帯をどうにかしたいとかそれまで一切考えてもいなかったじゃん。
そして致命的なのは、これだけ設定盛っておいて「起きる出来事」──演出ってことになるのか?──がワンパターン。

「ここはオレに任せてお前は逃げろ」

この展開が4回あります。
“精霊ナントカ~”が「悪者に間違われて襲われる」って話が数回続いて酷いなぁと思ったモンだけど、こっちはそれを優に超えてる。
過去改変による現代への影響の描写もなんか変だし…ひょっとしてこれ、設定の方はゲームスタッフが頑張ったんだけど、演出?ストーリー?を任されたアニメスタッフは、めっちゃ手を抜いた??
それとも逆?ゲームとの兼ね合いで色々とキツい縛りがあって、アニメスタッフは頑張ったんだけどこれが限界だった??


と辛口なことが続いたので、ここでちょいとフォローめいたことを。
この作品、考えれば考えるほどフブキが疑わしい。
最後に一番得したのは誰?を考えると、地位はそのままに婚約者のアリスが復活してくれたフブキじゃん?
色々と政府の裏事情を知っておきながら(というか脳アンプルを使ってたセイランの施設と繋がりがある、いわば実行犯)矢面に立たされ処罰を受けたのはカイトだけ。
もしかしてカイトをハメた?
25話でクナドゲート消滅作戦のついでに断絶の帯の消去を持ちかけたのもフブキと“改心したと思われた”カレン。
カレンをよく知るフブキとしては、アリス救出を実はまだ諦めていないと見越してた?
10話で「ナギの抜かれた記憶データ(本当にそんなのが存在するのかどうかは不明、作中では出ない)が施設に保管されてる」と言って施設に行く様に仕向けたのもフブキ。
同じ回、カイトに呼び出しを食らったのに次の瞬間には自由の身になってたのも、どうやって切り抜けたのか謎。
「ナオミが怪異化するのを目撃した記憶」を消すために病院(施設)で人格矯正を受けるところをフブキが阻止したが、ナギだけはそれが間に合わなかったとのことだが、これだって疑わしい。

ガルマを欺いたシャアの様に、フブキはカレンを欺いて自分に都合の良い様に誘導してた?ユイト達はそれに巻き込まれた?

──な~んてことを思ったり。
ってことで、最後の最後、フブキがそんなことを匂わす素振り・全てはフブキの思惑に踊らされてただけだったのでしたー、みたいなことを見せてくれたら大逆転できる芽が残ってたんだが…そんなことは起きませんでした。
実は心の奥底でベルペッパーを蔑視してたとかやれば最高だったのになぁ(ってかそうでないならベルペッパーの設定も要らないと思う)。
いやぁ惜しい、惜しいというよりかなんか外してるんだよね。
ひょっとしてゲームでは…?、と思わなくもないけど、そっちに手を出すまでの意欲は湧かなかったのが実情。

ってかこの発想──懇意にしてくれた仲間が実は黒幕──って前にもしたなぁ。
あっ、“シャチバト”のガイドさんか。
あっちもそういう風にすれば逆転(それまでのマイナス評価が最後でプラスに転ずる、視聴した自分も報われた気がする)が出来たと思うのだが、何でやらないんだろう?


総評としては、まぁゲームやればいいんじゃね?アニメは見ても見なくても…って感じ。
原作のゲームでは意味があるのかも知れないが、アニメでは意味の無い設定が多い、ゲンマの裏切りはホント要らなかったと思う(これが無ければ3話切りされる率はずっと下げられたんじゃないかな)。
スオウとセイランの対立も理由がよく分からんままだし、「人間が怪異化する」が起こりえる世界において、作中で政府の行ってた程度のことは非人道的だとは思えない、“ヤマト2202”のG計画より温い。
それでいて「何故ナオミは撃たれたのか」は明かされない、どういうこっちゃ?
よく似てると比較に挙げてた“PSO2 epオラクル”は登場するキャラが悉く「こう見えて実は…」という二面性を持っていて、それを把握すればキャラを覚えるのと同時に自ずとストーリーも頭に入る作りだったが、こっちはそうではなくキャラとストーリー別々に覚えないといけないのでかなり億劫。
七剣星(セプテントリオン)という称号がありながら六芒均衡の様なバランス配分も無いし、これも要らん設定かと。
とりあえず序盤3話まで(もしくは5話まで)の取っ付きの悪さは近年随一なので、それがどういうものなのか物見遊山で見る分には良いかも知れない。
あ、それと「ここはオレに任せてお前は逃げろ」って展開が4回あるので、それが何処なのか指折り数えながら見るのもいいかも。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

自分は楽しめました。

2クールのゲーム原作作品
正直前半の方あまり覚えてないので短い感想しか書けませんが...

{netabare}
最初の方は置いてけぼり感がきつく微妙だったけど、慣れてくると後半は楽しめた作品でした。
結構テンポは速かったけど後半はしっかりと話は理解できるぐらいの速さだし、次々と展開が動いていくので割と毎週楽しみに見れました。

展開が早いとはいえ、主要キャラはしっかりと掘り下げが出来ていたし、カレンの話とかは感情移入できてよかった。
主要キャラでも何人かは印象が薄いキャラいましたが...
それと、最終回はかなり良かったと思います。
それぞれのキャラの今後を描き、カサネが月を目指すことを決意する。
主人公もそれについていくのかと思ったら、ついていかない感じだったけど、離れ離れになっても思い合うことを誓うという、ベタだけどかなりいいエンドでした。

微妙だった点は場所の全体像があまりつかめなかったことかな。
トゲツとかなり距離あったはずなのにすぐに移動してたり、そういうのが多くて違和感があった。
あともう一つはナオミが結局死んだままだったこと。
結局死ぬなら怪異化とかやって引っ張る意味あった?ってなった。
それと、普通に怪異を倒す話が前半に3話ぐらいは欲しかった。
その後の展開の意外性が損なわれてた。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆4
よくある超能力モノか。ヒロインはかわいい。
キャラ多いなぁ。クソダサスーツいる?
戦闘シーン背景手抜いてない?独特な敵だな。
カサネ何歳なんだ。敵側が正義系かな?

2話 ☆3
特に面白みのない戦闘。
未来予知みたいな能力がある超能力モノで非対人って面白くなるのか?
結局超能力関係なしに物理で戦うという。
主人公めっちゃ強いじゃん。
え、この子退場かよ。一番かわいかったのに。

3話 ☆2
死ぬの?魔女化かな?w 
超能力が原因で異形化してるのか?
人間側が悪らしいし。もう王道路線からそれるのか。
展開が早すぎて置いてけぼり。
もうちょっと基盤を整えてからこういう展開をやってほしかった。
記憶改竄?ほんと急展開過ぎて、味方が裏切ったという意外性が一切ない。
滅茶苦茶な脚本。
口封じならこんな回りくどい方法でするなよ 

4話 ☆2
敵味方がまるでわからん。死んだキャラ誰だよ。
ほんとゲームってアニメ化するだけ無駄だわ。
一話でカレンがこの国は亡ぼすべきって言ってたけど、
あいつは味方なのか?
めっちゃ敵のような立ち振る舞いだけど。

5話 ☆1
○○に異常発生でクーデターが起きたとか言われても普通の状態が全然描かれてないから何が何だか全くわからん。
緊急事態に白か黒分からない奴仲間にするな。
一般人にはこう見えてるってどういう意味だよ。
もっとちゃんと説明してくれ。
???? 意味わからん。
言論統制してるだけかよ。
それが氾濫の理由なのはしょぼすぎ。
もっとなんかあるのかと思ったわ。
おまけに脳繋いでる設定とか初めて聞いたぞ。
てか怪異を都市内に入れてるやつに誰がついていくんだよ。
ああ、裏切りとかの予想外の展開(支離滅裂)をやりたいだけのゲームにありがちなゴミ作品か。

6話 ☆6
未来?スメラギユイトには見えないけど。
未来の主人公は衝撃を与えるためにカサネに嘘ついたとかそういう感じなのか?
それとも事実? 結局カレンは味方なの?

7話 ☆6
やっぱり父が敵ってことか。
カレン年取ってないってことはこいつも移動したんじゃ
凪って誰だっけ? 母が怪異にされてたってオチかな。

8話 ☆6
ナギに全く印象ないわ。
早くでていけや。何考えてるんだ。
結局カレンが実質主人公か?

9話 ☆6
カレンに任せても良くないか?
まあそんな展開だろうな。

10話 ☆4
今スメラギ、主人公ら、セイランで三つ巴状態?
洗脳いらないって、こういうのホント好きだなゲームって。
なんか最後急にわけわからんくなった。

11話 ☆5
どうせ元人ってオチでしょ怪異。
こいつらが黒幕で共闘展開かな?

12話 ☆7
かなり世界観が明かされたな。
アラハバキってなんなんだ? 怪しいのに触るなw 

13話 ☆6
この神OPも見納めか。
このおばさんあっさり元通りになるじゃんw 
いやここもっと掘り下げるべきだろ。
あっさりすぎて...。展開は気になる。

14話 ☆6
タイトル回収。ああ、渡月ってそういう
怪異が空気だな、人同士の争いばかりだし、怪異が出てきてもモブみたいなもんだから。
ここで2チームに分かれるのか。なんだこのED映像w

15話 ☆6
人格矯正を治す方法を考えようってその言葉が通じるなら人格矯正治す必要ないだろw
凪にあんまり印象がないんだよな。
この凪との特訓シーン原作にはあったんだろうか。
二重人格草。

16話 ☆7
ここどこや。ほんとに何がどうなってんだか。
トゲツは何がしたいんだっけ。
姉言ってもいっぱいいるのにずいぶん愛着あるんだな。
ああ、姉って怪異化した子のことか。
いや、どうせ怪異のまま死ぬならなんでナオミここまで引っ張ってたんだよw 
やっぱカレンがまどマギで言うほむらみたいな立ち位置なのかな?
町残ってなさそう。

17話 ☆5
なんでこいつらそうすぐに合流できる?
主人公ガイジになってるじゃん。

18話 ☆7
やっぱりカレンが実質主人公。
こいつ誰だっけ。寝てた人?

19話 ☆7
二重スパイみたいなもんじゃん。
どっちなんだよこいつw 死に際にあのセリフ言う?
いや直接手にかけてないんだし許したれや
カレンにコピーされたからもう主人公死んでもダメになったってことか? 

20話 ☆6
まるでゲームにありそうな橋だ
トゲツからいきなりクナドゲートまで瞬間移動するな。
距離感がわからん。理解力すごいな母
わっかりやすい死亡フラグ。

21話 ☆5
キャベツ検定合格。
何で夫婦みたいになってるねんこいつら。
玉ねぎかよ。

22話 ☆8
普通に話面白く感じてきた。
説得できるのか? 銃じゃ無理だろw

23話 ☆5
急に何起こってるかわからんくなった。
なんやねんこれ、うわあああああじゃねえよw
マモレナカッタ... ゲーム式の適当な回想の入れ方嫌い。
まあそうだわな。

24話 ☆8
執着が怖い。止まるんじゃねぇぞ。

25話 ☆7
カレンこそ死にそう。断絶の帯を消すのかよw
裏切る流れじゃなかったじゃん...。
知ってた。てかナオミは?

26話 ☆9
まあそりゃそうなるわな。
どういうことだ。死ぬほど見た展開。
キャラの未来を描く感じね。
離れ離れになっても...っていいエンドだ。
最終回良かったな。
アクアトープもこういう締め方で良かったのに。

曲評価(好み)
OP1「Red Criminal」☆8.5
ED1「Fire」☆7.5
OP「MACHINEGUN」☆9
ED「Stranger」☆7.5
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

その緋(あか)は解放か、断絶か

この作品は、テレビ放送とほぼ同時にゲームが発売されたようですが、基本的にオリジナルアニメだったようですね。
視聴する前は、作画に気合の入った作品…程度の情報しか持ち合わせていませんでしたが、瀬戸さん、高野麻里佳さん、ほっちゃんが出演されているのを知って嬉しくなったのを覚えています。


新歴2020年。

人類の多くは、思考や意識を外界に作用させる力、「脳力」を生まれながらに備えていた。
その生活は一見便利で、平和にも見える。
しかし実際は、成層圏より降下する異形の生命体・怪異の存在が
彼らの命を脅かしていた。

怪異を討伐すべく、ニューヒムカ政府によって結成されたのは怪抜軍。
ひと際強い脳力の持ち主、「超脳力者」によって組織された軍隊だ。
超脳力は、発火、超高速、透明化など、個人により様々な発言の形をとる。

念力の超脳力を持つユイト・スメラギは、幼い頃、怪異の襲撃から怪抜軍に
よって救われた。
以来、志願兵として厳しい訓練に耐え、ついに入隊の日を迎える。

一方、スカウトで怪抜軍に入隊したカサネ・ランドールは以前より不可思議な
夢を頻繁に見ていた。

「赤い糸から手を離さないで」――

カサネが夢で告げられる言葉の意味とは?
怪異の正体、そして隠された世界の秘密とは…。

ユイトとカサネは、抗えない運慶に巻き込まれていく。


公式HPのINTRODUCTIONのうち、第1クール分を引用させて頂きました。

公式サイトはゲームと連動しており、簡単にゲームサイトに移動することができるのですが、ビックリしたのはゲームのお値段…
ゆうに1万円を超えてくる価格設定になっているんです。

最近ではスマホのソシャゲなど、基本無料でプレイできて後からコンテンツを楽しむために課金していくシステムが殆どだと思っていましたが、Xbox、PlayStationといったゲーム機を使うゲームは、これが定番なんでしょうね。
現時点で既に4万本以上売り上げているそうですが、もう少し売り上げが上がらないと厳しそうに見えるのは、私だけじゃないと思います。

でも、見方によっては廃課金することなくプレイできるのは、プレイヤーにとっては優しいかもですね^^

物語は壮大…だと序盤は思っていましたが、終盤まで来るとだいぶこじんまりした感が否めませんでした。
圧倒的な力の成し得る技なんでしょうけれど、周りを振り回しすぎ…と言われても仕方の無い展開だったと思います。

そして、物語の設定も少々難解だったような気がします。
例えば諜報…スパイだと思ったら簡単に寝返ってみたり、ゲーム的な要素としてなら面白いのかもしれませんが、一つのアニメ作品として捉えると、どうしても分かり辛さを感じてしまいました。
組織や舞台設定に対してもう少し詳しく説明して貰っていたら、もう少し理解が早かったと思います。

完走後に振り返って思うこと…
物語が集結したイメージが全くありませんでした^^;
やはり、TVアニメと同時にゲームが発売されている影響でしょうね。
物語の核心に迫ってしまうと、ゲームの打ち上げにも響くでしょうから…

それは理解できるんですけど、それならオニアリエンドで怪異や設定の顛末を描いても良かったのではないでしょうか。
物語として一応終わっているのですが、登場人物の行く末だけじゃこの物語は終われないと思うのですけれど…

オープニングテーマは、THE ORAL CIGARETTESさんによる「Red Criminal」と、「MACHINEGUN」
エンディングテーマは、Yamato(.S)さんによる「Fire」と、Ayumu Imazuさんによる「Stranger」

2クール全26話の物語でした。
26話もの尺を使っているのですから、物語をもう少し掘り下げられたような気がします。
作画は頑張っていましたが、終盤にもなると若干の崩れが目につきました。
アニメーション制作はサンライズなんですけどね…
グッとくる展開が無かった訳ではないので、それなりに堪能させて貰ったんだと思います。
これ以上の掘り下げが気になるならゲームをプレイするしかなさそうですね^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

60.9 16 化け物で戦闘なアニメランキング16位
セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (84)
241人が棚に入れました
“為せ 汝の欲することを"かつて世界を救った英雄達がいた。数多の英雄達は〈破壊〉の力と戦い、この世界を守ったのだ。そして、時は流れ――英雄たちは歴史の彼方へと去り、彼らの力を身に纏い戦う〈継承者〉と呼ばれる少年少女達に世界の運命は託されることとなった。〈継承者〉の頂点に立つ〈セブンナイツ〉の一人、少女ファリアは押し寄せる〈破壊〉の軍勢との戦いの中、ネモと名乗る一人の少年を救う。激戦の中、ネモは自らも知らぬままに〈英雄〉の力を喚起し、〈継承者〉としての力を振るう。だが、彼の〈英雄〉は誰も知らぬ、誰も語らぬ者だった。そしてこの時より始まるのだ。過去と現在の交錯する魂の旅路が――

声優・キャラクター
山下大輝、山村響、花澤香菜、梅原裕一郎、武内駿輔、保住有哉、沼倉愛美、櫻井孝宏、嶋村侑、田村ゆかり、伊藤健太郎、松本梨香、森川智之、新井里美
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

THE・王道

この話は世界に混沌中な話
中世風な時代でのファンタジーです
オリジナルキャラを身に纏うことで戦闘力とする系の変身をします。イメージとしてはグリムノーツ(1人1枚な上にキャラはオリジナル)みたいな感じですね。
そんな本作ですが、ゲーム原作らしいです。残念ながら全く聞いたことないのですが、これは私が無知だからでしょうかね。

さて内容としては「嫌いじゃない」
王道ファンタジーのお手本のようなストーリーでしたが、決してテンプレを当てはめただけでなく、しっかりと予想を裏切る展開もあり、全脚本家がお手本にして欲しい作品となっています。

ただ言うとすれば、全体的に面白い、という印象の方が強く、実際のイメージがあまり浮かばない、いわゆるインパクトにかける、と言えます。本作を嫌い、という人は恐らく少ないと思いますが、本作を1番に好き、という人も少ないのではないかと私は思っています。

つまりよく言えば大衆向け、悪く言えば陳腐。極端に言えば、の話ですがね

何度も言いますが、個人的には嫌いじゃないです。キャラにも脚本にも好感が持てますし。

ストーリー
{netabare}
邪教によって魔物が蔓延る世界で襲われた街の唯一の生き残りである主人公(ネモ)を助けた騎士(ファリア)に協力するため、主人公は(普通は訓練しないと使えない)召喚をやってのけ、学園に入りセブンナイツと呼ばれる6人組に加わる。色々あり、仲間の信頼を得たがこれまた色々あり、主人公はネモという少年を取り込み、ネモの意志を受け継いでる人造生命体であることがバレ、犯人扱いされるが、黒幕は学園に協力してくれていた司書(フィオナ)であることが判明。主人公とファリアを中心に団結しフィオナを倒し反動として主人公は召喚能力を失ったが、ファリアと共に旅に出た

端折りに端折りましたねぇ。前も後も重要な場面なので、是非ともダンスの部分は入れたかったのですが、説明すると結構一から説明しないと行けなかったため省きました。簡単に言うと「ファリアがネモを誘った」「吸血鬼(シャーリー)は時止め(エレン)を誘いたかったが照れ隠しで主人公を誘ったことを見抜かれていたため結局エレンを誘った」「主人公を知ろうとしたエルフ(ガレス)に協力した女生徒が呪いにかかり消滅」「フィオナに唆されたガレスを中心に主人公断罪ムーブ」
こんな感じですかね。個人的に吸血鬼と時止めのコンビがめちゃくちゃ好きなので、後も含めて良いシーンだったと思います。

「王子(ギルダン)の自虐」や「シャーリーの孤独」、「エレンの自己犠牲」、「ガレスの葛藤」も非常に捨てがたい。
つまり、良いシーン満載。
普通に面白い方だとは思います

黒幕はもう最初から分かってましたよね。最初に出てきた瞬間から「あ、このフィオナっていう司書は黒幕なんだろうなぁ」と思いました。しかし、その後の展開があまりにも分かりやすかったので「逆にフィオナじゃないんじゃ」と思いましたが、まぁ安定のフィオナですよね。あんだけ「私が犯人です」感出してるのにフィオナじゃ無かったら単純に脚本が悪い。

インパクトに残らないと言いましたが、個人的にはシャーリーが結局エレンを眷属にしたのは意外でしたね。シャーリーだって判明した時に「ああこれヘタレて後悔するやつかな」て思いましたが、まさかあんな大胆な行動をするとは。

ちなみに一切筋肉(ジョウ)の話はしてませんが、まぁそういうことです。ネモの最初の友達ってぐらいじゃないですかね。

作画が結構良かった気がします。多少の依怙贔屓はあるかもしれませんが、戦闘シーンが見てて一番面白かったですね。
熱くなりました。
{/netabare}

総評 嫌いじゃないですよ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

対立する正義、血栓の戦禍 偽りの命が放つ、最後の光。

この作品の原作はゲームだったみたいですが、アニメでは原作から遥か未来の時代を舞台に、新世代のキャラクターたちによるオリジナルストーリーが展開されたようです。
とは言え、原作ゲームが踏襲されているので、設定などはしっかりしていると思える作品でした。


“為せ 汝の欲することを”

かつて世界を救った英雄達がいた。
数多の英雄達は〈破壊〉の力と戦い、
この世界を守ったのだ。

そして、時は流れ――

英雄たちは歴史の彼方へと去り、
彼らの力を身に纏い戦う〈継承者〉と呼ばれる
少年少女達に世界の運命は託されることとなった。

〈継承者〉の頂点に立つ〈セブンナイツ〉の一人、
少女ファリアは押し寄せる〈破壊〉の軍勢との戦いの中、
ネモと名乗る一人の少年を救う。

激戦の中、
ネモは自らも知らぬままに〈英雄〉の力を喚起し、
〈継承者〉としての力を振るう。

だが、彼の〈英雄〉は
誰も知らぬ、誰も語らぬ者だった。

そしてこの時より始まるのだ。
過去と現在の交錯する魂の旅路が――


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

作画がしっかりしたので、アニメーションとしてのクオリティは悪くなかったと思います。
アニメーション制作は、ライデンフィルムさん…
ググってみると、2021年は相当精力的に展開されている会社でした。

21年冬アニメでは、以下の4作品を制作しています。
・たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語
・はたらく細胞BLACK
・オルタンシア・サーガ
・裏世界ピクニック
オルタンシア・サーガなどは本作品と同じく原作がゲームですが、キャラデザが綺麗だったのは記憶に新しいです。

そして21年春アニメでは以下の3作品を…
・セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-
・さよなら私のクラマー
・東京リベンジャーズ

私はアニメーション制作会社には疎いですが、アニメを1作仕上げるのは制作会社の総力戦が主体だと思っていました。
もちろん、同クールで複数の作品を手掛けている制作会社があるのは知っていますが、それでも3~4作という数字はビックリするほど多いと思います。
よっぽど、大きくて機動力のある制作会社なんでしょうね。

一方、私のキャラ推しは、山村響さん演じるファリア一択でした。
きっと、山村響さんが演じられていた影響は多分にあると思いますが…
「戦翼のシグルドリーヴァ」のクラウディア・ブラフォード役を演じられていた時にも感じていましたが、一本筋の通った孤高のキャラの感じが抜群なんです。
だから、今回のファリア役も適任だと思いながら視聴していました。

そして物語の方ですが…
最後まで目の離せない展開が目白押しでした。
セブンナイツが継承している英雄は、契約者と言葉を交わすことができますが、どうしてネモの英雄は語りあわないのか、香菜ちゃん演じるエレンはどうして主体性が無いのか、そして敵対していた、ゆみりん演じるレダが、どうして英雄アイリーンを継承していたのか…
他にも色んな伏線が張り巡らされているので、普通に物語として面白かったと思います。

オープニングテーマは、flumpoolさんによる「フリーズ」
エンディングテーマは、山下大輝さんによる「Tail」
どちらも通勤中に聞いている楽曲です。

1クール全12話の物語でした。
オリジナルストーリだけあって、12話の尺の中に物語がしっかり収まっていたと思います。
続きを予感させる終わり方も、ファリアの言動と相まって高評価でした。
しっかり堪能させて貰えた作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

たくすけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

この内容で販促になるのかね

典型的なファンタジーソシャゲアニメの匂いしかしない。
前期でキングスレイドやオルタンシアサーガがやってたのにまたこの手のやつ(笑)
その辺は最早追及する気にもならないので別の事を。

コーヒーが出てきたのだけど、地球が舞台じゃない・架空のファンタジー世界が舞台なのにコーヒーというこっちの世界にある物を出すのはオリジナリティーが無いよ。
この世界独特の飲み物くらい考えなさいよ。

俺だけが入れる隠しダンジョンで女キャラの下着を見た時にも思った。
白猫プロジェクトの意味不明回の山菜採りでも思った。
タラの芽とかフキノトウとか出てきたからね(笑)

何でもかんでも独自設定にしろとは言わないが細かい所って大事だと思うけどね。

最終回まで見たら追記予定(たぶん)


追記
最終回まで見て

セブンナイツ中心の描写なので、キャラ出すぎて名前覚えられないとか何のキャラかわからないとか無かったのはちょっと良かった。
ただ、学校が舞台なのに登場人物が少なすぎるなとも思った。
学校なのに先生が出てこないし部活のような物も無いし。
出てきたらそれはそれでキャラ出しすぎと書いてたかもしれないが(笑)

英雄が力を借りるためだけの存在になってしまっていて存在感が薄い。
英雄についての情報が無いし、バトル時にただ出てくるだけって感じ。

ネモみたいな主人公は飽きた。
最近のアニメの主人公って可愛い寄りの顔でナヨナヨしてて優男みたいなのばかりな気がする。
それか見た目が地味で優柔不断で鈍感なのに優しいからというだけでモテる主人公。

ストーリーはこれといって捻りも真新しさは無し。
綺麗にまとまってはいる。

ほとんど学園が舞台でどんな世界なのかちょっとわからない。
見て察してという事ですかね。
この世界においてセブンナイツってどれだけ大きい存在なのかなって思ってしまいまして。
学生だし恐らく高校生くらいの年齢なのだろうけど、セブンナイツが全て決めてることに違和感。
普通こういう組織は大人の指揮官が居るものだと思ってるので。
世界観がぼやかされててはっきり見えなかった。
先に書いたように英雄の情報も無い。
どんな英雄だったのかとかわからないから出てくるだけの存在。


コーヒーの次はコロッケが出てきましたね(笑)
リアルに存在する物をファンタジーに投入するのは良し悪しがあると思う。
「学園」とか「生徒会」とかは良いと思うが「コロッケ」「コーヒー」は違和感あった。
オリジナリティーが無いと思ってしまうのもあるが、まずこの世界に油あるの?火はどうやって起こしてるの?とか思っちゃうんですよね。
「飛空艇」が出てきたけど、この世界の技術がわからないから違和感。
ゲームで飛空艇とか出てくると魔力で動いてるとか説明があるけど、そういった説明が無いから違和感。
スーパーカブなんかもだけど指摘したくなっちゃうんですよね~
(アニメ視聴向いてないと思われるかもしれませんが楽しんで見ております)

良くも悪くもソシャゲアニメ
これだけ書いておいてなんだけど、もうソシャゲアニメに期待してないからこんなものでいいんじゃないかなと。
まあゲームやってみようという気にはならなかったな(笑)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

59.4 17 化け物で戦闘なアニメランキング17位
Deep Insanity THE LOST CHILD(ディープインサニティ ザ・ロストチャイルド)(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (92)
232人が棚に入れました
狂気と覚めない眠り、ランドルフ症候群。この新たな病魔がゆっくりと、しかし着実に人類に迫りつつあった。原因とされるのは、南極に出現した巨大地下世界 アサイラム。そこに存在するのは、地上とは違う異形の生物たち、そして未知の資源。巨万の富や組織の陰謀、あるいは己の野望のため、人々は命を賭して謎に包まれた新世界の深層を目指す。そして、ここにひとり。とある願いを胸に秘めた青年が、アサイラムの最前線に挑もうとしていた。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

死に至る病

【紹介】
INSANITYとは英語で「狂気」っていう意味ですね。DEEP INSANITYだから、直訳すると深い狂気です。

シナリオは特に狂気って感じはしないですが、ただの民間人だった新人兵士をいきなり化け物との戦闘に投入するのは狂気ですね。新種の処刑ですか?
こんなつまらないアニメを世に送り出したことが一番の狂気ですけどね。

これは漫画版の未来で、ゲーム版の過去の話のようです。
人類はランドルフ症候群という謎の奇病で絶滅の危機に瀕しており、
南極に出現した巨大な地下世界には未知の病気の原因?と化け物と未知の資源があった。
金のため、組織のため、または自分の夢のために命をかけて謎の地下世界で戦う人たちの話。

【キャラクター】
キャラクターの個性が弱い。掘り下げの時間はあるけど、薄い。
なんか、生きてる感じがしないんですよ。
あと主人公が戦う動機が軽すぎる。
仲間なのに仲間同士の絆とか信頼関係が薄すぎるし連携も取れてない。

人類存亡の危機が迫っていて、それぞれ目的は違っても怪物がうごめく未知の巨大空間に身を投じているという過酷な状況の割にキャラクター達に悲壮感や危機感が足りない。
いつ化け物に襲われて命を落とすかわからない状況なのになんか他人事みたい。
これだけ危機的な状況なのにそんなことにこだわっている場合なの?っていつも思う。

【声優】
特に金髪童顔の人の顔の印象と声の印象が合ってない。
でも声優が悪いんじゃなくてキャラデザが悪い。
キャラクターの設定を考えればあの声のトーンは別に悪くないと思う。問題なのは童顔すぎる見た目。

【作画】
色使いが悪いのか、とにかく暗くて沈んでいる感じがします。
作画は全体的に低質で引いた場面の絵は特に酷い
カメラアングルが悪い
戦闘シーンの動きが悪くてもたもたしている。
化け物のデザインが微妙

【シナリオ】
シナリオ自体はそこまでつまらなくはないですが、雰囲気の暗さと演出の安っぽさとキャラの魅力のなさのせいで、それなりの話がつまらなく感じる。
やっぱり演出とかビジュアルって大事だなーって思いますね。

【1話が酷い】
{netabare}
なんかふわっとした感覚で軍に入って、ただの民間人なのにいきなり実戦に投入されて、敵が目の前にいるのに長々とまるでゲームのチュートリアルみたいな説明を始めて、戦い方なんてわからなくて戸惑う主人公にロクなアドバイスもせずやたら辛辣な言葉をかける仲間たち。
仲間がやられたのにケガを心配することもなく、なんか淡々とオネエ言葉で皮肉言う副隊長。
この連帯感の無さはなんなんでしょうか?
そして何故か覚醒して急に強くなった主人公。

{/netabare}

問答無用で一話切りされるやつですね。

【2話も酷い】
{netabare}
スミレが過去に枕営業?みたいなことさせられてそれがトラウマなのに、露出の多い服を着ているのはどういうことなの?
トラウマ抱えてて触れて欲しくないのに、男性の目は引きたいの?
トラウマが重いのに薄っぺらいので、共感ができない。

{/netabare}

2話以降も常にみんな淡々としていて、熱が感じられない。
キャラクターみんなやる気ないのかな?

【総評】
世界観の設定は面白いけど、演出等残念なところが目立つので台無し。

何もいいところなくて、見ているのが苦行。
さらにほとんどBGMがなく静かなので、暗い世界観やキャラクターとの相乗効果でとても眠くなる。

個人的にはこれが今期のワーストかな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ソシャゲ枠にしては面白かった。

{netabare}
ソシャゲ枠にしては面白いと言ってもダメな点もかなり多い気がするアニメだけど、とりあえずキャラが少なくてしっかりと掘り下げもできていたという点と、ストーリーのわかりやすさから悪い作品ではなかったと思う。

キャラも不快なキャラは一切いなかったし、ヴェーラ隊長や主人公は結構好印象だった。
最後のエルシ―に関する話もそうきたかという感じで意表を突かれて結構展開として面白かった。
エルシー暗殺回も面白かったし、ソシャゲ枠にしては珍しくキャラの死亡もあって盛り上がりも作れていたと思う。

一方で残念だったのは一話で提示された"スリーパー"らしいことをほぼ全くと言っていいほどしていなかったことと、ランドルフ症候群がなんなのかとかが全然描かれなかったことかな。

全体としては面白いかと言われると微妙だけどそんなに悪くはない作品だったと思う。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆4
モブ厳。監督大沼心か。ゲーム原作かこれ?
メイドインアビスかな。説明してあげろやw
面白くないな。
けどゲーム原作にしてはキャラは覚えられる。
OP無駄にかっこいいな

2話 ☆3
OPかっこいい。地下アイドル... そりゃ地雷だろw
知ってた。これ何アニメだよ。この子かわいいな。

3話 ☆7
クスリ スリーパー結構悪事にも手を染めるのな。
なんとか症候群で眠った人がここにいるというオチかな?
ホモ展開でも始まりそうなセリフだなw
あのオカマのセリフ良かったな。これ言うほどひどくないね。
この歌い手も歌手になったのか。

4話 ☆4
何だよそのウサギ処理の仕方w 

5話 ☆4
がってんじょうちのすけw
ニンジンでおびき寄せられるのかw
てかそろそろスリーパーらしいことやってほしいなこのアニメ。
主人公俺か?w 電池少女みたいだな。

6話 ☆7
VS銃持ちの戦闘普通に面白いんだよなw
作画あんまりだけど。主人公平気でエルシー殺す気なのな。
こっちの方が見ていてストレスたまらん。
ちゃんと人撃つのいいっすね。どっかのプラチナエンドとは違う。
レギオンか? 作画w いやマジか。普通に人死ぬのかこのアニメ。
いや生きてそうだけど。これ普通に面白くね?

7話 ☆4
死んだんかよ。お通夜ムード CG 
隊長かっこいいし可愛すぎんか。奇襲しろやあほ。

8話 ☆6
16進数 めっちゃCG タイムリープ要素も足しちゃったのか。
少し話し広げすぎ感が否めない。

9話 ☆4
あいつもループしてる? 隊長可愛い。バーベキューしろ

10話 ☆5
理不尽 OPで見た。部外者が入れるんだなw 
死亡あっさり
てかスリーパーがどうのとかランドルフ症候群とかそっちのけだな。

11話 ☆4
目に良くなったOP 急にループするじゃん。
前回死亡するところまで計算済みだったってことか。
はよ殺せ リゼロ感あるなw は? 急な謎理論
なにやってんだよ、隊長! 盛り上がるはずの回だけど微妙だったな。

12話 ☆6
ほんとに単純なこと過ぎる。
エルシーの正体については意外性があって良かった。
実質親殺しのパラドックス 
ちょ、効果音がうるさすぎてバックグラウンドのOPの意味がないw
お前消えるのか...? ええ、主人公何で殺した。
結局敵の目的何だったの? 

曲評価(好み)
OP「命の灯火」☆8.5
ED「真珠色の革命」☆4
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

求めるのはシンソウか、それともキョウキか。

この作品の原作は未読ですが、メディアミックス作品となっており、漫画→アニメ→ゲームの順に時系列が並んでいるんだとか…

アニメを視聴しただけでは漫画やゲームとの繋がりは分かりませんが、完走後にwikiをチラ見すると、ほんの少しだけゲームとの繋がりは描かれていました。


狂気と覚めない眠り、ランドルフ症候群。
この新たな病魔がゆっくりと、しかし着実に人類に迫りつつあった。

原因とされるのは、南極に出現した巨大地下世界 アサイラム。
そこに存在するのは、地上とは違う異形の生物たち、そして未知の資源。

巨万の富や組織の陰謀、あるいは己の野望のため、
人々は命を賭して謎に包まれた新世界の深層を目指す。

そして、ここにひとり。
とある願いを胸に秘めた青年が、アサイラムの最前線に挑もうとしていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そういえば、「ランドルフ症候群」という設定がありましたね^^;
物語の序盤で、主人公のシグレがアサイラムの最前線について調査しているヴェーラ小隊に入ったばかりの頃、その症状に関する説明がありましたが、出てきたのは序盤だけだったので、すっかり忘れていましたよ^^;

ですが、導入はとても丁寧だったと思います。
主人公のシグレを軸にヴェーラ小隊の隊員一人ひとりが深掘りされているんです。
それに、このヴェーラ小隊の隊員は皆さんどこかしらに傷を負っていましたから、皆さんガードが堅いのは仕方ありません。

最初は、ヒーローを目指して入隊した前代未聞の変人扱いを受けていきましたが、この深掘りの中でしっかりとお互いの人となりを知り、絆を深めていくんです。

最前線では常に命のやり取りをしているので、絆を深め合う必要がありました。
気付いたら、シグレはすっかり小隊に溶け込んでいましたので…

ですが、物語が中盤に差し掛かると、展開に違和感が感じられるようになります。
その違和感の全容も物語の展開に伴って明らかになりますが、途方もない痛みの連鎖が私たちを待ち受けていたんです。
決してヒーローを目指して入隊した主人公のチャラい物語なんかではありませんでした。

物語も佳境に入ると、これまでの伏線を回収するように次々と真実が明るみになるのですが、時折、「これ知ったらゲームのネタバレになるのでは…!?」的な伏線も回収されるので、少なくてもアニメで描かれた物語はキチンと収束しています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、鈴木このみさんによる「命の灯火」
エンディングテーマは、伊東歌詞太郎さんによる「真珠色の革命」
兎に角、このみさんの楽曲が格好良すぎです。
それが物語終盤のバトルシーンでこの曲が流れてくるんですよ。
もう鳥肌モノでした…^^

1クール全12話の物語でした。
しっかり堪能させて貰った作品になりました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

55.5 18 化け物で戦闘なアニメランキング18位
THE MARGINAL SERVICE(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.7 (62)
140人が棚に入れました
ある日、地球はグレイ型エイリアンに襲われた。エイリアンの攻撃になすすべもなく壊滅状態の航空自衛隊を救ったのは、実在するはずのない人間の顔を持つ“伝説上の生き物”だった。 国家はその事件で彼らが地球で共存していたことを初めて認識することとなり、彼らを≪境界人≫と呼び監視下においた。 そして数年後……移民や不可解なテロ事件が発生し、混沌とする世界にある機関が発足された。それが≪マージナルサービス≫≪境界人≫専門の犯罪を取り締まり、その存在を徹底的に隠蔽する機関である。 舞台はジャパン澁宿……集められた精鋭たちがジャパンの誇り“ニッカポッカ”をまとい、日夜≪境界人≫と対峙しながら地球を守る物語である。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【優生思想】まるで「イエローモンキー」を嘲笑うかのような作品

イエローモンキーとは黄色い猿のことであり、日本人に対する蔑称であります。

日本は欧米列強に果敢に挑み、大戦にて惨敗を喫したのであります。

そしてご存じの通り今に至るわけでありますが、GHQが敗戦国の日本人に対して行ったのは
ありとあらゆる思想的トラップを駆使したような洗脳工作でありました。

「科学万能主義」教育もその洗脳工作の最たるものでありまして、
別に証明されたわけでもない単なる仮説でしか過ぎない「進化論」を盲目的に信じ込まされ
日本人の祖先は猿であるというトンデモ説に対して疑いの余地を挟むこともないのが現状であります。

知能水準が猿並みの日本人にこの推理ゲームの謎が解けるか?と言わんばかりに突きつけられたのが
本作でありまして、故に本作の解釈難易度はスーパーハードになっているのかもしれません。

もちろん「メインインブラック」も本作の謎を解く手掛かりとなりますが、
「They live」もかなりのヒントになるような気がします。

話をわかりやすくざっくり言えば「プリプリ」の主人公アンジェの口癖である「黒蜥蜴星人」を{netabare}
題材にしたような作品でありまして、本作は「黒蜥蜴星人」の伏線回収作品であると
考えられるわけであります。

「黒蜥蜴星人」の元ネタは爬虫類型宇宙人の「レプティリアン」というやつであり
「They live」、即ち「レプ」が我々のすぐ傍に潜んで暮らしているような説を唱え
世界に衝撃を与えたのがカリスマ陰謀論者で名が通ったデイビット・アイクであります。

結論から言いますとカリスマ的な地位に祭り上げられる時点で彼は工作員確定であり
「レプティリアン」なんていう地球外生命体がいるわけがないのですが、それに追い打ちを
かけるようにして、デイビット・アイク以外にもアメリカ国家安全保障局(NSA)及びCIAの元局員
であるエドワード・スノーデンなる人物が「地底人」いる説を暴露しつつ
ロシアに亡命を果たすという騒動が起きたのでございます。

しかしながら話は簡単であります。
「レプティリアン」にしても「地底人」してもいるなら証拠を出せばいいというだけのことで
証拠がないないなら存在しないと同じことになるわけですが、当方がこれらの
未確認生物の存在を全否定しないのはスピリチュアル系と呼ばれる奇妙な思想傾向を持つ
ある種のオカルティズムに毒されたような種族がいることを知っているからであります。

スピリチュアル系の思想を前提にそこから導かれる「レプティリアン」とは何であるか
についての仮説その1は「レプティリアン」とは生物ではなく精神体であり、従いまして
目視できないものであるというものあります。

目視できない、手でも触れられない幽霊のような精神体をどのようにして認識するのかと言うと
スピリチュアル系の人が得意とする【チャネリング】という方法でこれと
アクセスするということであります。

【チャネリング】と言うとまさにオカルトトンデモ話のように思えますが、【呪術文化】においては
【チャネリング】は当たり前のように行われており、世界のいたるところで
この儀式の痕跡を確認できるのであります。

卑弥呼の事例や戦前の日本、そして世界中で当たり前のように行われている【呪術】の儀式を
まるで認識できない現代の日本人とは、一体何を見ている種族なのでありましょうかと
何とも言えないような残念な気持ちになります。

【チャネリング】を別の言葉で言い表すと「神降ろし」であり、「幽体離脱」ということになります。

「ガンダム」とは「【ガンド】アーム」のことでありますがこの【ガンド】も【呪術】の幽体離脱に
似たような意味合いがある言葉だったりします。

【チャネリング】する際に欠かせないのが「ドラッグ」でありまして、マジックマッシュルームや
大麻そしてアヤワスカなどの幻覚作用のあるドラッグが使用されるのが常であります。

今から3年位前のことになりますが日本の若者、主にスピリチュアル系の人たちの間で
わざわざアマゾンの密林にまで出向いてアヤワスカなるドラッグを吸いに行くのが
ちょっとしたブームになったことがありました。

アヤワスカなどのドラッグを吸引するとトランス状態になり様々な幻覚を見るとのことであります。
体験者の聞き取り調査をした学者さんがおりまして、その事例をまとめたところ
「2匹の賢い【蛇】」が語りかけてきたりとか、【クラウン】というトランプのジョーカーに
あるような道化師が語りかけてきたなどの報告例が複数ありまして、ある特定の傾向が
確認できたということであります。

神社には「しめ縄」があり、正月には「鏡餅」を飾りますが、「しめ縄」も「鏡餅」も
【蛇】が由来であります。

幻覚ドラッグを用いた【チャネリング】=「神降ろし」の儀式で「賢い蛇」の意識体と繋がることが
できるためそれが「蛇神信仰」となり、謎の精神体信仰が生まれたと、このように
理解できるわけであります。

呪術文化を前提に考えれば爬虫類型宇宙人の正体も容易に理解できますが
【レプティリアン】にはもう1つの解釈が存在します。

ネットではこのような噂話がありました。
実は英国女王は「レプティリアン」であるというものです。

中には英国女王が爬虫類型宇宙人であると本当に信じている人もいるのかもしれませんが
この説の闇が深いところは、「レプティリアン」とは比喩であり意図するところは
別にあるということであります。

英国王室には秘密があり、その秘密を暗示するのが「レプティリアン」でありまして
つまり意図するところは「トカゲ脳」の人種であるということであります。

世界に暗躍する【英国東インド会社】とともに英国の黒歴史はあり、英国王室もその黒歴史に
関わってきた闇の種族であることからこれを「トカゲ脳」の人種というわけであります。

英国国教会の首長たる英国王室は【ローマカトリック教会】と結託して
カナダ先住民モホーク寄宿学生の子どもたちを見事にまでに大量殺戮したのであります。

https://youtu.be/AAy_LO39svQ

https://youtu.be/AFDqRCPvi18

更に英国王室のアンドリュー王子は今世紀最大のスキャンダルとも言うべき
【ジェフリーエプスタイン事件】の舞台となった通称「ロリータアイランド」に赴き
売春案件に関わった嫌疑をかけられ米国捜査当局より事情聴取のための出頭要請を受けるも
だんまりを決め込むのであります。

「黒蜥蜴星人」とは英国王室が「トカゲ脳」を持つ人種であることに対する皮肉なのでしょう。

血の伯爵夫人【エリザベート・バートリー】と同じように英国王室も【優生思想】に毒されており
人の血が通っているとは到底思えないまるで異人種のような生き物であるわけであります。

歴史を見れば一目瞭然であります。
【上級国民】とはなるべきしてそうなったのであります。

【世界の支配方法とは?】ヨーロッパの黒の貴族 失われない植民地世界支配の伝統
https://youtu.be/b6Hpl_7E0lM{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

首尾一貫して終始茶番!主人公達が要らねぇという壮絶なオチに戦慄せよ!

 12話(最終話)まで観ました。2023.07.03

 境界人は悪い奴では無かったようです。真の敵は…。

 と、言うか最終話で雑に謎が明らかになるため、以前の話が全て要らんことに。結局、主人公達は居ても居なくても良かった…、むしろ余分なことをしてたらしいです。

 何となく、ギャグ路線だったのは、最後に視聴者が怒らんための逃げだったんですねぇ…。

 ゼノと主人公以外のメンバーは始終空気でしたが、最後まで活躍しませんでした。

 ゼノもムスコー!ムスコー!で組織の足を引っ張る困ったちゃんで、いる意味が良く分かりませんでした。

 最終話でゼノが、「この世は糞だ!」とか語っていますが、お前らがクソだろ!と、ツッコミたくなります。

 なんで、こんな企画が通ったのか誰か教えて欲しいです。

………………………………………………………………………
 7話まで観ました。2023.05.25

 中々脚本が狂っていますね〜。アニメオリジナルはこれだからたまりません。

 雑な作戦の末に捕まるマッチョとメガネ…。残った味方組織の半分のメンバーは日焼けするからと勝手に帰ってしまいます。

 浅い理由で敵のアジトで仲間割れするマッチョとメガネ…。チャラい主人公が一番マトモな奴なんですが…。

 組織の体をなしてない秘密組織ってなんなん?こんな組織のために殉職したりしたくないんですが…。

 ギャグかシリアスか迷走しており、観ていると困惑します。酒でも飲みながら観ると良いかもしれません。

……………………………………………………………………… 

 5話まで観ました。2023.05.11

 どうも、あまり物を考えずに流行りのテーマをぶっ込んできているようです。

 今回は紅一点のライラ掘り下げ回プラス管理社会がテーマですが、いい話風を装って雑に人が死にます。

 アンブレラの研究所じゃ無いんだから、内部の人間ごと殺すセキュリティって酷くない!?

 敵の境界人も雑な奴です。ネットワーク支配してんじゃないのかよ…。

 ギャグっぼいのに組織と主人公達が無能なため、モブが死ぬ展開が平気な人向けです。

 主人公達が全員脳筋なので、観ていて唖然とします。これは酷い…。

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 4話まで観ました。2023.05.04

 移民排斥、政治的テロと、難しいテーマをぶっ込んできますが、真面目にとりあう気は無いようです。

 境界人は、妖怪的な生き物で、不法移民と同じで社会の底辺に追いやられているそうです。

 で、もって麻薬を作って売ったり爆弾テロをしたりするのですが、何かチグハグです。

 主人公達の本部も爆弾で狙われたりしますが、いくら何でも警備とかがザル過ぎます。マスコット的なキャラが吹き飛ばされているのに、反応が…。

 主人公のバディも、深刻ぶった奴ですが、何か根本的な所が抜けています。本当に人間なのかな?

 シリアスでもギャグでも無い、土方ヒーロー達は、組織としても人間としても無能というか、人間性が欠如しているというか…。

 このアニメ、作っている奴が境界人なんじゃね?と言うくらい、登場人物達が一般常識を持っていないので、何が言いたいのか終始不明です。

 流行りのテーマである移民問題やテロ、麻薬なんかを取扱っていますが、多分消化不良で何となく物語が進んで行きそうです。

 スタイリッシュさだけを求めた雰囲気アニメで終わるのは、多分間違い無いでしょうが、オチがどうなるのかは少し気になります。

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 1話視聴しました。2023.04.12

 熱血正義漢の主人公が仲間とともに悪い「キョウカイジン」をやっつける話です。

 まぁ、どこかで観たことある感じです。メン・イン・ブラックみたいです。

 「キョウカイジン」は倫理感や思考が人間と違うので事件を起こすそうです。

 この設定で大丈夫か?と少し心配になります。思考形態がちが〜うで片付けてしまうと、そもそもコミュニケーションが取れない化物とただ戦うだけの話になりそうです。

 まだ判断出来ないので、取り敢えず視聴継続です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

特にひっかかるものがありませんね…

まあ… 何というか普通ですね。
普通の超常現象と戦うタイプの話と言いますか…。


特に格好いい、可愛いなど、絵が魅力的なわけでも、話が面白いわけでもない。
ものすごく低クオリティなんてこともなく普通の品質なんですが、こういう普通のが一番話すことがない。

なんかこう、漫画で言えば新人の読み切りみたいな。
雑誌お抱えの新人は、プロに近いレベルで、もちろん上手いんですけれど、普通のありがちな能力者が多い気がしますね。
レベルの高い新人達の中でさらに抜きん出るには、ありがちでは駄目でずば抜けた魅力的な何かが必要です。
そんな感じで、何が悪いわけでもないですが何も抜きん出ていませんでした。

一応、5人で変な格好をして戦う所は、ちょっとだけ滑稽で面白かったかもしれませんが。

めちゃくちゃ暇なら見ても特にストレスはないかもしれませんが、本数が多くて見きれない中で見る必要は感じません。

まあスルー安定ですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

59.7 19 化け物で戦闘なアニメランキング19位
キスダムR -ENGAGE planet-(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (22)
116人が棚に入れました
「キスダム -ENGAGE planet-」に作画修正や新作カットの追加を行いリメイクされた作品。人類の前に現れた未知なる変異生物「ハーディアン」。彼らの攻撃に対抗すべく結成された国際防衛組織N.I.D.F.は、戦闘機ヴァイパーをはじめとした数々の兵器を開発し、来るべき戦争に備えていた。一方、主人公の哀羽シュウをはじめとするヴァイパーのパイロット候補たちはハーディアンや、その出現に関係する「死者の書」を調査していたが、ある日、突如ハーディアンが人類に総攻撃。シュウは致命傷を負ってしまう……。そんな時、シュウの恋人の流姫那由乃は「死者の書」の力を使い、シュウを生き延びさせる作戦に。見事、傷は回復したのだが、シュウは人並み外れた力を得てしまうのだった――。河森正治がメカニックデザインを手がけた本格ロボットアクション。制作はサテライトが担当している。

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

また守れなかった 失格 → BDbox限定発売 ご・・合格だ

キスダム(面倒なのでこの表記)は2007年 2クール放送された

制作 サテライト 監督 長岡康史 → 佐藤英一 シリーズ構成 不明
副監督 神戸洋行 脚本 沢山の人 キャラデザ すしお

クトゥルフ神話(ニャル子さん)の死者の書がカギとなる物語かもしれない
人類を滅亡させるほどの大災害が起こったようだが、主にハエ(ベルゼブ)の集団による攻撃で相当数の人間が死んだと思われる

よく分からないが第一話で主人公の哀羽が死亡して、第二話で人類が滅亡して、第三話で失格の人が不気味な顔で現れて、第四話が総集編
ここで打ち切りでは、と騒がれた

ストーリーは完全に仕切り直しとなり、死者の書で生き返った哀羽さんが三人のしもべヴァルダ、ヴァイレ、ヴァラール(天使のような女性達)を引き連れて、人類最大の敵であるハーディアンと戦うはずが、裏返った(笑)元仲間たちとの戦いが延々と続く
NTRとかいろいろ悲しい運命にもてあそばれた哀羽さんだが、
ヴァルダとの別れ(泣いたー)を経て、ネクロワールドでのラストバトル(号泣したー)とか何とかで終わったらしい超人バトルアニメらしい

ところが、ファンが多かったらしくネットにも声の大きい人がいて(私とか)、なんと翌年にリメイク完全版がATXで放送されるという奇跡が起こった!!!!!!!!!
ストーリーはなんとからしく見えるようになり、ヴァルダちゃん(明坂聡美)は女神のように美しく「失格」「失格」「失格だ!」でファン歓喜
私などはテレビの前で何度涙を流したことか 二回だけど

絵が綺麗になった分、裏返ったロキさんや七生さんの不気味さは落ちたがあの名セリフは健在「また守れなかった」
総集編がカットされた分、意味不な最終回が追加されたがもうなんでもいいって感じ

伝説のアニメ「キスダム」現在は有料配信サイトでいつでも見れるらしい

これを見てあなたもネクロダイバーになってみませんか

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分的には良作

自分的には近年まれにみる良作だった
荒廃した世界観が好きだからかもしれない
キャシャーンsinsみたいな作品が好きな方にはぴったりかも

キスダムの魅力は
世界を放浪する所

伏線回収より
世界観・設定に浸ってる作品なのかな
凝ってる訳でも無いけど雰囲気がメインとなっていると思う


シンプルに語られる描写が好きなのかは分からないけど
キスダムは自分の中では高評価アニメ

最終回まで凄く感動していって見てた
1話の時点でクライマックスな展開で
その後は放浪みたいな感じ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

きよたか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

パニック映画みたいな怒涛の1話にやられた。

作画は安定してないけど主人公の目的が
はっきりしてて展開も「?」になんなかったから最後まで楽しめた。
心理描写は淡白だから人によっては同じような展開で
飽きちゃうかもだけどそこは倍速で観たりでこう勢いで、ね。

主人公側に女キャラ多いの苦手なんだけど恋愛描写が
ないから気になんないのも好かったな。

あと人以外のデザインが奇抜で面白いよ。
ネクロダイバーのキャラデザ大好き。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

59.1 20 化け物で戦闘なアニメランキング20位
幻想三國誌 天元霊心記(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (34)
93人が棚に入れました
舞台は古代中国、 三国時代―― 王朝末期。 神州中原は群雄割拠の時代を迎えていた。 討伐によって力を持った諸侯が天下制覇を目指して、 各地で蠢動し始めた。この英傑たちに目をつけたのが、 魍魎王である。 戦乱を拡大させて自らの力を増大させるため、 英傑たちに魍魎を取り憑かせ、乱世を引き延ばし、この世の全てを滅ぼそうと目論む。 それはまさに歴史の平衡を崩さんとする、恐るべき野望であった。 これに対抗するために「魎狩隊」が天元という組織によって編成され、魍魎たちに挑んだ。各地で魎狩隊が魍魎と戦う中、不慮の事態で全滅した六番隊が再編成されることになった。 集められたのは、 それぞれに事情を抱えた訳ありのメンバー。 リーダー兼封印使の應幾、 浄霊使の洵喬、 執器使の丁研、そして“鬼斬”の少女、 小霊。 それぞれが過去にトラウマを抱えながら、 生きるために、 あるいは仲間を守るために、 魍魎狩りに奮闘する。 これは魎狩隊・新六番隊の活躍、 そしてその成長を描く物語である。


声優・キャラクター
應幾:小野賢章
小霊:金元寿子
洵喬:中原麻衣
丁研:古川慎
洵喬:中原麻衣
愛心茶桶:福島潤
羅織女:大原さやか

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

絆を力に変えて、この乱世を終わらせるため、魍魎を討つ!

この作品の原作は台湾発のゲームのようですが未プレイです。

実況者が複数のゲームに対してYOUTUBEなどに作品をアップされているのを目にすることがあります。
最初は、私はアニメ視聴派でゲーム派じゃないから…くらいの認識しかありませんでしたが、2021年の1月から「アサルトリリィ Last Bullet」というゲームにハマって早1年半…

いやぁ、私は1つのゲームでお腹いっぱいで、複数のゲームに手を出す時間がないことを改めて認識しました。
普段仕事してますし、アニメも見なきゃなので自ずとゲームできる時間は限られるのですが、それでも時間が全然足りません。

世の中にはアニメもちゃんと見て、複数のゲームをプレイしている方もいらっしゃるそうですが、今では尊敬に値すると思っています。
きっと時間の使い方が抜群に上手なんでしょうね。


舞台は古代中国、三国時代――
王朝末期。神州中原は群雄割拠の時代を迎えていた。
討伐によって力を持った諸侯が天下制覇を目指して、各地で蠢動し始めた。

この英傑たちに目をつけたのが、魍魎王である。
戦乱を拡大させて自らの力を増大させるため、英傑たちに魍魎を取り憑かせ、乱世を引き延ばし、この世の全てを滅ぼそうと目論む。
それはまさに歴史の平衡を崩さんとする、恐るべき野望であった。

これに対抗するために「魎狩隊」が 天元 という組織によって編成され、魍魎たちに挑んだ。

各地で魎狩隊が魍魎と戦う中、不慮の事態で全滅した六番隊が再編成されることになった。
集められたのは、それぞれに事情を抱えた訳ありのメンバー。

リーダー兼封印使の應幾、浄霊使の洵喬、執器使の丁研、そして〝鬼斬〟の少女、小霊。
それぞれが過去にトラウマを抱えながら、生きるために、あるいは仲間を守るために、魍魎狩りに奮闘する。

これは魎狩隊・新六番隊の活躍、そしてその成長を描く物語である。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

台湾発の作品だからでしょうか…
中国発作品にありがちな「俺実はとんでもない家柄の末裔でとてつもない力を秘めたヤツだった…」的な設定ではありませんでしたが、雰囲気は少し似ていたように思います。

完走して振り返ってみて思うこと…
この作品って、三国志の要素がどこにありましたっけ^^;?
三国志の「志」が「誌」という違いが影響しているのかもしれませんけれど。

と思いながらwikiをチラ見すると、原作ゲームには劉備や孔明、曹操といった方々が少なからず関係するようですが、少なくてもアニメには三国志要素は微塵も感じられなかったように思います。

最近、日本のアニメーターが海外の作品を手掛ける機会が増えたと聞いたことがあります。
海外の作品の方が単価が良いのが背景にあるようですけれど…
日本の作品の方が総じてクオリティは高いので、この状況は残念な限りです。

演じる声優陣も半端ありません。
ひーちゃん、日笠さん、中原麻衣さんや大原さんたちが普通に出演されていますから…

日本と海外のアニメに線引きをするつもりはありませんが、日本人としては、もっと日本のアニメを盛り上げてほしいかな…

アニメーション制作は、ギークトイズという株式会社ギークピクチュアズの子会社だそうです。
これまで、「変好き」や「ブランダラ」などを手掛けてこられた会社で、現在「デート・ア・ライブIV」が絶賛放送中ですよね。

特に今期放送されている「デート・ア・ライブIV」は作画も綺麗で頑張っていますよね。
個人的には狂三が可愛くて仕方ないんですけど…(*ノωノ)
それは、こちらの作品のレビューの時に記載するとしましょう。

オープニングテーマは、Machicoさんによる「ENISHI」
エンディングテーマは、LACCO TOWERさんによる「嘘」
個人的にはオープニングが好みだったかな。

1クール全12話の物語でした。
物語としては一応綺麗に纏まっていたのではないでしょうか。
但し、三国志要素を除いて…ですけれど。
ひーちゃん…GJでしたっ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

古びた中華風ファンタジーアニメ

【紹介】
とても古くて殺風景な作りの中華風ファンタジーアニメ
良いところは声優だけで、特に何も魅力を見つけられなかった。
三国志が題材ってだけで面白さがある程度保証されてると思うんですが、こんなにつまらなくする才能がある意味すごい。

三国志ってついてるけど、主要なキャラはオリジナルキャラで実在の人物じゃないし、三国志のキャラクターはちょい役だったり化け物になって討伐されるだけだったりで、三国志を題材にする必要がまったくないシナリオ。
ちょっと期待してたけど風景と設定と名称だけ拝借してきた中途半端な三国志っぽさがとにかく残念です。
キャラクターの見た目も中国っぽさないですしね。

台湾のちょっと古めのロールプレイングゲームが原作みたいです。
でもそのゲームと設定が一緒なだけでキャラは違うみたい。
古いゲームの宣伝じゃないでしょうし、いまさら何のためにアニメ化したのでしょうか。

【テンポが悪い】
この世界には誰かがしゃべっていたら他の人や怪物は動いてはいけない約束でもあるの?
怪物に襲われているのに、のんきに一人ずつよそ見しながらしゃべっていて、しゃべり終わるまで律儀に待っている怪物。
キャラの動きもほとんどなくて、まるで紙芝居かミュージカルのようだ。
すごくテンポ悪いのに戦闘をはじめいろんな重要シーンがあっさりしているので話はどんどん先に進む。

【作画】
作画の質は悪くて、結構顔が歪んでますね。
表情の変化も乏しくてほとんど口元しか動いてない。
キャラをただ横に並べただけの構図はセンスを感じないし、なんかもっさりしています。

背景もすごく適当で、ネットでそれっぽい背景素材を拾ってきてあてはめたような感じ。
城内戦闘なら城の壁と階段と櫓適当に入れとこう、村なら家とりあえず並べとこうみたいなこだわりが感じられない適当な背景で
まったくやる気が感じられません。

【キャラクター】
キャラデザが微妙。

三国志の人物も出てくるけどゲストキャラとかモブ敵みたいな扱い
EDのキャスト紹介に名前出てくるから、あ、出てたんだってわかるけど
三国志知っていても、たぶんあの人かな?くらいで、三国志知らないと全くわからないと思います。EDで名前知ってもどこに出てるのかわからないので、登場シーンでちゃんと名前出して欲しいけど、出したところでキャラの設定が名前だけ借りてきた感じなので、もうどうでもいいかなあ。

【シナリオ】
主要キャラはオリジナルだけど世界観とかゲストは三国志なので、三国志を知らないと世界観がよくわからないかも。
でも三国志の史実とは全然関係ないシナリオなので、それなら三国志は忘れて純粋にファンタジーとして楽しもうかなって思ったけど、全然面白くないんですよね。

作画の枚数が極端に少ないので、ちょっと違う絵がはさまった一瞬の間に状況がかなり変わってて、この一瞬の間に何が起きたの?って思うこと多いし、場面が急に切り替わるけどどれだけの時間が流れてるとかそういうのもよくわからない。

最終話も相変わらず尺の調整に失敗したの?っていうような急な展開で変な終わり方するんですよね。

【感想】
三国志はほとんど関係ない話で、ただの古くて何の面白みもない中華風ファンタジーの紙芝居です。
声優以外何もいいところなくて、何のために制作したのかよくわからないですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

90年代にやってそう

{netabare}
どことなく中華臭いと思ったら、案の定原作が台湾のゲームらしい。
とにかくどことなく古臭かったのと話が王道すぎた感。
ただ、終盤になってくるとこの作品でやりたいことが分かってきてちょっと面白くなったかな。最終的にはそんなに悪くなかった、まあまあいい話だったなと言う感想。

小霊が魎狩隊と馴染んでいくまでの話で一貫していて良かったかなと思う。
1クールで魎狩隊のメンバー全員がしっかりと扱いきれてたのも好ポイント。
特に洵喬の回は良かったかな。自分の罪を自分で責任をもって償うのがかっこよかったし、特殊EDへの入りも良かった。
主人公も小霊を命がけで守るのが好感持てて良かった。
最終的にラスボス的な存在と対峙して終わりと、王道ファンタジーものとしてのまとめ方もしっかりしていたと思う。

ただ、一個残念だったのが、世界観が主人公立ち回りで完結しすぎだったこと。
キャラの掘り下げを丁寧にやってたことの弊害かもしれないけど、魍魎という大きな敵のわりに、話が小さすぎた。あっけない。
そこそこの良作って感じですかね。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆4
説明ながい。要するに鬼滅の刃ってことでおk?
尊師おるやん。胸でかいキャラ多すぎだろw 中華っぽい。面白くない

2話 ☆7
今期一モチベがないアニメ。古臭すぎる。
ロリが可愛いことしか見どころがない。
剣潰したら本体すぐに攻撃しろ。意外と面白いのでは? 

3話 ☆5
止め絵w もどして ねずこ? 展開早すぎない?
もうシャオレイの奴解決するの? 

4話 ☆4
かしこまり! 感動できるわけがない。

5話 ☆8
結局自分が助かるためにシャオレイを殺そうとしたのねw
毒盛られてそう。やっぱりな。こいつら狂ってる落ちなんかよ。
結構いいやん王道とは言え
一話からしっかりと引っ張ってきてた話の顛末って感じでね。 

6話 ☆6
どういう状況。これはシャオレイに焦点を当てた物語なのかな
成れの果て Fateかな ギアスかかってそう。
は? ここで逆戻りするなら5話の意味。ほんと進歩しねえなあ。
えっろ 

7話 ☆7
てかこれ結局この敵は何なんだろう。
有能と化した緑 これで勝ったと思うなよー コロナか... 

8話 ☆7
錆喰い? いきなり妹の話出てくるじゃんw 
この村の話じゃなかったのかよ。助かってんのかよw 魘夢おるやん。

9話 ☆9
あれ、今回終わるの早いなw シャオレイが主人公だな実質。
こいつ誰やねん。こいつ結局何目的なんですかね。
自分の罪を自分で責任持って償うのかっこいい。特殊ED

10話 ☆7
シャオレイかわいい。魍魎王の発生原因は結局人間ってこと?
吸い取ったら結局主人公がやったこと無意味じゃん。

11話 ☆7
あいつの正体この茶髪かよw 案外あっさり。
いかにもラスボスがいる城って感じだなw

12話 ☆8
子供向けアニメ見たい合展開w 嫌いじゃない。

曲評価(好み)
OP「ENISHI」☆8.5
ED「嘘」☆9
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
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